「プレジール・ド・メール・カベルネ・ソーヴィニョン」95年
「さて、カベルネ・ソーヴィニヨン使用のこの赤、どこの国のワインでしょうか?」
結構濃厚な、ネビオロのバローロみたいな味がするのでイタリア……すごく野生的な感じがするので南アフリカ……珍しい国というからハンガリー、スロヴァキア共和国……色々な意見が出ましたが、一人当てた方がおられました。正解は南アフリカ。「プレジール・ド・メール」、雑誌にも紹介された、シャトー・マルゴーの取締役ポール・ポンタリエ氏の指導のもとに生まれたワインです。この方は南アフリカのSFW社のコンサルトであるばかりでなく、日本のメルシャンの醸造アドバイザーでもあります。南半球のプレミアムワインは、こういったワインメーカー達の指導によって品質を向上させているのでした。でも、みんながみんなおふらんすのシャトー物を真似していたら、画一化されちゃって面白くなくなっちゃうんじゃないかしら……。
もっともこのワイン、飲んでみると濃厚な割に苦渋味が少なく、ブドウ食感の強いタイプで、酸味も少なく意外と美味しいのでした。値段はともかく、なかなか手に入らないので、また見つけることができるといいなあ。ちなみに見事「南アフリカ」産であることを当てたご本人は、白とシャンパーニュが好きで、「これ、おいしくない〜」と言っていましたけど……。