8月

【映画】ジョン・ウー「ミッション・インポッシブル2」
 見る前にデ・パルマの一作目を観ておこうと思いつつ結局観ていないなあ。まあストーリー的につながりはないそうだからいいか。
 アドバイザーの一次試験も終わったし、とにかく何も考えずに見れる映画をと思って選びました。もっとも今現在では新作の邦画「ホワイト・アウト」が興行成績一位のようですけど。
 一番ドキドキしたのはオープニングのロッククライミングのシーン。なんでわざわざ「休暇」でこんなことしてるんだろう。素手で岩登りなんて、地震でも起きたら落っこっちゃうじゃない、ねえ
 女盗賊を見つけてパートナーにして……というくだりから既にピンと来なくなりました。一流の工作員と知能犯が一緒になって惚れ込むほどの美女かしら。うーん。イーサン・ホークの作戦を先読みできるほどの頭脳がありながら、なんで背中を向けた主人公をさっさと撃ち殺さないんでしょうか。うーん。
 これはもうストーリーよりもそれぞれのシーンを「良く撮っているなあ」と吟味して楽しむのが正解でしょう。ある意味、大画面だと得をする映画に違いない。
 映画のパンフレットをどこかに忘れちゃったんで、あんまし詳しく感想が書けなかったりする。どうもすいません。


【映画】ティム・バートン「スリーピー・ホロウ」
 確か今年のあたまくらいに、「グリーンマイル」の前に公開されたばかりの作品。観たいなあと思っていたらいつの間にかビデオになってました。独特の映像美で定評のあるティム・バートン。確かにオープニングの煙のように形を変えていくタイトル・ロゴからして思わず引き込まれてしまう仕掛け。
 夜な夜な人の首を刈り取る首のない騎士。立ち向かうはジョニー・デップ演じる幽霊なんか信じない捜査官。果たして首のない騎士は実在するのか……最初に非近代的な警察機関を皮肉る場面を持ってきながら、結局は魔女と悪霊との契約の話になっていくところはバートンならではかも。他の映像作家がこれやるときっと中途半端になっちゃうんでしょうけど。魔女裁判の犠牲になってしまう主人公の母への回想シーンの美しいことを思えば、できれば魔女が悪役という設定は避けて欲しかったんだけど。
 首なし騎士は幻想的な魔、というよりは、えらくすばしっこくてどこかコミカルに描かれていて、いかにもバートンらしいです。これはある意味、「マーズ・アタック」とならんでなかなかブラックな笑いに満ちている作品。いろんなパターンで首が切られるのを面白がって観れないとちゃんと楽しめませんね。 

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