「9月の独り言」
9月28日
この日は弟の誕生祝いに朝の11時に新宿の京王デパートの和食の店「美濃吉」に行かなくてはならなかったのだが、前日(27日)は、真夜中の午前三時までカラオケしていて(またかい!)、とても体調がよろしくない(学習能力ないんか!)……というわけで、いつもなら昼からワインを何本か注文してしまうところが、お酒は持て余し、懐石料理もなかなか進まない。つくづく年を取って酒に弱くなったなあとしみじみと思ったのでした。というか単に寝不足というか……。
夕方からは久しぶりに創元推理倶楽部東京分科会の会合に出席。以前は喫茶店ルノワールの一番大きな会議室を借り切って20〜30人くらいは集まっていたと思うのですが、久しぶりの会合に出で見ると集まっているのは6人だけ。う〜ん。まあ自分も土曜日はワインの会合が重なることが多いのであまり熱心な会員とは言えないが……SRの会に至っては会費だけ払って殆ど顔を出していないものなあ。最近推理小説を読んでいないこともあってなんか行きにくいのよ。
もっとも話題の新刊もあまりないらしく、ミステリーに関する話題はつい最近鮎川哲也先生が亡くなられたこと。とりあえずはMさんから山田正紀「僧正の積木歌」(文芸春秋刊)
を借りました。
会合の後の飲み会で、なぜかそのMさんと「be動詞」の話に(ミステリーの話から何がどうなって英語の話になったのか今となっては永遠の謎であります)。私が「be動詞は基本的に数式のイコールの意味しかないでしょう」というと、Mさんは「いや、be動詞には『存在する』という意味があるって読んだことがある」と言い、話はハイデガーの話へ。ハイデガーによるとbe動詞は「存在」を表わしているのだそうな。
「それは動詞にその意味があったということではなくて、A is B と普通に表現する時に既に存在を前提としなくてはならない、といういわゆる深読みなのでしょう?」と言ったものの、なにしろ「存在と時間」なんてまともに読んだことがないし(確か大昔読み始めようとして導入部で何を言っているのかさっぱり分からなくなった記憶が……)、そのうち隣の席から「どうせハイデガーなんて二人とも読んだことないんだろう?」と鋭い指摘を受けてしまいそのまま話は立ち消えとなったのでした。
ちなみに昼は体調悪いとか言っていたくせに、夜の飲み会の頃にはすでに回復して、さんざん飲み食いした後お茶漬けに焼きそばまで追加したことは言うまでもない。
家に帰ってから「存在と時間」上巻をめくってみました。
「『存在』 は自明の概念である。認識や叙述の全てに、また存在するものへの、また自分自身に向けての関わり合いの全てに『存在(ザイン)』【ある】という語が用いられ、その場合、そのような表現は『とやかく言わずに』理解されます。『空が青い(青くある)』とか、『僕はうれしい(うれしくある)』など、誰でも分かっています。しかしこの誰にでも(ふんわりと)分かっていることが、かえって誰にも分かっていないことを示しているのです」
なるほどドイツ語の場合はbe動詞はsein(ザイン)動詞だし、名詞のdas Seinは「存在」を意味します。英語のbeはあくまでis,
am, are...の原形でしかないわけですが、ドイツ語の場合はseinと言われたらそこには存在という意味合いが常に発生するわけなんですね。うんうん。
……で、それが何と関係しているというのでしたっけ……?
9月21日
前日(20日)は、会社の同僚と上野で英国ビール(エール)を飲む会。(ちなみに英国ビールについてはこのページを参照のこと)といってもなかなかそういった専門店は見つからず、私もホームページのグルメサイトを探してみたのですが、中目黒にあった「1066」という英国料理の店も今は閉まっているみたいで、結局H氏の記憶を頼りに上野の街をうろついたのでした。英国風ビアパブに寄ってパスタやシュリンプサラダやポテトと共に「バス」と「ギネス」を味わった後、英国エール生樽の飲める店(悔しいことに店名を忘れてしまった……一階がステーキハウスだったビルの中にあったことだけは覚えているのだが……)にて、イギリス人らしき人がギターの生演奏をするのを聴きながら、木樽をテーブル代わりに「OLD
SPEKLED HEN」というエールを飲む。非常にクリーミーな泡(本場英国ではここまで泡は立てないそうですが)で、甘い香りと濃厚な風味。うーんいいなあ。向こうの人がつまみもなしにこの手のエールをちびちびやるというのはある意味分かるような気がする。すごく濃いのでそれだけで満腹感があるのだ。とはいうものの、この後三件目の店で私が大盛りサラダやネギ焼きそば、スペアリブなどを次々に注文しヒンシュクを買ったことは言うまでもない。
さて、翌日は昼からE氏宅でワインの会。前日は平和な飲み会だったのでまあまあ体調も大丈夫であります。前回は2万円から2千円までのワインを飲み比べたのですが、今回は3000円のワインを飲み比べるというもの。しかし今回は9本もワインが集まり、銘柄当てというよりは殆ど飲み放題状態となってしまったのでした。は〜酔っぱらった。詳細はこちらとこちら。
9月14〜16日
前日(13日)は、真夜中の午前三時までカラオケしていて、なんか体調よろしくない(当たり前じゃ)まま11時ぎりぎりに起床。しかし昼まで寝ている訳にはいかなかったのだ。WINESCHOLA主催の「ブルゴーニュ古酒を飲む会」があったのである。ハードな三連休の始まりでありました。
駅前の吉野屋で遅めの朝食を取った後、13時少し前に六本木に到着。海外酒販へ。最初となりのビルに入ってしまい会場が見当たらず焦る。電話を掛けて確認後会場に辿り着いたけれど、殆どまだ人が集まっていない。どうやら参加者の何人かは休日出勤のため仕事が終わらなかったらしい。15時までのはずが終了したのは17時近かったです。詳細はこちら。
さて、その後16日の自宅パーティ、21日の知人宅のワインの会、及び次回のWINESCHOLA
TEAM2000ワイン会のために、渋谷にワインの買い出し。渋谷東急であれこれと選び、とても持ち帰れそうもないので自宅まで配送を依頼。ああっまた予算オーバーの買い物をしてしまった……!
