「3月の独り言」



3月25日

 九州から帰ってからどうも調子が悪い。喉が痛いし鼻水も止まらない。
 熱が全く上がらないし、月初めにひいたばかりなので、たかが花粉症だろうと思っていたけどやっぱり風邪みたい。うーん、どうしたってんだ。冬のまっさかりには全く大丈夫だったのに。やはり今週から薄手のコートとスーツに替えたからだろうか。
 24日はワークショップの最終講義だったので頑張って出掛けて飲み会にも参加したのだけれど、翌日になってもなんか喉の調子が悪いので今日行くはずだった原宿のワイン祭創元推理倶楽部分科会はまたしてもお休み。ここのところ創元もSRの会もさぼってばっかりだなあ。すぐ休んじゃうようになって、私も随分根性なしになったものだ。せめて家で創作活動を、と思いつつも、結局ホームページの更新だけに終わる。やれやれ。


3月21日

 突発的に入った九州での仕事のため、福岡へ日帰り出張
 福岡行きは結構一日に何便もあるので、日帰り出来てしまうところが逆に哀しい。もう少し交通の便の悪いところなら宿泊できるのに、としょうもないことを考えてしまう。行き帰りの飛行機で、異形コレクション「世紀末サーカス」と、講談社新書の「フランスワインの12ヶ月」を読む。実質的には数時間ほどの仕事のために一日潰れてしまうのはもったいなくもあり、喜ばしくもあり。
 途中会社に電話を入れると、案の定ささやかなトラブルあり。出掛けている時に限ってそういうことがあるものです。でも遠く離れているから、どうしようもないもんね。
 おみやげに明太子をもらい、会社へのおみやげに「博多の女」というお菓子と自分用に「博多ラーメン(生)」を買って帰る。


3月20日

 ワークショップの人達と銀座へ「シュリ」を観に行き、その後自宅でささやかな飲み会。
 たまたま集まったのがそれほど飲まない女性ばかりということもあり、Tさんの新潟みやげの「赤いお酒」4合瓶一本で皆さんほろ酔い気分。「カウボーイ・ビバップ」のDVDを紹介した後、Yさんにチーズと牛肉の料理を作ってもらい、それを食べながら「シャイニング」のDVDを鑑賞。「ウォレスとグルミット」とか「バグズ・ライフ」とか、結構ファンタジー系のDVDが並べてあるにもかかわらず、よりによって「シャイニング」がリクエストされるというところが良いですね。「あの血がエレベーターから噴き出るシーンが観たい!」とかね。思わず皆目が離せなくなり、なんか静かな飲み会になりました。
 原作者のキングはこのキューブリックの作品が気に入らなかったそうですが、どうしてどうして、映画化されたキングのホラー作品の中でも傑出していると思うけどなあ。


3月18日

 この日は三鷹市民公会堂で休日講座。
 といってもどこかからお偉い先生を呼んでセミナー、というわけではなく、大学時代の先輩達と集まって、講師となった人に自分の得意分野について一時間ほど語ってもらおうという企画。まあ集まって飲みながらだべるのかなあと思いつついそいそと参加したら、レジメかなんかが配られたりして、なかなか本格的な展開。おもわずレポート用紙にメモなんか取っちゃいましたよ。内容はN先輩による「日本現代詩の流れ」とY先輩による「19世紀以降の現代音楽の歩みについて」の二講座。題名からするとお堅そうだけど、なかなか面白く、全く退屈しなかったです。大体私は昔からつまらない授業は居眠りする習性がありまして、退屈な授業をする方が悪いなどと開き直っていたものですが、おかげで今では役員の参加する会議だろうが一対一の来客だろうが所構わず居眠りする習慣が身についてしまいました。そーゆーしょうもない学生だった私が丸二時間半休むことなくノートを取り続けたのですから、いかに充実した内容であったかが分かろうというものです。
 「日本現代詩」の講座では戦後派の詩人、飯島耕一黒田三郎清岡卓行吉岡実など結構知らない人達の作品が紹介されましたが、なかなか興味深かったです。「荒地派」と呼ばれた人達とかの廃虚や死について歌った詩集とか、買いたくなっちゃったけど売ってるのかな。笑える作品もあります。藤井貞和の「パンダ来るな」なんかは、パンダが来るよと言った息子の寝言から延々「混線」していって、なんか訳分からなくなって来るんだけど、現代詩の発想の仕方は良く分かるというなかなかの変わり種。説明しようにも全編引用しないと説明できないしなあ。うーん。
 「19世紀以降の現代音楽」では、五音階を基本とする日本の音楽の話から、西洋の対位法の話、そして蓄音機で民族音楽を収集したバルトークや、神秘和音を多用したスクリャービン、十二音技法を確立したシェーンベルクなどについて、Y氏がエレクトーン弾きながら解説。その場で旋律の具体例を弾いて見せながら説明してくれるのでとても分かりやすい(自分は楽器が弾けないので分かったと言ってもたかが知れていますが……)。君が代が外国人の作曲だったとは驚いたなあ。憲法が外国から押しつけられたと批判する人はいても、国歌を外国に作ってもらったと非難する人はあまり聞かないし。
 夜はO夫妻の家で反省会こと宴会。持参したオーストラリアのワイン、クラレンドンヒルズのシラーズとピノ・ノワールを空ける。オーストラリアのピノ・ノワールはボルドーの様に色が濃くて驚く。そんなこんなで、半年に一回のこの講座、次回はご指名を受けてワインの話をすることに。白ワインと赤ワインのテイスティングでもして楽しむ、という企画を考えているんだけど、中には詳しい人もいるから気が抜けないなあ。ソムリエ受験講座でも受けようかしら。


3月11-12日

 現在ホームページを休止中のTさんのバイトのお手伝いで、名前の本の原稿を10ページ分ほど引き受けることに。
 子供の名前をどうつけようか、という人のためのマニュアルのような本を作るのが目的なのですが、名前一覧表の10ページくらい大したことがないだろうと思っていたら甘かった。1ページに100以上の名前を並べていかなくてはならないという代物で、土曜の朝までぶっ続けでやっても半分しか進まない。Tさんは80ページ近くを一週間以内に仕上げなくてはならないとのことですが、どうも私はそんなペースでは出来そうもないなあ。
 まあ名前のリストを作るというのは、小説とか漫画とかやっている身にはちょっと勉強になるような気もしたので。要は例えば「清潔感のある名前」という項目で「清、聖、潔、凛……」とキーワードとなる漢字を選び出し、それを使った名前を「清司、清志、清彦、清治……」と並べていくわけですが、段々苦しくなって、「白」だとかのキーワードを選んでしまうと、「白子(しろこ)」だの「白美(しろみ)」だの、何かありそうでなさそうな名前をやたら並べることになってしまう……。うーん、なんか手伝うつもりが質を下げてしまいそうな結果になりかねませんが。


3月9-10日

 この木曜から金曜にかけては一泊二日の社員研修。逗子にある研修センターで二日間を過ごす。
 簡単に言えば、パソコン上で会社を経営するというゲームみたいなもの。適切な予算と適切な販売計画と適切な広告・