「ローラン・ペリエ・グラン・シエクル」
実はこの「グラン・シエクル」、赤坂WINESCHOLAのアドバイザー合格祝いの時にも飲んだばかりだったのですが、今回は職場の合格メンバーと飲むことになって、やはりこれを用意するしかないだろう、と思い池袋やまやで買ってきたのでした。「ほら、アドバイザー試験の二次口頭試問で、これがどこのメーカーか当てるって奴があったでしょう?」「そんな問題あったっけ?」……。
まあ、実際二次では絶対教本にないようなシャンパーニュメーカーに関する問題が出るだろうとヤマを張っていたのは確か。過去にも「エール・デー(R.D.)という銘柄を出しているメーカーはどこか?(ボランジェ)」とか、「コント・ドウ・シャンパーニュ(シャンパーニュ伯爵)という銘柄を出しているのは?(テタンジェ)」とかいった問題が出されていたので、一通り有名どころはカタログで調べておいたのだ。
実際、「ペリエ」と名の付くシャンパーニュは、この「グラン・シエクル」を出しているトゥール・シュル・マルヌ村の「ローラン・ペリエ」と、アネモネの絵が焼き付けられた瓶で有名な「ベル・エポック」を出しているエペルネ村の「ペリエ・ジュエ」の二つがあって、それだけでも結構ややこしい。
シャンパーニュはいわゆる赤ワインの持つ重厚さや長熟といったありがたみに欠けるので、そのままではどうしても軽いタイプのものに受け止められがち。だからというわけでもないでしょうけど、どこのメーカーもいわゆる「マーケティング戦略」に長けているような気が……。実際、中身以上に名前やデザインに凝った物が多いです。「黙って飲んで見れば分かる」と堂々とたたずんでいる物はあまりないですね。でもそれだけに、独特の楽しさを持っているのは確か。私は人数が集まるとどうしてもシャンパーニュが欲しくなってしまう。
ちなみに、「グラン・シエクル」とは「偉大なる世紀」の意。20世紀という「偉大」……と言い切って良いのか良く分からないけど、他に比べて何もかもが劇的に変化したこの世紀を締めくくるのにふさわしい銘柄かも。