「ドムス・アウレア」96年
弟はチリの赤ワインがいたくお気に入りで、多分私よりもいろんな銘柄を試している様であります。今回正月に実家に帰った時、弟の用意していたチリワインがこれ。
「チリの中でもナンバーワンの評価を受けた代物なんだって」
実際、弟がよく行く池尻大橋にある出口屋さんに行ってみると、確かにあの有名な「コンチャイトロ・ドンメルチョー」の隣に置かれていて、価格も同じく5000円以上、チリワインにしては少々高価な部類に入ります。私なら知名度に釣られて「ドンメルチョー」を選ぶところでしょうが、弟はこっちの方がラベルが格好良いと思って選んだのだそうな。
さてさっそく開けてみたところ、ちょっとびっくり。香りが変わっているのであります。何というか、新鮮なグレープジュースの様な香り(弟は今一つ賛成しませんでしたが……)。果実香がここまで強いのも珍しい。とにかく今までかいだことのないような不思議な香りでした。香りにびっくりさせられたのは、「桔梗ヶ原メルロー」以来のことでしょうか。もっともあれは88年物。この96年物は、しっかりしたカベルネ系の赤にしてはまだ新しいから、もう少し寝かせたらますますえもいわれぬ香りに変化していったかも知れません。
それにしてもこのラベル、描かれているのは一体誰なんでしょうか……。