電脳・日本の歴史研究会、掲示板 ログ


田中正明改竄問題 ログ抜粋 その15



 このページは、電脳・日本の歴史研究会、掲示板( http://www64.tcup.com/6416/7867zxlotion5.html )でおこなわれている「田中正明氏の改竄問題論争」について、関係あると思われる書き込みを岡田が抜粋してつくったものです。
 論争の流れが分かるように、改竄論争関係の書き込みを全て抜粋したつもりですが、もしも不適当と思われる書き込みや、抜けている書き込みがあるようなら 岡田 y-okada@muc.biglobe.ne.jp まで指摘のメールを下さい。
 このページの存在自体に対する異議や文句がある場合も 岡田 y-okada@muc.biglobe.ne.jp までメールを下さい。
尚、このページは岡田が勝手に電脳・日本の歴史研究会、掲示板の内容を抜粋して作ったものです。

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141
翻訳は フォント変更 違います 投稿者:岡田  投稿日: 4月11日(水)02時27分27秒

>==================
>>現在は、田中氏が用いている資料は、殆ど他の著書で確認できる状況なのではないかと
>>思います。
>
> 誰か田中氏が用いている資料を他の著書で確認して、齟齬がないか保証した人がいるの
>でしょうか?
># 北の狼さんは確認されましたか? 松尾さんは確認されているのでしょうか?
>==================(岡田さん)
>私のコメントと岡田さんの質問の繋がりが、よく理解できませんな。
・・・
>私のコメントは、「引用史料の確認の仕方」について述べているのであって、「確認すべ
>きかどうか」について述べているのではありませんが。

 岡田も「引用史料の確認の仕方」については同意していますよ。
 只、北の狼さんが「田中氏の引用資料の確認が可能」と主張されているので、
「誰か確認したのか?」と問い返したのです。
# 誰も確認していないのであるならば、「田中氏の引用資料の確認が可能」だと主張
#することに意味は無い。
 田中正明氏のような「常識では考えられない程無茶苦茶な資料の使い方を
する人間」を、ネタもとにし、「田中氏の引用資料の確認が可能」であるのに
引用資料の確認をしていないとすれば、無責任の極致でしょう。

>====================
>>こうなると、田中氏を「信用するか」「信用しないか」という問題になってきますが、
>
>違いますね。
>第三者が確認したか否かの問題です。
>====================(岡田さん)
>全然違わないですね。
>
>岡田さんが、第三者の検証が必要であると主張しているのは「資料の引用」ですね。
>田中氏の『松井日記』はあくまで「翻訳(本)」なんですよ。

 草書を楷書に直すことは翻訳ではありません。
 字体の変更であり、(ワープロで言えば)フォントの変更です。
# ゴシック体の文章を明朝体に変更する事を翻訳という人はいまい。

>しかし、ある「翻訳(本)」に誤りがあったからといって、それ以外の著書全てをも当然
>に検証しなければいけないということにはなりません。

 少なくとも学問の世界では、「引用資料」と称するものに、書き換え、書き加え、
書き落とし等があり、資料の内容が引用者に有利に変わっていたら、該当する引用者の
信頼性は崩壊します。
 該当する引用者の全ての著作の引用も、第三者による検証無しには、無視されます。

>つまり、「(翻訳以外の)他の全ての著書」も検証すべきだということは、「その人自身
>に対する信用」が無くなったということになるんですよ。

 繰り返します。学問の世界では、「引用資料」と称するものに、書き換え、書き加え、
書き落とし等があり、資料の内容が引用者に有利に変わっていたら、該当する引用者の
信頼性は崩壊します。

>田中氏の「翻訳(本)」に誤りがあったからといって「田中氏の他著についても、その引
>用史料は原本に当たる必要があ」るということになってきますと、単に「翻訳能力」や
>「翻訳というものに対する認識」への疑問符ということではなく、その人自身すなわち
>「田中氏を『信用するか』『信用しないか』という問題になってきます」ということにな
>るんですよ。

 大学講師であり研究者を自称する田中正明氏が、自身が「発掘」したと称する
資料の引用において、書き換え、書き加え、書き落とし等があり、資料の内容が
田中氏の主張に有利に変わっている以上、田中正明氏の信頼性は崩壊します。
 少なくとも学問の世界では、田中正明氏は「まったく信頼されていない」のです。


