「6月の独り言」
27日は珍しく会社の人と飲み会。いつも無理を聞いてもらっているO氏を誘ったら、思いがけずYさんもご同行。やった女性が来てくれたうれしい! と喜んでいたら、O氏に会計を先に済まされてしまったのでした。自分で払うつもりだったから遠慮もなく高いワインを頼んでいたのでちょっと申し訳ない。詳細はこちら。まあ、今度とっておきのワインをおごるということで勘弁してくれたまえ。
28日は一ヶ月ぶりの「赤坂WINESCHOLA-ENGLISH」。今さらながら気付いたのですが、一ヶ月に一回の講義だと前回の内容をすっかり忘れてしまうのでした。これじゃとても上達しそうもないなあ。詳細はこちら。
講義が終わった後帰りの地下鉄で、偶然講師のカール・ロビンソンさんとばったり会う。
「...Which station?」(「どの駅で(降りるのですか)?)
「Omotesando. I live in Shimokitazawa. Where do you get out from a train?」(「表参道です。下北沢に住んでいるんです。あなたはどちらで降りるのですか?」とか言っていたんではないかと思う……多分……)
「Ah, aaa... Oh! I mistake! I must go to Shinochanomizu Station!」(「間違えました! 新御茶ノ水駅に行かなきゃいけないのに!」言い方がぎこちないがまあ通
じれば良いということで……)
要するに、反対行きの列車に乗ってたのでした。ああみっともない。
29-30日は会社の研修。異業種合同研修とかで土浦まで出掛ける。この時期に土曜日の休日出勤はつらいなあと思いつつ出掛ける。なんか休日手当が出なくなってから休日出勤が増えてるんですけど気のせいでしょうか。
二日目、ケーススタディの最終発表。ちょっと飽きてたんでホワイトボードにドラえもんとかの落書きをしていたら、それがそのままコピー。ドラえもんとスヌーピーとミッキーマウスのイラスト付きの状態でワタシ自身が発表するハメに。でもウケたから良しとするかな。
この日は西麻布「シュヴァル・ドール」にて、赤坂ワインスカラのK先生がイギリスから帰国されていたので歓迎会を。詳細はこちら。
一次会は無事午後11時に終わったのですが、何となく流れで二次会に。飲み残しの「シャトー・ド・ファルグ」を手にぶら下げながら真夜中の西麻布を五人ほどで徘徊。朝にパンを食べたっきり夕食会に参加したものだから、ワインは一人一本ノルマでかつ出てきた食事は前菜・魚・肉が一皿ずつだもんだから、とても足りない……少し腹ごしらえできるかなと期待したら、入ったお店「小田島」さんにはワインは見事な品揃えでしたが既に食事はラストオーダー後という悲しい状態でした。珍しく「桔梗ヶ原メルロー」が置いてあったのでそれを注文。
午前二時に解散、家に着いたら午前三時。結局次の日は昼まで寝ていたうえに、夕方近くまで殆ど朦朧状態でした。
この日はNさんHさんの歓迎会。品川インターシティの中華料理店「旭龍門」にて。
午後六時半開始の予定でしたが、何とか時間通り会議が終わってめでたしめでたし。私の使命は隣に座ったYさんのグラスが空かないようにピッチャーを傍において待機すること。しかししょっぱなから「つぎ足し禁止ですよ」と釘を刺され、結局タイミングが掴めず、教育的指導が入ってしまったのでした。基本的にビールのつぎ足しは、泡の層を崩し味を落とすのでご法度、相手が飲み干してから注ぐのが正しいということは最初から教わることなのですが、一方で相手の飲みかけのグラスをそのままにしておくと「気が利かない」ということになるし、かといって量
が減った段階ですぐ飲み干せと迫られるのも受ける側はたまったものではないし、なかなか難しいのでした。
Tさんから「若手なのに気が利かない三人組(?)」との名誉ある称号を頂いたので(若手ってこともないが)、後半は「泡の層」なんぞ無視してピッチャーを持って注ぎまくる作戦に方向転換。締めくくり直前には恒例の「似顔絵作戦」に出たのでしたが、逆に前に描いたSさんの絵が手抜きだったとの攻撃を受ける羽目に。ううむ、そろそろ別
