「コルトン・ルイ・ジャド」95年



 某I氏が自宅で手作りの料理をご馳走してくれるというので、久しぶりだからワインを持って行きましょうと用意したのがこの「コルトン・ルイ・ジヤド95年」と、貴腐ワインの「シャトー・リューセック89年」、そしてその直前にワインセミナーでテイスティングに使われた「ブルゴーニュ・アリゴテ98年」でした。
 ブルゴーニュのピノ・ノワールのイメージというと、ボルドーの重たく濃厚な色と香りに比べて、明るい色調と果実味のあるフレッシュなワインというのが一般的だと思いますが、このコルトン、開けて注いでみると、小さめのグラスにも関わらず底が見えないほど濃い色で、香りも重ため、カベルネ程のブドウの皮っぽい香りや苦味はないものの、殆どメルローにしか思えないほど濃厚。「本当にピノ・ノワール? メルローじゃないの?」との意見もごもっとも。私もブラインドで渡されたら決してピノ・ノワールとは答えないでしょうね。
 ピノは色が明るい、という先入観は危険ですね。確かに普通に売られているピノ・ノワールの殆どが、明るい色調と苦味のなさを持っていますが、収量を抑え濃縮感を出した銘醸品は、ボルドーに負けないほど濃い色調になるのだそうです。そうでなくても、この顔のマークのルイ・ジャドの物ですから、他よりもさらにレベルが高いのかも。



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