142
こりゃ失礼 引用部分が 不適切 投稿者:岡田  投稿日: 4月11日(水)02時30分13秒

>まずは、岡田さんは「原文」と言ってますが、これは違うでしょう。「原文」は「草書
>体」とのことですよ。
>専門家等による(正確とされる)訳のことでしょう。例えば『南京戦史』とか。

 言葉の定義としては北の狼さんの言葉の方が正しいですが、「専門家等による
(正確とされる)訳」と書くと長いし読みにくいので、今後も「原文」と書かせてください。

>『南京戦史』より、同部以下の文を引用します。
>
>「両軍ノ補給ハ連日ノ追撃前進ニ伴ハス已ムナク飛行機ヲ以テ空中ヨリ糧食、弾薬ヲ投下
>シ、其急ヲ救フの状ナリシカ今日ノ晴天トカ御蔭シ今後逐日其情勢ヲ恢復スル事ヲ得
>ン。」
>
>岡田さん、田中氏の『松井日記』では「両軍の補給は連日の追撃前進に伴ひて」以下の部
>分はどうなっていますか?
>上の『南京戦史』と大差はありますか?

 岡田の持っている資料では、「伴ひて」までしか載っていないので不明です。
# 「伴ひて」以下の部分の調査は宿題とさせてください。

>田中氏の訳が「やむなく飛行機をもって空中より糧食、弾薬を投下して、その急を救うの
>状であった」という趣旨のものなら、『南京戦史』と田中氏の『松井日記』との意味は殆
>ど変わりませんね。
>
・・・
>田中氏の訳を普通に読めば
>「両軍の補給は、連日の追撃前進に伴ひて(伴って)、やむなく飛行機をもって空中より
>糧食、弾薬を投下して、その急を救うという状態にあいなった」
>という解釈になり、これは、「連日の追撃前進に伴い『補給の不備』が生じた」ことを肯
>定しているわけで、『南京戦史』の訳とそう変わらないことになります。

 確かに大差はないですね。
# 只、「前進に補給が伴わず、飛行機から補給し急を救った。今後は回復するだろう」と
#「(部隊の)前進に伴って補給も(前進が必要になり)、飛行機から補給し急を救った。
#今後は回復するだろう」ではニュアンス的には多少違ってきます。
# 前者では、実際に補給が不足する事態に陥りかけた事を予想させるが、後者では
#不足する所までいったかが不明である。
# ま、ニュアンスの違いですが・・・

>つまり、岡田さんの引用は恣意的または不適切な「部分引用」ということになり、
>「補給が伴っていた」とする岡田さんの解釈は誤りと言っていい。

 う〜む、ここは部分しか読んでいなかったので・・・不適切でしたか。 


143
狼は 途中で意味が 変わってる 投稿者:岡田  投稿日: 4月11日(水)02時42分52秒

>==========================
> (2)日付 昭和12年11月22日
> 日記の原文 城内残留内外人ハ一時不少恐怖ノ情ナリシカ我軍ノ漸次落付クト共ニ漸ク
> 安堵シ来レリ
> 田中氏の訳 城内残留内外人は一時『多少』恐怖の色ありしが、我軍『(による)治安』
> 漸次落付くと共に漸く安堵し来れり
>
>内容の違い 「外国人は最初少なからず恐怖していたが、日本軍が落ち着いてきたので安堵し
>た」という文章が、
>「外国人は最初多少恐怖していたが、日本軍が治安を回復し安堵したに変わっている。
>原文では恐怖の対象は「落ち着いていない(殺気立った)日本軍」であったのに、訳では恐怖の
>対象が「治安の乱れ」に変わっている、そして日本軍が治安を落ち着かせたことになっている。
>「日本軍が恐怖の対象だった」という文が「日本軍が恐怖から救った」と言うように180°変
>わっている。
>尚、恐怖の量も少なからず(多い)から、多少(少ない)に変わっている。
>=========================(岡田さん)
>まずは日付から。上は11月22日ではなく、12月20日ですよね。

