「マコン・ヴィラージュ・ヌーヴォー」2000年
今年のボジョレー・ヌーヴォーは出来が良い、とよく聞きます。実際天候にも恵まれたようで、何回か飲む機会に恵まれましたが、確かに飲みやすくて万人におすすめの味。まあしかしあらためてまた買うこともないかな、とふと陳列棚に眼をとめると……「何? 白のヌーヴォー?」
珍しいかも、と思わず買ってしまいました。もっとも良く見れば「マコン・ヴィラージュ」……あのボジョレーではないのだな。従って品種も文字どおりシャルドネ。後で調べてみたら「ムルソー・ヌーヴォー」なんてのもあるらしい。
今年の収穫、今年の醸造、ということで、さすがに「フレッシュ」。もっとも普段力強いシャルドネになまじ慣れていると少々飲みやすすぎて物足りない気がするかも。
ちなみに、比較の意味でもう一本開けたのがこれ……。
「コールドスリームヒルズ・シャルドネ」97年は、オーストラリア産。同じ2000円ならやはりこっちがお勧めかなあ。新世界モノらしく非常にコクがあって果実味も凝縮している感じ。辛口だけどどこか甘いアタックを感じるのもオーストラリアならではかな。マンガ「新ソムリエ」では「コールドストリーム・ヒルズはオーストラリアを代表するワイン研究家のジェームズ・ハリディが1985年、冷涼なヴィクトリア州ヤラ・ヴァレーに設立したワイナリーで、現在世界最高レベルのピノ・ノワールとシャルドネを生産している」とあります。
さて、ワインの集い、締めくくりはKさんの持ってきてくれたグラーヴの赤、「シャトー・カルボニュー」95年。
「世界の名酒事典」には「若いうちから軽やかでフルーティーなワイン」とあるけれど、実際に飲んでみるとカベルネの持つ独特のムスク香というか重めでどっしりとした風味が感じられて、非常に「おいしい」のでした。やっぱり、ボルドーの赤があるとそれだけで満ち足りた気分になれるなあ。