「10月の独り言」


<Diploma!
 2000年にワインアドバイザー資格取得、2003年にシニアワインアドバイザー資格取得、2006年に米国ワインエデュケーターCWE取得……そして2007年に英国WSETのAdvanced資格を取得してからは、WSETのDiploma資格取得にチャレンジしてきました。
 通常の資格試験が1回の試験で判定されるのに対し、Diplomaは大学の単位取得のように、UNIT-1から6までの6つの試験に合格しなくてはならないので、どうしても時間がかかってしまいます。結局4年近くかかりましたが、中でも難関のUNIT-3は3回続けて落ちて、4回目の挑戦でやっとパスしたという状態でした。いやはや、しんどかったです。
 6つの試験はそれぞれ範囲も内容も異なり、英国の試験なので英語での試験なのは当然として、選択問題から筆記、テイスティングから論文提出まで、非常に多岐にわたっているのでした。
 参考まで、それぞれのUNITの内容を簡単に紹介すると……。
 UNIT-1(グローバルビジネス) : 1つのCoursework Assignment (2500-3000語のレポート提出)と、1つのCase study(75分間の筆記試験)についての試験。
 UNIT-2(栽培・醸造全般):100問90分、4択のマークシート方式。
 UNIT-3(スティルワイン全般) : 12種類のブラインドテイスティングの試験(120分)+3時間の筆記試験。
 UNIT-4(スピリッツ)・UNIT-5(スパークリングワイン)・UNIT-6 (酒精強化ワイン):それぞれ3種類のブラインドテイスティングと、商品知識に関する筆記試験3問が加わった試験65分。
 やっかいなことに、4年間の間に試験要綱も変わり、UNIT-1は最初の頃は4つのレポート提出でした。4回提出に挑戦して2回分までパスしたところで試験のスタイルが変わった時には果たしてどうかと思ったものでした。しかも試験は日本で受けられるようになって間もない状況で、人数が集まらないと試験自体が開催されず、それぞれのUNITの試験を受けられるチャンスは年に2回、平日開催だから年休申請しなくてはならず、仕事の都合でキャンセルしたことも……。UNIT-5は1回目の試験では見事に落ちて、2回目の時には提出した試験が郵送中に紛失し、「今回は合格のはず!」と思ったにもかかわらず有無を言わさずしっかり失格……。結局UNIT-5も都合3回受けたのでした。
 何しろUNIT-2以外は全て英語での記述問題。制限時間内に書きたいことを書き終えるのは至難の業で、書き終えた後もさっぱり自信が持てず、「レバノンのワインについて書けたのは私くらいのものだ!」とか思ったりしてもしっかり不合格、不合格通知に色々とコメントが書かれていたりするのですが、あまりの崩し字でさっぱり読めず。
 正直なところ、日本人はかなり英語が苦手な部類に入るとは思いますが、読める英字が書けるという点ではレベルは高いと言えるのではないでしょうか?

 というわけで、今年の6月に受けたUNIT-1のCase Studyで何とか全ての単位を押さえて、晴れて合格となった訳ですが、賞状が届くまではなかなか安心できなかったのでした。
 
 ↓賞状です。やっと届きました。
 

 試験会場となった銀座のJALアカデミーでバッヂと共に受け取り、拍手をいただきました。何はともあれ、めでたしめでたし! であります。
 一応、ワイン会のページのプロフィールも更新してあります。


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