「ドン・ペリニヨン・ロゼ」88年



 やはりクリスマスはシャンパーニュ。あまり重たい赤はちょっと、という人にも、これなら喜ばれますよね。
 タイトルを忘れてしまいましたが、「新刑事コロンボ」のエピソードの中に、この「ドン・ペリニヨン」が出てくる回があります。そこでは、主人公の持っているドン・ペリが、一般に市販されている一つ星のものではなく、さらに高級な二つ星の物だったために、コロンボに疑われる、というくだりがあります。そうか一つ星よりも二つ星の方が上なのか、と納得してあちこちの酒屋を探し回ったんだけど、二つ星のドン・ペリなんて影も形もありませんでした。うーん、日本には輸入されていないのかな。
 シャンパーニュ(シャンパンではなくシャンパーニュと言わなくてはワイン男爵に怒られる……)の王様ドン・ペリニヨンは、シャンパーニュを発明したとされる17世紀末の実在の僧院の盲目の醸造長ドン・ペリニヨンの名を頂いたモエ・エ・シャンドン社の特醸品。もっとも、実際には発泡酒は彼が生まれる以前から作られていたそうですが。
 辛口のシャンパーニュは、ある意味で普通の赤ワインよりも余程食事に合う。ビールを飲む感覚に近いのかも。その分、炭酸があることも手伝ってある程度以上になると逆に味の差は分かりにくい。クリュグ、ヴーヴ・クリコ、ドーツ、ルイ・ロデレール、ベル・エポック、テタンジェ……甘さの違いはあるけれど、どれも旨いんだよなあ。クリュグのクロ・ド・メニルが別格に凄いらしいんだけど、どんな味なのか想像もつかない。
 シャンパーニュに限っては、白よりもロゼの方が値段が高い。製造上難しいのかな。そこら辺を的確に説明している本が欲しいところだけれど。色はレンガ色に近いニュアンスで、香りも酸味も強めでした。



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