そのまま今度は舞台を観に新宿へ。シアターサンモールにてじんのひろあき演出・脚本「デビルマン〜不動を待ちながら」を観る。永井豪の世界とはかなり違うとは思うけれど、なかなかの熱演。感想はこちら。
15日は幕張の「世界最大の恐竜博2002」へ出掛ける。先週知り合いを誘ったけれど「混んでいるので休日はちょっと……」という今一つの反応だったので(それも当然か?)、結局一人で観に行く。9時半から開場とのことで、まあ10時くらいに着けばいいかなと思っていたら、早くも幕張へ向かう電車の中で「恐竜博の待ち時間は一時間」とのアナウンスが。やめようかなと思いつつ、海浜幕張に到着したのが10時半。既に会場から駅まで長い列ができていて、「待ち時間は二時間」との表示が。小雨も降ってきて、いやが上でも気分は盛り下る。そうこうするうちにメガフォンを持ったスタッフらから「待ち時間は三時間から四時間!」との怒鳴り声。なんでどんどん長くなるんだ〜?
結局会場に入れたのは午後一時。約2時間半の待ち。結局足が疲れてしまい、会場にいたのは一時間程度だったでしょうか。詳細はこちら。
その後新宿に出て、遅い昼食を取った後、昨日買い残したワインと、次の日の自宅パーティに備えての買い物。
取りあえず肉をブーケガルニやニンニクと一緒にボトル一本分の赤ワインに漬け込んでおく。この時使ったのはカリフォルニアの割と手頃な価格のワインだったのですが、試飲してみると意外とおいしく、ちょっと「しまった……」と思ってしまったのでした。
16日は自宅にて「KUMA KUMA BOX」完成打ち上げパーティ。作家の藤原さんや浅暮さんを迎えておおいに盛り上がる。一応午前中のうちにパエリアとブフ・ブルギニヨン(殆ど定番メニューである)を作っておく。サンドイッチやサラダ、チーズやケーキなどが持ち込まれ、またもや満腹状態。ワインの詳細はこちら。
というわけで、三連休はぎっしりのスケジュールの中慌ただしく過ぎ去ったのでした。これじゃ全然仕事疲れが取れてないなあ。
9月1日
東京流通センターにて「コミティアX-II」に参加。
通常の即売会とは異なり、畳一畳と展示用ボードを割り当てられたいわゆるフリーマーケット方式。こちらもカラーイラストやカラーページをボードに取り付け、いつもとは違う演出を。とはいうものの、当初はオリジナルイラストや動画入りのCD-ROMも用意するつもりだったのですが、そこまでは至らなかったのでした。なにはともあれ、「KUMA
KUMA BOX」詳細はこちらという新刊があったこともあって、まあまあの反応でした。相変わらず知り合いが多かったけれど。
会場では他にもぬいぐるみやフィギュア、「ちゃぶ台をひっくり返す」だけのコーナーや、大学漫研の似顔絵コーナーなども。なるほどこの手があったか。私も大学時代は似顔絵でサークル費を稼いだ口。次回はこれやってみよう。
終了後は手伝ってくれたTさんと共に、会場であったS並さんS村さんYさんIさんらと合流して、浜松町の喫茶で一服した後、池袋まで出て軽く飲み会。池袋東武の本屋でKさんと待ちあわせのために少し時間を潰していると、偶然「ご意見無用」のサイトを立ち上げているS田さんがやって来たので、そのまま誘って池袋の「土風炉」へ。竹の筒に入った竹酒などを楽しんだのでした。