「米の芯」



 富山県黒部市の純米大吟醸酒です。「山田錦を精米歩合35%に精白し、名水百選の一つ黒部川扇状湧水群の極めて清冽な水を使用し、自動調整された超近代化設備で醸造された米・米麹だけの純米酒」とリーフレットには書かれています。 ある意味で吟醸酒は、米を磨きその芯の部分だけを使うことによって極力雑味成分を残さないようにしているので、水のように飲める清廉な風味のお酒になります。その分、やや複雑味とか濃厚さに欠ける面があり、赤ワインのように皮から来る香りや苦味を楽しむのとは逆の方向性を持っているので、私の回りにもむしろ吟醸酒はちょっとという人もいます。
 私自身は「久保田・万寿」のような「水のように飲める」お酒も好きなので、純米吟醸も大賛成。もちろん濃厚な本醸造にも絶品があるので頭から決めつけるのはいけませんが。この「米の芯」も、その名の通り磨きまくっただけのことはあって飲み口が非常にさわやか。万人におすすめできるタイプの清酒だと思います。
 仕事の関係もあって以前に黒部の水について調べたこともあったのですが、確かに黒部川扇状湧水群の水の質は高いようです。十分に濾過され、かつ滞留時間も比較的短いので、硬度の低い混じりけの少ない水が得られます。お酒の質は気候と土壌、そして水源の確保に影響を受けますが、それは日本酒にもワインにも言えること。河口近くの水源という意味では、丁度ジロンド川の付近のボルドー地区に近い条件なんじゃないかしら、などと勝手に思っているのですが、どうなんでしょう。



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