「クロ・デュ・ヴァル・クリスマスボトル」1998年

　「クロ・デュ・ヴァル」は、1972年創設という新しいワイナリーですが、「スタッグス・リープ」などと共にボルドースタイルのカリフォルニアワインをリードしてきた存在です。1976年にフランスワインとカリフォルニアワインのブラインドテイスティングで勝利したのが「スタッグス・リープ」なら、10年後の熟成タイプによるリターンマッチで勝利を収めたのがこの「クロ・デュ・ヴァル」です。
　創設者である社長兼醸造家のポルテと、オーナーのゴエレは二人ともボルドー育ち。ナパ・ヴアレーの300エーカーの自家畑はスタッグス・リープ、ヨーントヴィル、オークヴィル、カーネロスに広がり、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ・ノワール、シャルドネを育てています。
　NET販売でクリスマスボトルが紹介されていたのを見て購入しました。クリスマスツリーの絵とサンタクロースの絵、そしてスノーマンの絵が瓶に浮き彫りされているものが用意されていて、ビンテージは98年とある意味手頃なもの。クリスマスに開けるにはもってこいのワイン。とはいうものの、パーティで開けた時には果 たして皆さんツリーの浮き彫りに気付いてくれたかどうか。
　比較的明るい赤紫色で、グラスの底が見えるほどの色調。果実香は強く、ボディもしっかりしているけれど、カリフォルニアのカベルネとしては「フロッグス・リープ・ラザフォード」等と比べるとやはりややライトな印象。リザーヴタイプではないからかしらん。その分食事には合わせやすいかも。ローストチキンメインのパーティにはある意味手堅い組み合わせでした。もう１本買っておいたスノーマンボトルは来年開けることにしようっと。