「8月の独り言」


8月28日。

薬局で「ゴキブリホイホイ」とか買って帰ろうとしたら、1000円以上お買いあげの方はくじに一回挑戦できるという。とりあえず参加してみると「おめでとうございます、三等賞です」と言われた。
「三等賞は携帯電話プレゼントです」……
ケイタイデンワ?
うーん、確かにケイタイは持っとこうかなと思ってはいたのですが。なくても済むけど、仕事上たまにあった方が便利なことは確か。この間も車の中で上司に「ケイタイ貸せ」と言われるし(なんで自分で持たないんでしょう)。しかし一方で、通話料はどうせ取られるんだし機械本体は結構タダで配ったりしている物ではないかという気もする。物は東芝のツーカーの新製品。
結局貰うことにしたんだけど、通話料取られる賞品というのも何となく解せない気が。

8月29日。

池袋サンシャイン文化会館でコミッティア49に参加。大抵が流通センターで行われるのですが、年に一回サンシャインでやる時はあんまし売れ行きが良くない。今回もあまりオープンにはできない売上。ああ、数十冊レベルさばいていた昔が懐かしい。
その後新宿で「ノベル・エアー」の方達と喫茶店で会う。どうも最近、私自身混乱していてどの団体の人と会っているのか良く分からずに顔を出すパターンが増えているなあ。コミケの飲み会も最初「東海SFの会」の集まりと書いていたら実は「まねきねこの会」だったし……(訂正済み)。「SFワークショップ」にいたKさんが同じく「創元推理倶楽部」に属しているだけでなくSF小説同人「ノベル・エアー」の会に属していて、一方「SFワークショップ」のNさんから紹介されたSさんがSFファンクラブ「まねきねこ」の発行責任者であるとともに「SF大会」の実行委員のメンバーでもあり、さらにNさんは東海SFの会にも参加していて……その中のメンバーが結構いくつか重複しているので、さらに訳が分からなくなっているのでした。



8月20日。

創元推理倶楽部の分科会の日。会場の瓦会館に時間より早めに着いたら誰もいない。会場間違えたかな、と思いつつちょっとコンビニへ寄り道して「ヒカルの碁」を2巻まで立ち読み。平安時代の碁の天才が現代の少年に乗り移って現代の天才達と勝負するという話。少年ジャンプに掲載されているんですね。ジャンプも大分様変わりしましたね。
簡単な連絡事項のあと、例によって飲み会で色々と話を聞く。私はミステリは少しは好きで読んでいるけれど、ここの場では新米レベル。話を聞いていても半分も分からない。何しろその中には何人かプロもいるし、同じ本を何冊も持っているような読書家も多いから。ここで勧められた本をメモして少しずつ読んでいく、というのが私の基本的スタンスなのですが、買ってから読んでいない本が既にかなりの数に……。


8月18日。

会社から「パーソナリティ診断結果表」なる物が送られて来ました。そういえばちょっと前にアンケート調査みたいなのがあったっけ……。「あなたの行動傾向の特徴」と「職務上必要とされている能力」を表しているとのこと。ちなみに、私の行動傾向の特徴とは……。
「一人でいることを好む」「芸術や文化に関心が高い」「感情を抑制し人に見せない」「物事を悪い方向に考える」等々……。
んなこと言われんでもわかっとるわい!
「職務によって必要とされる能力やその重要度は異なります」ということなのだそうですが、この結果を渡されてどうしろというのかな?
こういう性格不利なんで変えたいんですけど、といっても、性格なんて自分でそう簡単に変えられる物でもないし、それができればとっくにやっていますけどね。


