高知県へき地医療後期研修プログラムについて


T.高知県へき地医療後期研修プログラムの特徴
へき地等の中規模自治体病院、診療所や保健所などの業務や関連する施設等との連携に
ついて効率的に理解できる

U.募集対象・定数
 
自治医科大学地域医療後期研修プログラム研修医
 初期臨床研修を終了していることが必要であり、定数は1〜2名
 
V.研修目標
GIO:地域医療を必要とする患者さんとその家族に対して全人的に対応するために、地域保健・医療の現場の役割について理解し、実践する。またヘルスプロモーションの理念にもとづいた地域保健活動や、臨床医療と連続する保健サービス、福祉サービスを理解し、公衆衛生を実践の場で学ぶことを目的とする。

◇ 中規模自治体病院、へき地・離島診療所
SBO:1)中規模自治体病院、およびへき地・離島診療所の役割について理解できる
  2)後方病院との連携(病診連携)の内容と意義について説明できる
  3)在宅訪問診療を実践できる
  4)入院から在宅へのマネージメントを理解できる
  5)在宅ターミナル・ケアに参画できる
  6)地域住民検診を行うことができる
  7)地域中核病院やへき地診療所でのcommon diseasesに対する診察ができる
  8)学校保健(予防接種など)を実施できる
   9)医療保険制度と介護保険制度の違いについて説明できる
  10)主治医意見書を作成できる
  11)地域ケア会議に参加し、ケアプランの作成に参画できる
  12)健康教室を行うことができる
  13)行政との協力、連携について理解できる
  14)地域医療に関わるコメディカルスタッフ(保健師・介護福祉士・訪問看護師・介護支援専門員・ケースワーカー等)の役割を説明できる

 ◇ 社会福祉施設、介護老人保健施設
SBO:1)施設の役割が理解できる 
  2)施設内感染症予防、対策について理解できる
  3)褥瘡予防、対策について理解できる 
  4)入浴サービス・食事介助に参画できる
  5)リハビリテーションの必要性について理解できる
  6)痴呆・ADL評価について理解できる
  7)デイ・ケア、デイ・サービスへ参加できる
  8)施設での入所者の心情に配慮して介護に参加できる
   9)補助装具の適応について理解できる

◇ 福祉・保健関連施設
SBO:1)保健、福祉行政に関連する機関(保健所、保健センター、衛生研究所、精神保健福祉センター,児童相談所、福祉事務所等)の役割が理解できる 
  2)病院・薬局などへの監視、指導など医事薬事行政を説明できる
  3)精神保健福祉活動を説明できる
  4)難病・未熟児・障害者への保健・福祉活動が理解できる
  5)人口動態統計および各種厚生統計調査等を理解できる
  6)献血推進、健康相談、健康診断などの活動が理解できる
  7)感染症(結核やエイズ、1類〜3類感染症など)予防、対策補助装具の適応について理解できる
  8)母子健康指導を行うことができる
   9)食品衛生・水道対策が理解できる
  10)環境保健(レジオネラ、シックハウス症候群など)、食品衛生行政が理解できる
  11)生活習慣病などについて健康教育を行うことができる
  12)健康危機管理や児童虐待など新たな健康課題が理解できる

W.標準的スケジュール 

基本的には後期研修1年目は、嶺北中央病院・国保大月病院・国保梼原病院のような中小自治体病院にて研修を行い(出張診療所は含む)、2年目以降は研修希望がある場合、へき地診療所や福祉保健所研修なども可能です。

 

標準的スケジュール研修目標(共通)
大月グループ
梼原グループ
嶺北グループ

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