 失礼しました。ここはおっしゃる通りです。

>次に、上の文の直前には「尚聞ク所」とあり、後には「一時我将兵ニヨリ少数ノ掠奪行為(主ト
>シテ家具等ナリ)強姦等モアリシ如ク、多少ハ已ムナキ実情ナリ」とありますね(『南京戦
>史』)。つまり、この段落は以下のようになってます。
>
>「尚聞ク所、城内残留内外人ハ一時不少恐怖ノ情ナリシカ、我軍ノ漸次落付クト共ニ漸ク安堵シ
>来レリ、一時我将兵ニヨリ少数ノ掠奪行為(主トシテ家具等ナリ)強姦等モアリシ如ク、多少ハ
>已ムナキ実情ナリ」
>
>つまり「外国人は最初少なからず恐怖していたが、日本軍が落ち着いてきたので安堵した」の部
>分は、松井将軍の伝聞ですね。一応、確認しておきましょう。

 その通りです。

>・『多少』は『不少』の誤訳でしょうね。
>しかし、『多少』は「少ない」という意味ではありません。「多いかまたは少ない」という意味
>で、これは量については不定なのです。

 「多少」という「名詞」は、多いかまたは少ないという意味ですが、
「多少」という「副詞」は少ないという意味です。
 ここで「多少」が恐怖にかかる以上、多少は「少ない」と言う意味です。

>・『我軍(による)治安漸次落付く』は、『我軍を原因とする治安漸次落付く』と解釈するのが
>普通なのでは?
・・・
>「日本軍の治安が漸次落ち着く」という意味です。

 おいおいおい、
 大丈夫ですか北の狼さん?
 「我軍を原因とする治安漸次落付く」と「日本軍の治安が漸次落ち着く」では意味が違っていますよ。

# 「我軍を原因とする治安漸次落付く」では、「日本軍が原因」で治安が乱れていたと
#いう意味であり、「治安漸次落付く」の主語は日本軍ではありえません。
#「日本軍の治安が漸次落ち着く」では、「治安漸次落付く」の主語は日本軍になっています。
# 北の狼さんの解釈では、途中で主語(主体)が変わっています。
# 北の狼さんの解釈は成立しません。

 そもそも「我軍を原因とする治安漸次落付く」という日本語は不自然です。

 これが、「我軍を原因とする治安の乱れ漸次落付く」という文章なら、日本語としてさほど
不自然ではありませんが、『我軍(による)治安漸次落付く』の訳としては不適当でしょう。
 「治安」には秩序が守られているという意味はあっても、秩序が乱れているという
意味はありませんから。

 「我軍(による)治安漸次落付く」を日本語として自然に解釈したら「我軍が治安を
漸次回復した」と以外は日本語として不自然になりますよ。

>「我軍の落ち着く」では、「我軍」の”何”が落ち着くのか今いち不明瞭ですね。

 「○○君は段々と落ち着いてきた」という言葉と同じくらい明瞭ですよ。

 落ち着いていない(殺気立っていた?or浮足立っていた?)我軍が落ち着いたと
いう意味に解釈できます。

>そこで「治安」が落ち着くとすれば、意味がより明瞭になるわけです。

 第三者が、語句を補って、勝手に「意味明瞭な文」に書き変えてはいけません。

>以上、この例も、岡田さんの解釈は誤ってますね。

 間違っているのは北の狼さんの解釈です。
 北の狼さんの解釈では、途中で主語(主体)が変わっています。


144
「希望」でも 日記書き換え 改竄だ 投稿者:岡田  投稿日: 4月11日(水)02時44分46秒

>======================
>(3)日付 昭和13年2月8日
> 日記の原文 兎ニ角支那人ヲ懐カシメ之ヲ可愛カリ憐ム丈ニテ足ルヲ以テ
> 田中氏の訳 兎に角支那人を『慈しめ、』懐かしめ、之を可愛がり、憐むこと、『只其慈
> 悲心の心』だけにて足るを以て
>
>内容の違い 『慈しめ、』『只其慈悲心の心』が追加されて松井大将がより中国人に対して
>同情的なように変わっている。
>======================(岡田さん)
>
>確かに、『慈しめ、』『只其慈悲心の心』が加わってますね。
>ただ、内容としては、「懐カシメ之ヲ可愛カリ憐ム」のみで充分に「中国人に対して同情的」だ
>と思いますが。
・・・・
>想像ですが、田中氏としては、「懐カシメ之ヲ可愛カリ憐ム」ことを明確な言葉で表現したかっ
>たという希望があったのでは。