8月13日。

この日は夏のコミックマーケットの初日。頼まれていたポスターを仕上げなくてはならなかったので、さすがに初日から参加はきついなと思い、まねきねこの会の人達の飲み会にだけ参加することにしました。
もっとも私は前に一度「無限」という同人誌にイラストと評論を載せたことがあるだけで、あまりメンバーのことも良く分かってはいなかったのですが。まあとりあえず知り合いに誘われたら基本的には断らないという……。当然ながら宴会の内容はSF小説とか最近のアニメとかの話になるのですが、SFワークショップとか通ってるにもかかわらず、話の内容の半分以上について行けないことが判明。ホント、私ってつまらないただのフツーの人なんだわ。もっとも「スターウォーズ・エピソード1」を観た人、と言われて手を挙げたのも私一人だったけど。

8月14日。

コミックマーケットの二日目。東大まんがくらぶの同期の小森健太郎氏と三浦宏樹氏が、「それぞれの季節」というサークル名で参加しているので昼から遊びに行きました。外は土砂降りコミケは雨知らずで知られていたので、この時期にこんなに降ったのは十年ぶりくらいじゃないだろうか。
小森氏は小説家としてこの間祥伝社から「夢見の密室」という長編推理小説を出しているし、三浦氏は推理小説の評論を手掛けていて商業誌用の原稿のチェックをやっているしで、なかなか本格的な活動を展開しつつあります。その隣ではミステリー関係のサークルの甲影会が、各号で推理作家を紹介する「別冊シャレード」(別冊でない「シャレード」を私は見たことがないが……)を販売していて、SRの会のメンバーとかが結構集まってきていました。この「別冊シャレード」の「小森健太郎特集」の表紙を描いたのは私なので、まんざら関係がないわけでもないのですが、実は私はこの甲影会のことも良く分かっていないのだな。一応ミステリー関係の「SRの会」とか「創元推理倶楽部」とかには加入しているのだけれど。この日は結局、次回申込書の他に、京極作品の情報を整理した「京極堂講」という同人誌を買ったにとどまる。
東館の二階のレストランで大森望さんとか今はフリーの編集者の溝畑さんとかと軽く食事をした後、アニメ系のサークルのメンバー等で集まって新宿で飲み会。これは以前小森氏が中心となって活動していた、「ガンダムZZ」のキャラクターの「エルピープル」のサークルのメンバーが主体だったと思うのだけど、何しろ実際に本作ったりしていたのは十年以上前だから、それで何で高校生まで入れて20名近く集まったのか良く分からないんですが……。

8月15日。

コミックマーケットの最終日。この日は「宇都宮斉作品集」というサークル名で出店しているので、朝早くからビッグサイトへと向かう。ゆりかもめで8時ちょっと過ぎ位には会場に無事着いたのだけれど、委託の依頼のあった「ぱんでもにうむ」ひさのさんと、SF小説創作講座「でならひ草紙」杉並さんは既に到着していました。うーん、さすがに早い。
10時開始の直前に、近くで騒ぎが……どうやら誰かがけいれんを起こして倒れたらしい。さすがに三日目ともなると体調を崩す人もいるだろうなあ。ともかく不審物騒ぎも今回は起きなかったようで。
いつもは一人なので、時間一杯店番をしなくてはならないのですが、今回は杉並さんが店番をしてくれたので、久しぶりにあちこち回ることができました。今回購入した本は……山川直人さんの短編マンガ集「ぼくはきみより頭がいい」、結構昔からいる作家さんですが、独特の丸くて優しいタッチはいつも安心感を与えてくれます。いずれ「感想」のコーナーにも書くつもり。理数館さんの「ルーテンゲンガー」「ポケモン協奏曲」は細いペンタッチが絶妙。と学会誌の最新刊も購入。今回の拾いものは夏目隕石さんの「21世紀の精神異常者」、なかなか物々しい題名ですが、内容は「マカロニほうれん荘」のキャラクターが全員登場する「エヴァンゲリオン」のパロディ。うーん、説明するのが難しいけど、「マカロニ」と「エヴァ」のセリフがうまい具合にシンクロしていて、両方を知る世代としては思わす楽しめちゃう本でした。
夜は再びまねきねこの会を中心に、ワークショップの人やSF大会の人も集まって宴会。かくしてお祭りは終わりぬ。何だか不毛な様な充実している様な、良く分からない三日間があっという間に過ぎたのでありました。

