「5月の独り言」


5月29日。

池袋の「パリの朝市」知人の結婚パーティに参加して来ました。
さて、去年の朝暮三文さんの出版記念パーティには黒ずくめのスタイルで参加した私ですが、やはり6月ともなるとあの格好では暑苦しいと思い、今度はで決めてみようと考えました。
参考にしたのはビスコンティの映画「ベニスに死す」のダーク・ボガード演じるアッシェンバッハ教授。映画のラスト近く、アッシェンバッハは死期が近付いたのを知り、白いスーツに赤いネクタイ、ピンクの薔薇を襟に差して、少年タッジオの後を追いながらコレラの蔓延したベニスの街をさまよう。大学生になったばかりの時、マーラーのアダージョが延々と演奏される中、薄曇りのベニスの中で生と死、美と醜が対比される映像美に魅せられた物です。ようし決めた、この格好にしよう。というわけでわざわざパナマ帽と白のジャケットを購入して、以下の格好で出掛けたのでありました。


……何なんでしょうね、この柄の悪い男は。新郎新婦の間に入ってどういうつもりだ?
こんな奴は絶対に呼びたくないですなあ。



調子を合わせてくれる人がいたから良かったようなものの……それにしても、同じ格好しても、何でこうも違うかな。
さて、私は何も考えずにアッシェンバッバを真似してピンクの薔薇なんぞ持ってきたのだが、「赤い薔薇だったらまずかったね。それって花言葉で○○を意味するから」と言われびっくり。良く知りもしないで花なんか飾るものではないなあ。


5月24〜25日。

SPSS研修会に行って来ました。
SPSSは統計解析の定番ソフト。これを使うと、基本統計解析の他に、主成分分析、因子分析、重回帰分析、クラスター分析、信頼性分析、ロジェスティック回帰分析、コレスポンデンス分析、フウ……といった多変量解析ができるのでした。
とはいうものの、何回講習を受けても、分かったような分からないような気にさせられます。一応パソコンにデータを入力して所定の手続きを踏めば結果は出るのですが。とりあえず調査結果をもとにそれらしいマッピングの図を作る……それが私の認識の全てといってもいいでしょう。

5月22日。

年二回の清里の野球大会に行って来ました。
大学時代の漫画倶楽部のOBが集まって、清里のペンションのオーナー率いる野球チームと対戦するというもの。まあ自分を含めてもともと漫画とか描いていた人達なので、そんなに体力があるわけでもなく、毎年ぼろ負けするのがパターンではありますが。今年も18対0と26対6という、まるでチャーリーブラウンのチームのような負けっぷりです。もちろん、スポーツは勝つことよりも参加することに意義があるので、これはこれでいいのです。
私としては、スコアはともかく、ささやかながらヒットを打つことができたので十分満足でした。
結構日差しが強かったようで、久しぶりに直射日光を浴びたので顔と腕が見事に真っ赤に日焼け。今では鼻の頭の皮がむけてなかなか悲惨な有り様です。

5月9日。

SRの会に行って来ました。
SFが書きたいと思い、池袋のコミニティカレッジの「空想小説ワークショップ」に参加した私は、同様にミステリーも書きたいと思っていたので、同じ受講生からの紹介でミステリー関係の「創元推理倶楽部」にも加入。そこのメンバーの方からの紹介で、同じくミステリー関係の「SRの会」にも顔を出すことになったのでした。
作品もろくに書かないくせにあれこれ手を広げて良いのかな?
「SR」とは一体何の略だろうかと思ったら、「密室」(SECRET ROOM)の頭文字なんだそうで、申込書を取り寄せたら有栖川有栖さんの「お誘い」文が同封されてきました。うーん由緒正しい会なんですね。実は同じ大学の同じ「漫画倶楽部」にいて、創元の第三回評論大賞を取った鷹城宏さんや、私の自費出版第六作品集の解説を書いて頂いた、同じく創元の第二回評論大賞を取った千街晶之さんもこの会のメンバーであり、久しぶりに再会した次第であります。
なるべく色んなミステリーを教えて貰って、いずれは自分でもミステリー作品を、と思っていますが、はてさて……毎月ルノアールで喫茶しているだけに終わってしまわないようにしなくてはね……。


5月2〜3日。

SFセミナーに行って来ました。

昼の部では篠田節子さんのコーナーが一番面白かったです。こういうユニークな方とは知らなかった。

夜の部は「サイコドクター」こと精神分析医の風野さんの部屋が良かったです。「精神医学」僕も購読しようかしら。それにしても、風野さんがSFセミナーに初参加したのは私と同じ四年前なのに、いろんな書評とかを手掛けるようになってついに部屋まで開いてしまうとはさすがです。凄いなあ。

「スターウォーズ」「サイコドクター」「アニメ」「アメリカTV」のコーナーを回った後は延々「星界の紋章」アニメ全13話一挙上映に最後まで参加、ついに完徹

さていろいろ荷物もあったのでそのままいったん家に帰ったのですが、意外と目が冴えてきたので、再び池袋に行って「ウォレスとグルミット展」「永井豪ギャラリー」を見に行き、秋葉原でCG作成用のCD素材集を買い、ついでに本屋に行って忘れないうちにと篠田節子さんの「夏の災厄」と森岡浩之さんの「夢の樹が接げたなら」とフェラーズの「猿来たりなば」(これはSFではなくミステリー)を購入。

結局その日は夜までCGをやっていたので、結局寝不足のままだったな。

5月4日。

この日はコミティアで同人誌即売会。

なんと、ホームページで予告をしていたにもかかわらず、全然売れない

じわじわと危機感が……あ、後がない……。なんとかしなくっちゃ。

夕方、「ガメラ展」に行っていた創元推理倶楽部の方たちと合流、ほぼ強引に残った在庫を売り込む。

そういえばセミナーでもここで売ったらと勧められましたので、来年は売り子の席に座ろうかなとも思っています。一応描いているのはSF漫画だし。


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