「ルビコン」95年
カリフォルニアのナパ・バレーに映画監督フランシス・F・コッポラのワイナリーがあって、「ルビコン」という有名銘柄があり、なかなか手に入らないという話は、このワインコーナーの「コッポラ・ファミリーワインズ・シャルドネ」のページで書いた通りです。
直接ナパにでも行かない限りお目にかかることはないだろうと思っていたあこがれの有名ブランドですが、なんとかワインフェアでの注文に成功。さて、そのお味は……。
以前飲んだ「シャルドネ」がフランスのスタイルとは大きくかけ離れていたのに対し、こちらはどちらかというと正統派のボルドータイプ。カベルネらしく香りが強く、それでいて濃厚。フランスのボルドーのシャトー物に近いスタイルですが、そこは気候に恵まれたカリフォルニアワイン、よりコク味のある、濃縮感のある味わい。五大シャトーの持つ複雑味には少々欠けるけど、一方でナパらしいのびのびとしたストレートな果実感は実は私の好みのスタイルかも。
なにはともあれ、念願の「ルビコン」を試すことができたのでかなり満足。カリフォルニアワインは下手すると名の知られたフランスの名品以上に手に入らないし。今他に手に入れたいカリフォルニア物は……「グレイス・ファミリー」「スクリーミング・イーグル」「ダッラ・ヴァール・マヤ」「ハーラン・エステート」「ターリー・ジンファンデル」「カレラ・ジェンセン」……こんなカリフォルニアの数百ケースレベルの貴重品を飲み歩きできたら! うーん、多分実行不可能……。