「3月の独り言」


いろいろあって日記更新は2ヶ月ぶり。いやネタがなかったというより、ヒマがなかったもので。

2月27日(月)〜3月5日(日)

 正直なところ、仕事は遅いし酒は弱いし内向的な性格なので、毎晩飲み歩くなどということは滅多にないのですが、この週はきっちり月曜から日曜まで毎晩飲み会があったのでした。まあたまたまですな。
 2月27日(月)は丸の内の「OLD MANS UN」で、もちろん試験対策のためにワイン飲みまくり。翌日は仕事帰りに田原町の「萬鳥」で焼き鳥とワイン。3月1日(水)は新宿にて飲み会。その次の日は表参道の「BISTY'S」へ行き、グラスワインを5人であれこれ飲みまくった後、「3rd RADIO」でディナー。もう飲めないと思いつつ四人でボトル2本、「ギガル・シャトーヌフ・デュ・パプ2001年」と「ヴェルジニー・ド・ヴァランドロー2001年」を。「ヴァランドロー」のセカンドである「ヴェルジニー」は、濃い濃厚色で余韻も長くフルボディでとても美味しい。映画「モンドヴィーノ」では殆ど悪役みたいなミッシェル・ロランでしたが、こう言うのを飲んでしまうとやっぱり認めざるを得ない? 3日は職場でのワインセミナーの後銀座でワインを持ち込んで打ち上げ。 4日(土)はもうすぐ閉店(改装? 移転?)となるという銀座の「LA VITA DELLA PACE」へ。近い誕生日同士で集まりちょっと贅沢なディナーを満喫。ワインは「ジャコーザ・バローロ2001年」。まさに正統派のバローロ。果 実香がありしっかりしたタンニンが好ましい。5日(日)は新宿「勘六」で家族と食事した後、木曜日に行ったばかりの表参道「BISTY'S」にてワインのテイスティング。ここは壁一杯に並ぶボトルの中から、好きに選んで自分でグラスに注いで飲めるところがポイント。一杯20mlずつ注ぎながら白10種類、赤10種類を飲んでひたすらノートにメモを取る。こういうことをしていると、何となく沢山味を覚えたような気になるものです。

3月26日(日)

 さて、昨年CSW(米国ワインエデュケーター協会、公認スペシャリスト・オブ・ワイン)を取得できたので、今回はいよいよ本命のCWE試験に挑戦。英文の選択問題試験と英文エッセイ試験、IDティスティング(銘柄当て)とコンポーネント・ティスティング(成分調整判定)からなる、まだ日本に10人しかパスしていない難関であります。この日のために、無理(?)してこの一ヶ月近く外でも家でも毎日ワインを飲んできたのだ。
 さて、最初は選択問題そして英文エッセイ。8割正解で合格。選択問題も意外と優しいものから「こんなことどこの本に載ってるんだ?」的な超難問まで脈絡なく並んでいた訳ですが、やはり厳しいのは英文エッセイ。与えられたテーマの中から一つ選んでA4のレポート用紙4-5枚に英文でエッセイを書くというもので、時間は45分。正直なところ、この時間では日本語だってそんなに書けないものです。迷っているヒマもないのですが、いざとなると「This wine is sweet, and...」なんて殆ど中学生みたいな英語しか出てきません。シェリーの「ソレラシステム」を英語で説明しなくちゃならなくて、これは事前に調べておいたはずなのにこれもさっぱり言い方が思い出せず仕舞い。何とか最後の用紙まで辿り着き結論らしいことを書いたところでタイムアウト。見直しする余裕もなしだったので、できたかどうだかさっぱり自信がありません。
 次にこれまた難関のテイスティング。IDテイスティングは白4本、赤4本の銘柄をブラインで当てるというもので、選択肢が10個与えられ、8本中6本当てられたら合格というもの。一見何とかなりそうなのですが、結局のところ一つ以上選択を誤ると確実にアウトなのであります。赤の方は特徴的なチリとかちょっと熟成したボルドーとかがあって割と狙いが定めやすく、問題となるのはピノ・ノワールがブルゴーニュかオレゴンかどうかという点だけでしたが、白の方は一つだけ色が濃くライチの香りがあるものがゲヴルツトラミネールであること以外はさっぱり見分けがつかない。飲めば飲むほど「迷う」という状態。悩んだ末、ぎりぎりで書き直し。コンポーネント・テイスティングは、白ワインに酸や糖、アルコールや酢などをちょっぴり加えて、状態を正しく言い当てるというもので、やはり8本以上6本正解で合格。明らかに違いの分かるものを除いていくうち、どうしても見分けのつかないものが3本。このうち一つはブランク、一つはアルコール、もう一つは酸が加わっているはずなのだがさっぱり分からない。これは自分のうちでも何度か試したものなんですが、特に私は「アルコールをちょっと加えたもの」を見分けるのが苦手らしい。香りでも味覚でもなく、アルコールの微妙な「感触」を判定することは私の半分ダメになった舌ではやや難しいようなのだ。飲めば飲むほど分からなくなるので、結局こちらの方は最初の第一印象で決めてしまう。ぎりぎりで書き直したIDテイスティングと、ぎりぎりで第一印象を通 したコンポーネント・テイスティング。さて結果は……。
 CWE試験は部分合格があるので、筆記とテイスティングのいずれかが受かっていれば、次回は落ちた方だけ受ければ済みます。合格発表は二ヶ月後ですが、テイスティングのみ試験終了後に正解が壁に貼り出されます。自分で書いた答えを自分で勘違いして記憶していない限りは、テイスティングは来年免除、のはずなんですが、はてさてどうなることやら……うっうっ。


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