 「懐カシメ之ヲ可愛カリ憐ムことを明確な言葉で表現したかったという希望」のために
『慈しめ』『只其慈悲心の心』という語句をつけ加えるのは、まぎれもない「改竄行為」です。

>>まだまだありますが・・・
>
>岡田さんのあげた例については、確かに”多少”は意味や内容が変わっているとは言えますが、
>殆ど「誤訳」、「意訳」のレベルと言っていいのでは。

 「誤訳」はともかく、字体を変更するついでに「意訳」を行ってはいけません。
 字体を変更するついでに「意訳」と称して自分の希望を書き加えるのは
まぎれもない改竄行為です。

>少なくとも、意味や内容が180度変わっていると断言できる例はないですね。

 文献や資料の意味や内容が180度変わっていなくても、有利な部分を膨らませ、
不利な部分を目立たなく変えていれば、問題になるのです。


145
書き加え 例おば一つ 追加です 投稿者:岡田  投稿日: 4月11日(水)02時51分47秒

>岡田さんの手間暇が許す限り、残りの分もなるべく紹介して下さることを希望します。

 ぼちぼちと紹介していきますので、気長にお待ち下さい。

# せっかく北の狼さんが12月20日の記述をつけ足してくれたので、
#さっそく利用させて貰うことにします。
## カット & ペーストが出来ると入力文字が減って楽だ。

(4)日付 昭和12年12月20日
 日記の原文 一時我将兵ニヨリ少数ノ掠奪行為(主トシテ家具等ナリ)強姦等モアリシ如ク、
       多少ハ已ムナキ実情ナリ
 田中氏の訳 一時我将兵により少数の掠奪行為(主として家具等なり)、強姦等もありし如く、
       多少は已むなき実情『なれど洵に遺憾なり。』

 内容の違い 原文では掠奪行為や強姦等について「多少はしかたがない」と突き放しているのに、
       田中氏の訳では「洵に遺憾」と松井大将がより中国人に対して同情的なように変わっている。

# (3)も書き加えだけど、この(4)も書き加えです。
# 田中正明氏がメモの挿入を認めていたのは2箇所だけのはずですが、メモの挿入以外で
#すでに2箇所も書き加えが明らかになってるわけやね。


146
皆さんお久しぶりです。 投稿者:松尾一郎  投稿日: 4月11日(水)18時57分10秒

Tetsuさんお久しぶりです。
 最近は、仕事の関係上余り登場出来ません。最近はもっぱら貴重な時間を資料収集や情報収集に傾けており、最近の朝日新聞、毎日新聞、TV朝日(10ch)、TBS系列の偏向報道は凄まじいものがありますね。
 今日「SAPIO」を買いましたが、まさに「ゴー宣」にて予言した様な凄まじいサヨク連中のアイデンティティーの崩壊に対する抵抗はまさに凄まじいものがあります。
 私、このHPを管理しながら色んなところからメールが来てますが、その中でも何というか・・・ひどいですね。自分は何も知らない・・・でもお前らが悪いはずだ・・・もう沈黙モノです。
 どうしてあんなに自分が正義であるなんて思えるのでしょうか?不思議でありません。
 私もかつて、サヨク思想でしたが・・・今、色んな勉強をして読んでいるうちに変わった訳ですので、哀れに思えます。まぁ、本人の勝手ですが(笑)
 ところで、Tetsuさん、色々とありがとうございます。岡田さんや浅見さんとの討論に関してですが、続けても併行線ですからある程度の所で終わらせて頂いても大丈夫です。
 もう色んな所からメールが来てますし、その内容は決してTetsuさんの思うところとは違いは全くありません。見てる人は見てますので。
 それより、、もしよろしければ新たな資料に関しての論議をしませんか?映像資料のページも近々UPする予定です。Tetsuさんもかなりお忙しいかと存じますので、「松井大将陣中日誌」は南京事件が有った根拠どころか無かった根拠です。もうこれは虐殺派、中間派、まぼろし派の共通した認識です。ですので別に今更論議したところで仕方ありませんので、そろそろ終りにしましょう。ここの掲示板は前向きな論議を中心に進めましょう。


