「11月の独り言」


11月15日。

結構我ながらしょうもないと思いつつもつい衝動買いしてしまう物……それがワインなのでした。
用もないのにデパートでぶらぶらしていたりするとワインの試飲コーナーかなんかがあったりして、ついつい調子に乗ってそこにならべてある全種類を試したりします。そうこうするうちに名前と住所を書いていくつもカードやら会員証やらもらっちゃったりして、そうするとフェアがあるたびにワインリストが送られてきます。買っちゃダメだ、買っちゃダメだ、きりがないじゃないか……と頭では分かっていても、「おお、コッポラのルビコンが来るのか」「おお、コンチャイトロ・ドンメルチョーか。二本キープや」などとついつい乗せられて電話一本で一ヶ月の食費分くらいをはたいてしまうのでありました。
買ったはいいけれどもったいなくてすぐには飲めない。それにそうそう付き合いが広いわけでもないし、うちに人を呼んでもテーブルを広げるスペースもない。最初は冷蔵庫に入れていたものの、入り切らなくなって段ボールに入れて陽の当たらないところに隠したりなんかして。しかしそれではいくらなんでもまともに保存しているとは言えないし。
今回引越したついでにワインセラーを買うことにしたのでした。これが結構まともな冷蔵庫より高い。30本入りで安い物なら買えないこともないか……と思いつつ秋葉原へ。するとたまたま「ワインセラー特別価格提供!」の文字が……。
この際奮発して36本にするか……おっ、こちらには48本入りの格好良いのがあるな……おっとこっちは、えっ、70本入りの現品処分品が48本入りのより安いではないか!
結局70本入りの一番でかい奴を買ってしまった。
我ながら衝動買いもいいところ。ソムリエでもあるまいに。家庭用というより、まるでワイン売場か町のイタリアンレストランにでも置いていそうな代物であります。
まあいいか、どうせスペース余っても、ジュースか何か入れとけばいいし。
そして昨日、そのセラーが届いたのでした。男の人が二人がかりで60キロ以上もあるでかいセラーをかろうじて部屋の中に運び込んでくれました。隣にある冷蔵庫の方が全然ちいちゃい。
さっそく段ボール箱に仕舞って置いたワインを中へ移す……。すると、あれれ……。
……一体どういうことだ? ぎちぎちで隙間もない状態ではないか。
一体何処にこんだけの本数仕舞い込んでいたんだ?

というわけで、買ったばかりのワインセラーは着いた当日に満杯となったのでした。
今度買う奴はどこに仕舞ったらいいのかしら……。
おまけに買ってから気付いたのですが、サイズが大きい分結構音がしたりするのでした。だから48本入りのしゃれたタイプの方が高かったのだな。うーん失敗だったかなあ……。


11月14日。

最近あまり夢を見たりしなかったのですが、たまに見ると強烈な悪夢だったりします。
今朝も何やらイヤな夢で目が覚めてしまった。状況は良く覚えていないのですが、何人かでどこかへと逃げようとしているシーンらしい。歩道橋の様な鉄製の橋の下を通るパイプの様な所をぶら下がった状態で必死に移動しているのです。落ちたら間違いなく即死というような高さで、まるでハリウッドのアクション映画のようなシチュエーション。現実的にはそんな運動能力ないんだけれど……。しかし、半分くらい進んだところで、しっかりと後ろから足を押さえつけられてしまう。見ると後ろからやってくる男がこちらの足に自分の足をからみつけているのです。「何するんだ、離せ!」と叫ぶのですが、相手はただにやにや笑うばかり。前に進めず、パイプを掴む手はひりひりと痛み、どうすることもできない……。
ここら辺が何分夢の中のことなので曖昧なのですが、どうやらその足を絡めて妨害しているのも他ならぬ自分自身らしくて、そいつの考えていることもはっきりと分かるのでした。そいつは最初から自殺するのが目的で、道連れを求めていたらしい。死にたい自分と、死にたくない自分。死にたくない自分は、何とか絡み付いた相手の足を離そうと、ナイフを突き立てて抵抗するんだけど、相手は何も感じないらしく、相変わらず平気で笑っている……。
恐怖感が絶頂に達したところで、こんな不条理は夢に違いない、何か短編小説のネタになるかも……などと思い始めたところで目が覚めました。
それにしても、前の晩さんざんお笑い番組見てから寝たというのに、こんな悪夢にうなされるとは……。我ながらイヤになっちゃう。


11月4日。

ひさしぶりの「今週のひとりごと」……なんと10月は一回も入れていない。うーん我ながら不真面目ですね。
実は10月24日に唐突にも引越をしました。単に前の部屋が狭くなっただけ、という単純な理由ですが、やはりなんだかんだ言っても引越って大変。適当に思いついた割にはあれこれと動き回らねばならず、ホームページもその間殆ど止まったままでした。
それにしても出張やら引越やらで中断してしまうのは我ながら情けない。まめに更新している人はむしろこういう時こそ豊富なネタが満載とばかりに沢山書き込みをするものなのでしょうが。
前の部屋が2Kの33F、今度の部屋は3DKの61Fだからスペースは倍になりました。その分職場からは遠くなったけれど、まあこれで、本が机の上に高く積み重ねられていたどうしようもない状態からやっと抜け出した訳です。

引越前後の状態を簡単に書き連ねると……。

10/17。引越業者を呼んで見積。
10/18。区役所にて住民票と印鑑証明の受取。
10/19。仲介業者に必要書類提出。
10/21。銀行から敷金・礼金・初回家賃を振込。
10/22-23。社員旅行のため越後湯沢へ。そのまま夜荷造り。物が多すぎて荷物を入れた段ボール箱を部屋に置ききれないことを確認。
10/24。引越作業。結局梱包作業も殆ど業者さんにやってもらう。おばさん二人とお兄さん三人がやってきて、午前10時から午後8時までみっちりかかったのでした。
10/25。会社の人事部へ転居報告。
10/26。会社を休んで区役所へ転入届。ぐずぐずと段ボール箱を開け始める。咳が止まらないのでマスクをしていたが、どうやら風邪をひいたらしい。なにしろ24日は殆ど部屋を開けっ放しの状態で、しかもほこりだらけの中に一日いたわけだから……。それでもこの日の夜にはパソコンの設置をし終えたのでした。
10/27。調子が良くなったところで、夜は接待で新宿へ
10/28。風邪がすっかりぶり返す。(あたりまえじゃ……)それでも部屋の片づけをしないわけにはいかない。この日の夜にはオーディオ関係の設置をし終え、テレビも付けることが出来ました。しかしラジオのAMは雑音が酷く、テレビのNHKはうまく映らない。どうやらラジオは窓に近い所でないとうまく音が入らないみたい。大誤算……。
10/30。元の部屋の大家の所へ行って敷金の精算。
10/31。新宿の家具売場で照明器具と食器棚と本棚を購入。そのあと夜、いそいそと住所変更の案内の手紙を書き始める。普通引越前にしておくよなあこんなこと。メールを持っている知り合いには先に伝えていたのですが、それでもこちらの手違いでうまく届いていないところもあって、冷や汗もの。
11/1。この数日間の労働で腰が痛みだしたので、整形外科に行って電気治療を受ける。

と、まあこんなところ。
四年前に引っ越しした時に比べると随分と準備が悪く、全てに渡って段取りがとろかったです。どうもいかんなあ。何をやるにもやる気が起きなくて。


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