な作戦も考えなければならないのでしょうか。
杉並さんは検査結果も良好で、土曜には退院できると聞き思わず安心する。昨日の夜の段階でワークショップのメーリングリストに連絡を入れておいたら、何人かの女性がさっそく今日お見舞いに行ったみたい。さすがであります。こういう時カイシャ人間は動きがのろい。いや、土曜日以降も入院ということでしたら、私もお見舞いに行くつもりではありましたが。私が入院した時も、杉並さんをはじめワークショップのメンバーの方々が何人か来てくれたので。
大阪の池田小学校の小学校無差別殺傷事件、死者8名に驚く。
どうも納得できないが、「死刑になりたい」と思っているんなら、思い通りに死刑にするが良かろう。本当なら縛りつけて子供に切りつけた同じ回数だけ包丁で切り刻んでやりたいところだ。「殺されたのが身内なら許せない」と言うコメントもあるだろうが、身内でなくても許せるものか。
死刑に反対するとしたら、それはあくまで「冤罪」の危険があるからだ。処刑してしまってから「実は違う人が犯人でした」ということになっては手遅れ。そう言う意味では簡単に人を死なせてはならない。しかし今回のように間違えようのない現行犯逮捕ならためらう余地はないだろう。
突然錯乱して道行く人に切りつけた、というならともかく、わざわざ自分より確実に弱い者だけがいる場所を選んで思うがままに刃物を振るったのだから、そこには明確な悪意があるとしか思えない。場所と相手を選ぶことができて、しかも責任能力がないなどということがあるだろうか。以前にも小学校の教員数名に薬を飲ませて送検され、今回もトラブルを起して出頭を要請された直後に事を起しており、あまりにやっていることが悪質すぎる。
精神の病に苦しむ人間は他にも大勢いるが、誰もが殺人者になる訳ではない。精神鑑定が自らの殺戮衝動を正当化する道具になってはならないはずだ。
昼休み、いきなり職場で携帯電話が鳴って驚く。ワークショップのメンバーでホームページ仲間でもある杉並さんの妹さんからで、杉並さんが急遽入院されたという。
杉並さんと言えば、SF大会で創作講座を担当している方で、今は6/15締め切りの原稿集めで大変なはず。うーんえらいこっちゃ。良く聞いてみると何でもカリウム不足で筋肉が動かなくなってしまったらしい。命に別
状はないという事だけど、さすがにすぐに入院中の当人に連絡を入れるのも気が引けたので、夜あらためて病院に電話することにしました。
夜、電話を入れてみると、本人も何とか点滴で回復して、今は話したりできる状態。金曜日に検査を受けて、その結果
次第では土曜日には退院出来るとのこと。たいしたことがなくて良かった良かった。どうも私の場合、「入院」と聞くと「意識不明! 緊急手術か!」などと最悪のことを考えてしまっていけない。
カリウムはナトリウムと入れ替わりで細胞内に入り能動輸送に関与する重要なミネラル……と学校で習ってはいるが、あまりピンと来ないのでした。日常生活で不足して体が動かなくなることまであるとは思わなかったです。果
物に多く含まれるミネラル、とは良く聞くけれど、確かに一人暮らしなんかしているとついつい果
物なんか面倒臭くて買わないのでした。一山買っても持て余すし、一本だけコンビニで買うのもばからしい気がして。でもそんなことがあると気になって、野菜果
物ジュースなんかを数本買ってきたりしたのでした。
両国国技館に「大相撲」を見に行きました。
知人のSさん夫人が以前から相撲の写真を撮っていた関係で、今回は誘われる形で席を取ってもらったのでした。
「北勝関引退・勝ノ浦襲名披露大相撲」と銘打った今回の相撲は、いわゆる本場所とは違うものらしいです。相撲については全然詳しくなく、今回はじめて武蔵丸が横綱だったことを知ったほどでした。当然生取り組みを見るのは初めてで、果
たしてどんなものだうかと思っていたのですが、意外と楽しめましたね。
テレビで放映されるのは後半の幕内取組くらいで、その前の午前11時から始まっているとは知らなかったのですが、その前に色々とイベントがあって、そっちの方が取組そのものよりも新鮮で面