147
では、これで一旦消えます 投稿者:北の狼  投稿日: 4月11日(水)23時35分15秒

>岡田さんや浅見さんとの討論に関してですが、続けて
>も併行線ですからある程度の所で終わらせて頂いても大丈夫です。

確かに、これ以上の議論はこの掲示板にふさわしくないですね。
建設的な話しにシフトしていきましょうか。

岡田さんへの反論は、既に書き上げたのですが、松尾さんの提言にしたがって、私としては、今回は、下記のみを最後の投稿として、後は岡田さんの「宿題」待ちとします。
岡田さんが下にレスしても、「宿題」が解決するまでは(議論としての)再レスはしないつもりですので、ご承知おきのほどを。
=====


>岡田の持っている資料では、「伴ひて」までしか載っていないので不明です。
># 「伴ひて」以下の部分の調査は宿題とさせてください。

岡田さんは、以下のように言っていますね。


=============================
 少なくとも学問の世界では、「引用資料」と称するものに、書き換え、書き加え、
書き落とし等があり、資料の内容が引用者に有利に変わっていたら、該当する引用者の
信頼性は崩壊します。
 該当する引用者の全ての著作の引用も、第三者による検証無しには、無視されます。
=============================(岡田さん)


そして、今回、岡田さんは「両軍の補給は連日の追撃前進に伴『ひて』」のみの部分を引用して、それ以下の重要な部分を書き落として、

>原文だと略奪があった説を補強することになるが、訳では略奪の否定を補強するよう180°変わっている

と主張したわけですよね。
ところが、岡田さんの「引用」から書き落とされた部分を加えて考えれば、岡田さんの主張が成り立たない可能性があるわけなんですよ。
つまり、岡田さん自身による「『引用資料』と称するものに、書き換え、書き加え、”書き落とし”等があり、資料の内容が引用者に有利に変わってい」る可能性があるわけなんですよ。
そして、その可能性が現実のものであるなら、「該当する引用者の全ての著作(投稿も含めていいでしょう)の引用も、第三者による検証無しには、無視され」ることになります。

以上、あくまで岡田さん自身の態度、言説に照らしあわせて、岡田さん自身の「信用が崩壊する」かもしれないという由々しき事態に、岡田さん自身が今直面しているのではないですか?
つまり、岡田さんは今や、田中正明氏などという他人のことを、あれこれあげつらっている場合ではないんですよ。


まあ、私は、「うっかりミス」や「過失」等の「悪意」ではない理由で、「『引用資料』と称するものに、書き換え、書き加え、書き落とし等があり、資料の内容が引用者に有利に変わってい」ても、その人を「改竄者」などと決め付け、「該当する引用者の全ての著作の引用も、第三者による検証無しには、無視」することはしません。
しかし、他人の行為に対する非難や罵倒の論拠を自分の行為には適用しないということですと、これは「ダブスタ」との誹りは甘受しなければなりますまい。そして、そうなると、そのような人間は信用を失い議論するに値しないということになります。


岡田さん、ここは、貴方自身の主張や態度の首尾一貫性、すなわち議論における「誠実さ」を問うておきます。 まずは自らの「疑惑」をきれいさっぱりと晴らすのが、ものの順序なのではないですか?
(松尾さんは、結果を既にご存じでしょうが。)

以下、上の可能性(疑惑)が現実と仮定して言いますと、岡田さんの「不適切ないしは恣意的引用」が「資料の引用からの引用」、すなわち「孫引き」であり、岡田さんが責任をその「引用者」になすりつけることも可能ですが、一つ言っておきますと、学問の世界では「孫引き」の責任は「孫引き者」に帰されることになります。そもそも、内容が正しくても、「孫引き」自体が非難されるのです、学問の世界では。さらに、岡田さんの言に従えば、その「引用者」による「引用」はもとより著作も全て「第三者による検証」を受けてからでないと使えないことになります。つまり、岡田さんの言に従えば、「第三者による検証」がなえければ、岡田さんは、その「引用者」の著作からは今後引用できないことになります。
以上、あくまで(主として)岡田さん自身の言説に照らし合わせてのものであること、「可能性(疑惑)」が「現実」との仮定の上でのものであることを断わっておきます。


