「ルネッサンス・カベルネ・ソーヴィニヨン」1998年



「海抜2,300フィート、山頂が雪に覆われたシエラ・ネヴァダ山脈の澄みわたった景色に臨むルネッサンスは、北米の中でも最も景色の際立ったワイナリーの一つ。ワイン畑はひな壇式に整備され、広大な緑色のアンフィシアターのようになっている。標高の高いところには霧が立ち、下方には雪が降る。日中は暑く、夜は山脈からの冷たい気流が降りてくる。」  
 以上がパンフレットに記載された「ネルッサンス・ワイナリー」の紹介文です。カリフォルニアやオレゴンなどのアメリカワインは、以前はフランス物よりも手頃なものが多かったのですが、最近では人気も上がり数も少ないこともあって、注目株も軒並み値上がりしています。2万5千円の「オーパス・ワン」も、5千円の「フッグス・リープ」も前は半分の値段で買えたのに……。  
「ルネッサンス」はいわゆる「文芸復興」の名を冠していますが、これは実のところワイナリーの所在地から取った名前だとのこと。これは私が初めてアメリカのワインのレベルの高さに驚いたワイン。東京駅の国際観光ホテルのバー「AVON」でグラスで飲んでその濃厚さとコストパフォーマンスの高さに驚き、思わずその場で交渉してボトルを購入したといういわくつきのワインです(その時は3,000円より安かったと記憶していますが……)。その後店頭でも全く見かけることがなく、今年の六月に東京国際展示場で行われた「VINEXPO 2002」で展示されているのを見て久しぶりに再会したという次第。それもそのはず、国内では浦安ブライトンホテルの独占販売となっていたのです。カベルネの他にピノ・ノワールやメルローなど幅広く扱っていますが、昨年のVINEXPOで金賞を受賞した他、ロンドンのインターナショナル・ワイン&スピリット・コンペティション等で金賞を受賞するなど、数多くの受賞歴に輝く正統派のワインです。
「フルーティでフレッシュな香りと濡れた石のような香り。ミディアムボディのワインは凝縮され、引き締まっています。ブラックベリーのように熟した果 実の味わいと熟成したタンニン。後味は活気に満ち、ミネラル分を感じます。」とはカベルネ・ソーヴィニヨン種の説明文ですが、私の印象はとにかく香りが甘い果 実のようで華やかだということ。
 今回、知人宅で3,000円ワインの試飲会をやろうということになった時、まっさきに頭に浮かんだのがこのワインでした。さっそく「浦安ブライトンホテル」のホームページにアクセスして、通 販して購入し準備したのです。さてさて、以前に比べるとこの価格帯のワインもかなり充実してきました。かつて私を驚かせたワインはどこまで評価されるでしょうか……。



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