「9月の独り言」
砂を噛むような味気ない毎日。気を紛らわすためだけに街をうろつく。
秋葉原の書泉ブックマートで京極夏彦さんの「塗仏の宴/宴の始末」を購入。
やったね! これで今週はもう恐いものなしだ!
9月一杯まで開かれている手塚治虫ワールドショップにも立ち寄る。
ジャングル大帝とブラック・ジャックのネクタイを購入。
さて、私は来週の月曜日、ちゃんとこのネクタイを付けて会社に行けるでしょうか?
9月29日。
人事移動の季節。先週は毎日のように会社の飲み会が続いた。
家に帰ってすることはあるんだけど、寂しいからすぐ誘いに乗ってしまう。
火曜日には羽目を外して殆ど意識不明のままタクシーで家に帰る。
水曜日はせっかくの休日なのに一日中ベッドから動けずにいた。
それでも次の日の木曜日、再び飲み会で騒ぎまくりタクシー帰り。
万札は飛ぶし、頭は痛いし、口の中はヒリヒリするし、その時は楽しいのかも知れないがろくに覚えていないので翌日は自己嫌悪。
病み上がりなのに、こんなことしてたら死んでしまう。ようししばらく禁酒だ。それしかない。
しかし日曜日、銀座の有楽町エノテカで新装オープン企画でワインの安売りがあったのだった。
チラシによれば、お目当てのワインが半額! 安い! もっとも安いと言っても一本が食費一ヶ月分くらいするからお得なわけではないんだが……
寝不足気味のまま、それでも朝早く買いに行く。買うのはこのお目当ての一本だけだぞと自分に言い聞かせながら……。
しかし行ってみると、有料試飲コーナーがあって、思わず「いかがですか」と勧められる。
「じゃあ一杯だけ」と思って飲んだのがイタリアの有名な白ワイン「ガヤ/ガイア&レイ」。
思わず「うまいっ!」
結局、三杯も試飲したあげく、酔っぱらいながら馬鹿高いワインを七本も(これ以上は持てなかった)買ってしまったのであった。
こんなことじゃ、あまり先は長くないな。ま、いいか。人生は短いんだ。