148
「なぜ嘘が 悪いの?」問いは 幼児並み 投稿者:岡田  投稿日: 4月12日(木)01時39分03秒

>『国語中辞典』、『広辞苑』、『広辞典』、『大辞林』は「国語辞典」だと思いますが、「故意
>に」、「不当に」、「ごまかす」、「悪用する」といった語句が認められます。

 確かに語句は認められますが、『広辞苑』と『大辞林』では必要条件にはなっていないですね。

>「国語辞典」の説明では、「改竄」には概ね「悪い意味」がこめられていますね。

 改竄という言葉に「概ね」悪い意味が込められているというより、他人の文章を
第三者が勝手に書き換えるという行為そのものが「普通は」悪いことなのです。

>つまり、価値的に
>は中立ではないということです。従って、何故「改竄」が悪いのか、「改竄」の悪い点はどういうと
>ころなのか、といった点から考察する必要があります。

 は?
 「何故改竄が悪いのかと?」なんて簡単なことではないですか。
 「改竄」というのは、他人の文章の「書き換え」であり、要するに「嘘」なわけです。

# 北の狼さんは「何で嘘が悪いのだ?」等と本気で問われているのですか?
# 何か、幼稚園レベルの問いかけのような気がする。

>ちなみに、上の辞書で、「意図が必要ない」としたものは無いと思いますが。
>明記していないから「必要ない」とは断言できますまい。「必要である」ことが当然の前提としてあ
>るから、明記してないという場合もありますから。

 「改竄には意図が必要」と書かれた辞書と、書かれていない辞書がある状態では、
「必要ないとは断言できない」という意見までなら問題ないが、「改竄には意図が必要」と
いうのは導けませんよ。


149
予め 明言せずに 書き換える 歴史学では 絶対禁止 投稿者:岡田  投稿日: 4月12日(木)01時40分26秒

>「なんらかの意図をもつ」→「改めなおそうという意思が発生」→「(手が動いて)改めなおす」
>
>上は、全て悪いことなのでしょうか?
>もちろん、そんなことはありません。

 資料や文献を公開する際に、(手をいれた事を明言せずに)改め直すことは悪いことです。

>誤字や脱字の類をなおすことは、決して悪いことではありません(「訂正」)。

 基本的には、未公開の資料や文献を公開する際に、誤字や脱字の類(と判断したもの)を
(明言せずに)勝手になおすことですら、悪いことです。

>内容に明らかな誤りがあることが判明した場合、それをなおすことは悪いことではありません(「修
>正」)。

 未公開の資料や文献を公開する際に、明らかな誤り(と判断したもの)を(明言せずに)勝手に
なおすことは悪いことです。

>つまり「訂正」や「修正」は決して悪いことではなく、むしろ望ましいことでさえもあるのです。そ
>して、それらは「善き意図」のもとなされるのです。

>では、「改竄」は、何故悪いことなのか?
>答えは簡単で、その行為の基に「悪しき意図」が想定されているからです。

 違います。
 明言せずに勝手に資料や文献に手を加えることは、資料の信頼性を著しく損なう行為だからです。

>つまり「訂正、修正」と「改竄」は、その意図の”性質”すなわち”善悪”によって区別されるので
>す。

>以上、「文字・字句を改めなおす(改めなおされる)」という行為について、三つに分類できます。
>
>a) 転記の際の「ミス」や「過失」
>b) 「善き意図」に基づくもの、すなわち「訂正」や「修正」
>c) 「悪しき意図」に基づくもの、すなわち「改竄」

 少なくとも学問の世界では、明言せずに行われた b) も c) も改竄です。

>(文字・字句を改めなおすという行為の基となる)「意図」の有無を考慮することなしには、(転記
>の際の)「ミス、過失」と「修正、訂正、改竄」の区別ができません。

 意図の有無が立証できなくても、「ミスでありえないような文字・字句の修正」は
改竄です。

>岡田さんのいう「境界条件」では、「修正、訂正」と「改竄」の区別ができませんので、それ以下の
>言説はあまり意味がありませんが、....

