「ウルフ・ブラス・ブラックラベル」95年



 T氏夫妻の新居お祝いということで、ワインを二本持参していくことになり、先方の要望が「軽めのヴィノ・ロッソ」ということだったので、とりあえず無難にキャンティとバローロを持って行くことにしました。選んだのは「キャンティ・クラシコ・ベラヴィスタ・カスティッロ・ディ・アマ96年」「ガヤ・バローロ・スペルス94年」。どちらもそれぞれキャンティとバローロのトップクラスを自負する銘柄。決して軽めではないが……。キャンティのオールド・ビンテージを持っていきたかったんですがあいにく入手できませんでした。
 しかし別の所から「折角なのに、キャンティとバローロ?」という声も。さらに濃厚なタイプをご所望か? ということで急遽もう一本追加したのがこのオーストラリア、バルバロッサ・ヴァレーのウルフ・ブラス。ニューワールドならではの果実感と濃縮感。そして何しろ名前が格好いい。同じ価格なら新世界ワインの方がお買い得なのは承知のことだし、丁度シドニー・オリンピックの時期でもあります。
 S氏の持ってきてくれた「ドン・ペリニヨン」を皮切りに、キャンティ、バローロと開けていって、最後のウルフ・ブラスまで飲み比べてみると……やはりカベルネとシラーのブレンドならではの濃厚さに圧倒され、イタリアワインでは今一つという人も納得してくれた模様。濃密でしかも余計な苦渋味はない。比較的若いビンテージなのにとても香りが膨らんでいてグッド。もっとも、「美味しいけど、高い」という意見も。確かにオーストラリアワインで一万円というのは考えてしまう人もいるだろうなあ。この上にはさらに「グランジ」という超級銘柄が控えてはいますが。
 それにしてもシラーという品種は、結構漬け物臭というか刺激臭が強いので、ローヌの物なんかなかなか苦味が強くて飲みにくいものが多いのですが、オーストラリアで「シラーズ」と名を変えると途端にコクのある芳醇なタイプにがらっと変身してしまうのでした。やっぱりいいなあオーストラリアワイン。
 ラベルをシールで剥がして持ち帰ろうとしたところ、ラベルがあまりに大きく、普通のサイズでは入りきらない。仕方がないので瓶ごと持ち帰って自宅のマグナムボトル用のシートを使用。通常サイズのシートに収まりきらなかったのは、これ以外では「シャトー・ムートン・ロートシルト」と「オーパス・ワン」ぐらいのもの。味だけでなくラベル面積でも競っているようですね。



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