「シャトー・スデュイロー」90年



 新宿の「ヴァン・ヴィーノ・ブリュレ」はお気に入りのワインバーの一つで、黒で統一された店内の雰囲気が良いのと、グラスワインで結構いろんなバリエーションが楽しめるのがポイントです。久しぶりに行ったのですが、七時半頃に店にはいるとお客さんは誰もいない。うーん、ワインブームも終わって人が減っちゃったのかなあと心配したのですが、十時頃には満員状態。二次会以降に使うお店なんだなあ。
 一緒に行った人が赤は苦手というので、今回は白のみのオンパレード。グラスでちょこっと、のつもりが、結局6杯くらいずつ頼んでしまったのでした。その時はちゃんと銘柄を覚えていたのに、今となっては何を飲んだのかすっかり謎です。うう、もったいない。たしかイタリアの甘口白ワインという珍しい物も注文した筈なのですが、名前を覚えていないのでした。ちゃんとメモしておけば良かった……。
 グラスワインで注文したにもかかわらず、ちょうど瓶か空いてしまったということでかろうじてラベルを貰うことができたのがこの「シャトー・スデュイロー」(ラベルを見てもとても読めない……)。なんと90年という貴腐ワインの当たり年。これをグラスで出してくれるとは。いかにもソーテルヌらしいハチミツ香で、熟成によって複雑味の増した味わい。うーん、やっぱり貴腐ワインっていいわ。
 家で調べてみると、スデュイローは正確にはソーテルヌ村ではなくプレニャック村の一級ワイン。ソーテルヌを名乗ることのできるのは「ソーテルヌ」「バルザック」「ボンム」「プレニャック」「ファルグ」の五つの村。もっとも味は皆同じ傾向にありますね。おそらく地域差よりもビンテージの差の方が大きいでしょう。



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