「コンチャ・イ・トロ・ドンメルチョー」96年



 2月15日は私の誕生日。35才。誰か祝ってくれないかしら、ということで水瓶座・魚座生まれの人集まれ、と空想小説ワークショップのメンバーにメールで呼びかけてみたのでした。この講座、どういうわけか水瓶座生まれが多いんで、丁度良いのではないかと。
 S氏の作って来てくれた極上の牛肉の煮込みと、Kさんの買ってきてくれた美味しいパンに合わせるのなら、濃厚なタイプの赤が良いだろうと思って選んだのがこの「コンチャ・イ・トロ・ドンメルチョー」。なんか「ドンメルチョー!」なんて思わず笑ってしまいそうなネーミングですが、あのロバート・パーカー氏が高得点を付けてチリワインの評価を決定的にした逸品であります。三年前の雑誌には3000円と紹介されていたのに、なかなかお目にかかることがなく、この間やっと渋谷東急で見つけて注文したときには一本6000円まで値上がりしていました。まあそれでも見つけることが出来ただけでもよしとしますか。チリ最大手のコンチャ・イ・トロ社のプレミアム限定品であります。
 香りは正統派の深みのあるカベルネ・ソーヴィニヨン。色調はやや明るめで苦味はきつくなく意外とキレが良い感じ。紛れもないボルドースタイル。「ドムス・アウレア」ほど個性的ではないし、「モンテス・アルファ」の方が価格的にはお買い得かも知れませんが、期待を裏切らない素直な赤であります。
 渋谷東急では丁度南半球ワインフェアをやっており、カリフォルニアやチリ、オーストラリアやニュージーランドのワインがどっさり。思わずあれこれ衝動買いをしてしまいました。この「ドンメルチョー」や「ドムス・アウレア」も買ってしまったのですが、買いそびれた中に、あのムートンのネゴシアン、バロン・フィリップとコンチャ・イ・トロが組んだチリのオーパス・ワンとでもいうべきワイン、「アルマヴィーヴァ」がありました。一本一万円、24本限定の値札に思わず迷ったのですが、もう持ちきれなかったので……。やっぱり買っておけば良かったかなあ。ああ、やっぱり人間の欲ってきりがないですねえ。



トップページに戻る。
◆「一杯のお酒でくつろごう」のコーナーに戻る。
◆「宇都宮斉作品集紹介」のコーナーへ。
◆「宇都宮斉プロフィール」のコーナーへ。
◆「漫画・映画・小説・その他もろもろ」のコーナーへ。
◆「オリジナル・イラスト」のコーナーへ。
◆「短編小説」のコーナーへ。