仁王門背面
阿形像
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ディーゼルエンジンの音が響くキハ200は1961年から新造配備した小湊鐡道の主力車両。
今では車齢50年になろうという古参の車両です。
最初の駅は上総村上駅。
早くもローカルムード満載です。
駅舎は木造で多少、外壁など更新されてますが、基本的なスタイルは変わっていないようです。
出札口のデザインがいい感じです。
さてここは列車の交換設備※1がある程度で
駅の周りにはなにもありません。
が実はここ、歴史的な寺院の遺構があるところなんです。
皆さんも国分寺という名称を聞いたことがあると思います。
国分寺、国分尼寺は、741年(天平13年)、聖武天皇が国情不安を鎮撫するため、各国に建立を命じた寺院。
その一つがこちらの上総国分寺です。
当時の建造物は残っていませんが、江戸時代に建立された仁王門や薬師堂が昔の情緒を感じさせてくれます。
仁王門にはもちろん阿吽像。
こちらも江戸時代の作だそうです。
奥に歩みを進めると何とも珍しい茅葺の薬師堂が鎮座しています。
上総国分寺は全国でも3番目の敷地と規模を誇っていたとのことですが、歴史の変遷によって現在は田舎の古寺に収まっています。
それはそれで静かな境内で目をつぶると遥か1300年の時の流れを感じることができるのではないでしょうか。
〜柿食えば
鐘が鳴るなり
薬師堂〜
まあ、目を開ければ鐘は鳴らないし柿は渋がきで喰えません。。。あしからず!
今回時間の関係で訪れることが出来ませんでしたが、国分尼寺の方では回廊などが当時のまま復元されているそうです。
次回は国分寺に隠れてあまり注目されることがない古社、その名も戸隠神社を訪ねます。
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※1 上下線の列車が行き違いが出来ること。
(メモ)
上総国分寺
千葉県市原市惣社
上総村上駅より歩いて10分弱ほど
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