 そもそも学問(特に歴史学)の世界では、明言していない「修正、訂正」は「改竄」と
されているのですけど・・・
 したがって、明言されていない「修正/訂正」と「改竄」を区別する必要などないのですが・・・

>私は、上のように辞書に記載されている意味に従って、「ミス、過失」、「修正、訂正」、「改竄」
>を明確に分類・定義しました。

 こらこら、嘘を言ってはいけない。
 北の狼さんは「辞書に記載されている意味に従って分類・定義」などしていない。
 北の狼さんは「辞書に記載されている意味を無視して分類・定義」しているだけですね。
 辞書で記述が一致しない以上、「改竄には意図が必要」は確定していない。

>もし、私の分類・定義が誤っているというのでしたら、岡田さんに対して、私の誤りの具体的な指摘
>と、岡田さん流の「ミス、過失」、「修正、訂正」、「改竄」の明確な分類・定義法の提示を求めま
>す。

 北の狼さんの誤り
・辞書で確定していない定義を、自説の根拠にしている。
・どのような理由であれ、資料や文献の書き換えが改竄と呼ばれることを無視している。

 岡田流の定義
 他人の文章を引用して公開する場合、公開された文章が原文と異なっていた場合
以下のように考えます。

(1)書き換えた場所と、書き換えの内容と、書き換えた理由を、あらかじめ公開者が
 明確に宣言していた場合は、この書き換えは「修正/訂正」である。

(2)書き換えたことを公開者が明言していない場合、原文と公開された文章の違いが、
 単純ミスで起こるような違いであれば、「ミス/過失」の可能性が高く、「改竄」とは
 断言できない。

(3)書き換えたことを公開者が明言していない場合、原文と公開された文章の違いが、
 単純ミスでは起こり得ない違いであり、違いが公開者にとって有利な物であれば、
 「改竄」である。


150
文献や 資料書き換え 大問題 有耶無耶したら 後に尾を引く 投稿者:岡田  投稿日: 4月12日(木)01時41分34秒

>「松井大将陣中日誌」は南京事件が有った根拠どころか無かった根拠です。

 これこれ松尾さん、論点をすり替えてはいけない。
 問題になっているのは「資料や文献が改竄されたか?」とか、
「資料や文献を改竄した人が出している証拠や論の信頼性が崩壊してるのか?」
ですよ。

# あと、松尾さんが「松井大将陣中日誌は南京事件が無かった根拠です」と主張するのも
#問題があるよ。松尾さんは自身のWebページで田中正明氏の以下の主張を載せています
#「大将の日誌には、南京に“虐殺”事件があった、なかった、などということとは
#まったく無関係なのです。」 http://www.history.gr.jp/nanking/asahi.html

## 松尾一郎さんは「田中正明氏は嘘吐きだ」と主張されているのですか?

>もうこれは虐殺派、中間派、まぼろし派の共通した認識です。

 どちらかと言うと、虐殺派/中間派/まぼろし派の中でも田中正明氏の
改竄を認めてる人の方が多かったと思うのだけれど?

>ですので別に今更論議したところで仕方ありませんので、そろそろ終りにしましょう。

 これこれ、
 資料が改竄されているかどうかは、非常に大きな問題ですよ。
 資料を提示している側が、改竄されてるという指摘に対して反論もせずに
「今更論議したところで仕方ありません」と言っていいのですか?

# 松尾さんが自身のWebページで「田中正明氏に由来する資料を一切使わない」
#事にするか、「田中正明氏に由来する資料は全て私(松尾一郎)が検証した。
#田中正明氏に由来する資料は全て私(松尾一郎)が内容を保証する」と
#宣言されるなら話は別かもしれないが・・・

## 尚、もしも松尾一郎さんが保証した資料の中に改竄が見つかれば
##松尾一郎さんも改竄者の仲間入りをすることになる。

>ここの掲示板は前向きな論議を中心に進めましょう。

 資料が改竄されてるかを検証せずに行う議論は非常に後ろ向きなものだと思いますよ。
 資料が改竄されてるかを検証せずに行う議論は、只の「政治的プロパガンダ」でしょう。
 前向きな論議をおこなう際には、資料や証拠の検証は不可欠ですよ。


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以上は、改竄問題の141番目から150番目までの記事です。