「コッポラ・ファミリーワインズ・シャルドネ」97年



 かの有名な映画監督フランシス・コッポラは、1975年に18世紀から続いた老舗のワイナリー「イングルヌック」を購入、「ニーバウム・コッポラ・エステート」というワイナリーを始めたわけで……。うーん、やはり外国のお金持ちはスケールも理想も違うのう、という感じですが、単なる道楽ではなく、相当なこだわりをもってワインを作っているのは確かな様です。私が買ったことのあるのは「クラレット」でしたが、3000円というお手頃な値段の割にはとてもしっかりした味で、万人にお勧めできるものでした。ここには「ルビコン」という秀逸な銘柄があるのですが、さすがに手に入らない。昨年のワインフェアで某デパートのリストに2回ほど載ったのですが、気付いたときには既に予約済みでした。
 さて、「ルビコン」は手に入らなかったものの、代わりに買ったのがこれ、「ファミリーワインズ」。シャルドネとメルローを手に入れることができました。ラベルは手書きで、ボトルナンバーなんかふってあったりして、なかなかそそられるものがあったのです。
 シャルドネ種はブルゴーニュの白ワインに使用される品種で、とても辛口、という印象があります。でもこのワインを一口飲んでみてびっくり。「……甘い!」勿論ポートや気腐ワインのような甘口というわけではないのですが、シャルドネとは思えないほど濃厚で果汁感のある口当たり。ドイツのリースリングの辛口タイプという感じでしょうか。フランス以外の、アメリカやオーストラリアで作られるシャルドネはかなり味が違うと言われますが、うーん、ここまで極端に違うのも珍しい。
 コッポラのワイナリーではワインのテイスティングだけでなく、映画に使われた衣装やオスカー像を見ることもできるそうです。うーん、ワインと映画と両方楽しめるなんて贅沢だなあ。一度行ってみたいものです。



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