8月16日。

会社は休み。でも冬コミの申込が……。何しろ冬コミの申込期間は8/13〜18の間に限定されているので、終わったと思ったらすぐにまた申込をしなくてはならないのでありました。何てまあ、せわしない。そう思いつつもしっかり書き上げるのでした。なにしろ同じ内容を3〜4回書いて完成させなくてはならない代物なので、下手すると半日がかりであります。
その後暑中見舞いの返事を書いて、メールとホームページをチェックしていたら、あらあら不思議、もう午前2時。かくしてささやかな夏の休みは一瞬のうちに終わってしまった。うう、明日から会社か。行きたくないなあ。


8月10日。

この日は知り合いのNさん、S君、O夫人のお誕生日を祝おうということで、新宿で飲み会。7時集合だというので極力努力はしたのだけれど、平日の会社のある日にそんなに早く帰れるはずもなく、一時間以上遅れて到着。
お誕生会なんて滅多に呼ばれたことないし、手ぶらではなんだろうと思って女性二人にはシャンパーニュ「テタンジェ」をプレゼント。今の季節には重い赤ワインよりも飲みやすいし、いかにもハッピー・バースデーという感じがするのではと思って。
場所は十徳双葉店、気取らない居酒屋風のお店ながら、日本酒の銘柄を沢山揃えてくれています。以前にここで飲んだ島根の「世界の花」というお酒がとても私の好みに合っていたので、あちこちで探しているんだけど見付からないなあ。ブルータスの日本酒特集で、ロバート・パーカー氏の選ぶ日本酒15本の中にこの「世界の花」が選ばれているのを発見。ということは、割とワインのニュアンスに近いアロマを持っているということなのかしら。どこかに売ってないかなあ。この日はその代わりに「秋田山」という秋田のお酒を飲みました。金賞受賞、やっと6本手に入れた逸品、とのことでしたが、これも久々に大納得のお酒でした。


8月8日。

入稿は終わったし、7の月は何も起きずに終わっちゃったし、さあ遊ぼうと思ってこの暑い中一人で新宿の街に出掛けました。
まずは新宿ミラノ座の朝一番の回で「アイズ・ワイド・シャット」を観ました。キューブリックの遺作ともなれば、何はともあれ観ないわけにはいかない、と。内容は……シュニッツラーの原作「夢奇譚」そのままという感じで、最高傑作!代表作!、というのは少々納得しかねますが……。割と無難な結末なので、SF三部作に比べるとやはり……。でも朝一番の回を選んだのは正解だったかも。次の1時半からの回は行列が出来ていました。
そのまま三越美術館の「ダリ展」へ。三越南館は7月一杯で閉館となり、この「ダリ展」だけは8/20まで開催しているとのこと。ものすごい混雑でした。この美術館は結構足を運んでいたので、終わってしまうとなると何か淋しい感じ。しかし、締めくくりがダリとは気が利いています。私はゴッホよりもムンク、ピカソよりもダリ、という人間なので。4m×3mの大作「万国公会議」「ポルト・リガトの聖母」を観ることが出来たので大満足でした。
その次は高島屋の12階の「東京IMAXシアター」へ。3Dメガネを渡されて「エンカウンター3D」「T-REX」を続けて観る。「エンカウンター3D」は映画というより、3D映像を次から次へと流しまくるビジュアル・アトラクションと言うべき作品。爆笑問題が声を吹き替えていました。まあジェットコースターに乗っているような感じかな。内容はないけど、映像は確かに凝っていました。「T-REX」は恐竜時代にタイムスリップする学者の娘さんのお話でした。ヒロインがビジュアル的にいまいちなので、3Dで顔のアップを見せられてもうーん、という感じでした。


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