ワインツアーレポート〜イタリア名醸地を訪ねる(Sicilia, Firenze, Milano)

最終日(1/18.Sat.)「ミラノ散策〜成田到着」

 ホテルのどこにも目覚まし時計がないので、寝過ごすかも……と思いつつ午前七時にお目覚め。八時に集合してミラノの有名なワインショップに行く予定なのだ。六階の食堂でI先生達と朝食を取り、六名でタクシーを使って「エノテカ・コッティ」へ。
 この店はガイドブックにも載っていて、約2000種のイタリアワインが揃うそうです。「コッテイで見つからなければどこを探してもその銘柄はないと言われる」とも。営業時間は八時半からと書かれていましたが、実際に行ってみたら時間になっても開かない。近くのバールでカプチーノで一服しながら店の人に聞くと開店は九時だとのこと。
 九時を少し回ったところで店のシャッターが開きました。確かに豊富な品揃え。今までに飲んできた銘柄があちこちに見られました。しかし残念ながら、シチリアで一番人気だった「スパダフォッラ」やロマーニャの「ストッパ」などは見当たらない。日本に来ないというストッパのバルベーラがあればありがたかったのですが、「バルベーラ」ならこっちだと指差されたのは、ラベル一杯に筆記体の文字が描かれた、日本でも買えるチェレットのバルベーラ・ダルバだったように思います。
 バースディビンテージを求めて、地下の倉庫へ。1960年代から70年代のワインが寝かせてありました。70年や67年といった年のものはあるのですが、残念ながら65年物は在庫なし。結局一年違いの64年物のバローロの中で、一番安い「VENDEMMIA Barolo 1964」を118ユーロで購入。正直言って状態の善し悪しは分からないのですが、まあ損しても痛くない金額ではあります。
 タクシーでホテル近くまで戻り、Oさん、Tさんと別れて一人ミラノのデパート街をうろつく。土産物にささやかなガラス細工を、と思っていたのですが、前もって店を調べてはいないので、結局ホテルの近くのそれらしい店でリキュールグラスセットと調味料入れを購入したのでした。
 ホテルに戻って熱を計ると、色々歩き回ったせいか汗をかいてしまい熱も37.5度近くまで上昇。結局最終日まですっきりしなかったなあ。当たり前か。免税対象のワイン三本とガラスの調味料入れは手荷物に、貰ったタシナイアとオールド・ビンテージ・バローロとリキュールグラスセットはタオルでくるんでスーツケースの中にと、少し不安を残しながらも何とか荷物をまとめ、午前十一時半チェックアウト、バスでホテルを出発。
 ミラノの空港で免税の手続きというものを初めてやりました。16日にワインを購入した時に貰った書類をパスポート、航空券と共に窓口に提出、捺印してもらい、その書類をまた所定の両替窓口に提出。あいにくユーロも日本円もなくドルになるというので、20ドルほと受け取り、それを持って免税店でお買い物。安直ですが職場へのお土産としてイタリア製のチョコレートとミニカーのセットを購入。同僚の「車をお土産に買ってこい」という冗談にこたえたつもり。
 とにかく喉が渇くので、再びミネラルウォーターを購入。今回は水を買ってばかりの毎日でしたが、これが最後の買い物となりました。無事14時20分発の飛行機に搭乗。
 行きの便は隣が空いていたのですが、帰りの便はOさんがお隣。風邪を移しやしないかちょっと心配。
  1回目の食事には行きはイタリアンを注文したので、帰りは日本食を注文。そばとか付いているのですが、ごはんと中華風(?)の鳥肉あんかけのような具が一緒のプレートに入っていてちょっと怪しい……。食事を終えた後はやはり疲れていたのかそのまま6時間ほど寝てしまいました。目が覚めると前方のテレビ画面 で映画「インソムニア」をやっていました。後半一時間しか観られませんでしたが日本語吹き替えで結構楽しめました。ウフッツィ美術館のガイドブックなど読んでいるうちに無事成田へ到着。
 皆と別れて京成スカイライナーで上野まで行ったのですが、また車内で寝てしまい車掌さんに起こされる。しょうがないなあもう。荷物が多いのでタクシーで自宅まで。昼過ぎには家に着いたのですが、結局洗濯やら荷物整理やらしているうちに夜中になってしまいましたとさ。めでたしめでたし。


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