「シャトー・オー・ブリオン」87年



 いわゆるボルドー・メドックの第一級にランクされる五大シャトーの一つで、唯一メドックではなくグラーヴのワイン。
 かなり前に買って置いた物ですが、正月に実家に帰った時、「もうそろそろ、あれ飲んじゃおうぜ」と言って弟と開けてしまったのであった。多分「オー・ブリオン」は寝かせれば寝かせるほど香りが良くなると言われているので、もう少し我慢しても良かったのですが、昨年病気して、「人間って、はかない……」と思うようになり、ええい飲めるうちに飲んでしまえと。
 通ぶってビンテージチャートなんか読んだりすると、87年のボルドーは88年〜90年のいわゆる「黄金期」のものに比べて劣るとされるのですが、それ故に価格的には手が届かないこともない。どうせ88年の五大シャトーなんて完売だし。
 「オー・ブリオン」はスモークでスパイシーな特徴があると、物の本に書かれてますが、実際に飲んでみると、何というか全く雑味のない、混じりけのないすっきりしたタイプの本格的なボルドーという感じ。色も明るく、苦みも少な目でとても飲みやすい。40〜50年前のビンテージならそういうスモーキーな特徴も出で来るのかも知れないけれど。



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