白かったですね。
初切(しよきり)では二人の力士が延々コント形式で相撲の「禁じ手」を披露。蹴っ飛ばしてみたり、ゲンコツを振り回してみたり、ダンスをしてみたり、水を吹きかけあったりと結構やりたい放題。番外特別
親子稽古では小学生からよちよち歩きの子供までが「北勝関」に挑戦、という具合。よちよち歩きの子供の中には女の子も一人混じっていたみたいなんだけど、なんか以前土俵の上には女性は上がってはいけないとか妙な古めかしいしきたりとかなかったっけ? ない方がいいんだけど。メインの「北勝関断髪式」は、さすがに長かった。総勢300名が延々名前を呼ばれてハサミを入れるので、ここだけで一時間半。でも中にはソムリエの田崎真也さんとか、デーモン木暮まで出てきて、それはそれで結構盛り上がったみたい。
相撲というのはあんまり見てないしそんなに好きでも嫌いでもないんだけど、大入満員の場内を見ると、結構若い人も多くて、やっぱり日本人には好きな人が多いんだなあ、としみじみ思ったのでした。二つの巨体がぶつかって、倒れた方が負けというシンプルな競技ですけど、多分そこが良いのでしょう。日本で怪獣映画が、しかも「ゴジラ対○○」みたいな対決ものが流行るのもこの伝統があってのことなんでしょう。
席は座敷形式になっていて、一つの区画に四つの座布団が敷かれて自由にくつろげる形になっているんだけど、さすがに11時半から4時半までの長丁場はあぐらでも疲れました。帰ってから一休み、と思ったら5時から8時までまた寝てしまった。最近どうしたんだ? 眠り病じゃないのか?
昼から起きだし、小説を書こうとパソコンに向かったのですが、なんともすぐ眠くなってしまい、そのまま夕方まで寝てしまいました。最近こんなパターンばっかし。
五時半になってしまい、いそいそと身支度をして、新宿の「VIEWPLAN THEATER」へ、演劇「THE
GOODBYE LOOK」を見に行くのでした。
この劇には知人のS氏や、一昨年の「THE SEVENTH HEAVEN」に出演していたK氏が参加していて、しかもK氏が演出もしているという事で、随分前から話も聞いていて、期待していた舞台だったのでした。
さすがに演出は凝っていました。オープニングタイトルはモノクロフィルムが黒いカーテンに映し出され、舞台にはテーブルと椅子が並べられ、靴デザイナーである主人公の事務所と、彼が通
うカフェの両方を兼ねていました。内容は、主人公を巡る二人の女性、編集者と作家との会話、そして仕事場での新進デザイナーやアシスタントデザイナーとの会話を中心に、なかなか大人っぽい雰囲気で進行していきます。飲み物だけではなく望み通
りの本を読ませてくれるカフェと、最初から最後まで一言も喋らないウェイターの設定がなかなか魅力的。実際にこういうカフェもありそうですね。主人公は原書のポール・オースターの「シティ・オブ・グラス」を注文するのですが、途中から登場する通
訳をしている女性に、LAMBとLAMPの読み間違いを指摘される等といったくだりもありました。「シティ・オブ・グラス」は私も編集者から薦められて読んだことがあったけど、オチのない話だったので少々印象が薄かったです。
空想小説ワークショップのメンバーと見に行ったのですが、このところ「MIDNIGHT
MIME」「D.N.P」と舞台出演の続いたS氏の演技は、今回が等身大の人物として一番良かったとの評判。演出もつとめたK氏は、例の通
りの渋い演技と通る声で、独特の存在感を醸し出していました。ただ物語としては、主人公はどちらかというと二人の女性の間で為す術もなく揺れ動き、最後には職場の者たちからも見捨てられてしまうというマイナス志向の「弱い」人物なので、K氏の落ち着きはらった響く声と黒ずくめのスタイルとは少々ギャップを感じたのでした。セリフはかなり隅々まで計算されていましたが、その分ありきたりの説明的なセリフは排除されているので、いくつか分からない部分も多かったなあ。今度お会いする機会があれば聞いてみたいところです。