2000年の新作
短編小説「アイと私(シ)」(7月更新)
全ての人間が自分と化した世界。増殖する「自分」に対して次第に殺意が高まっていく……。
短編小説「魔女からの手紙」(3月更新)
与えられた「魔女」という課題を元に魔女狩りの時代を描いたショート・ストーリー。
短編小説「夢」(1月更新)
初夢から喚起された幻想的なショート・ストーリー(普通こんなグロテスクな初夢なんか見るか?)
短編小説「エンゼル・キャット」(10月更新)
亀の背中にちょこんと座っている子猫の写真から喚起されたショート・ストーリー
1997年までの作品群
短編小説「列車」
その同級生が、いつも電車の一番前の車両で進行方向の風景を眺めているのは何故なのか……。
短編小説「天使の翼」
主人公は、産まれたばかりの自分の息子の背中に羽根が生えていることを医師から知らされる……。
短編小説「宇宙人の解剖」
少年の部屋に横たわる宇宙人。不気味で、それでいてエロティックな描写が生きている。
短編小説「砂の上の首」
男は自殺するために自らの体を砂漠の中に埋めてしまうが……。
評論「不安の時代〜京極夏彦、シュワンクマイエル、エヴァンゲンリオン」
京極夏彦「絡新婦の理」、庵野秀明「新世紀エヴァンゲリオン」、ヤン・シュワンクマイエル「妄想の限りない増殖」の三つが、96年の私のベスト3。この三つの異なる世界の共通点を模索する試み。
小説「となりまち」
主人公はどうしても隣町に出られない。そんなときテレビの中の恐竜が主人公に一方的にアドバイスをするのだが……。
小説「ヒトリ」
主人公が帰ってみると、家の中には誰もいなかった。それどころか、いつの間にか外の世界にも人っ子一人いないという状況になっていた……。
小説「なまけもの」
う〜ん、表題通りの内容。……単なる日記です。
パロディ小説「そこのけ姫」
「もののけ姫」のパロディ。ついでに「エヴァンゲリオン」と「暗黒神話」も入っている。テーマは「馬」よ! ……しかし、こんなん書いていいのかな。
評論「殺意の時代〜キューブリック、酒鬼薔薇聖斗、エヴァンゲンリオン」
酒鬼薔薇聖斗事件と「エヴァ」劇場版完結編に触発されて、再び物騒な評論に挑んでしまった。ヴィトゲンシュタインやR.D.レインも登場、えらく引用の多い作文です。
小説「嗤う骨皮筋右衛門」
文字通り骨だけの体の筋右衛門の悲劇。京極先生の「嗤う伊右衛門」のパロディのつもりが、なんだか暗い話になってしまった。