「リッジ・ガイザーヴィル」1999年


 


 神田の「ゴールデン・ドロップ」で、「シニアワインアドバイザー」合格祝い。やはりこういう時は最初からワインで行こうということで、注文した銘柄は以下の通 り。
 ・ダックホーン・ヴィンヤーズ・ソーヴィニヨン・ブラン
 ・リッジ・カリフォルニア・ガイザーヴィル 1999年
 ・グリュイナー・フェルトリナー・ヨハン・シュトラウス
 ・シャプティエ・クローズ・エルミタージュ 2000年

「ダックホーン・ヴィンヤーズ」は以前「メルロー」を飲んだことがあったのですが、「ソーヴィニヨン・ブラン」も同様に非常に素直な印象。ストレートな白で、ひっかかりのない素直な味わい。「グリュイナー・フェルトリナー」は「シニアワインアドバイザー」試験にも登場したウィーンの白ですが、非常に酸が低くある意味大人しいワインでした。こちらは印象が薄かったですね。ある意味料理を邪魔しないワインには違いないですが、本当にこれが子牛のカツレツに合うのかなあ。
 さて、一番好評だったのが「リッジ・ガイザーヴィル」でした。ラベルを見ると「ジンファンデル68%、カリニャン16%、プティ・シラー16%」とあります。「ジンファンデル」は非常にクセのある品種で、飲みにくいシラーのような独特の酢酸臭を持つものもあり、その意味ではとても個性的。私にとっては思い出深い品種でもあり、意外と好きですが受け付けない人も多いようです。しかしこの「リッジ」については、果 実味があり香りも濃厚で、それでいて非常にナチュラル。妙な樽香も酢酸臭もしないし、かといって他のカベルネやシラーとは異なる味わいも持っていました。ほのかに甘味があってフルボディ。カリフォルニアワインの長所を全て備えているような印象を受けました。白いラベルに罫線、その中に並ぶ細目の大文字ゴシック体という非常にシンプルなラベルも印象的で好感が持てます。
「リッジ・ヴィンヤーズ」はスタンフォード・リサーチ・インスティテュートのエンジニアにより1959年に設立されたワイナリー で、アメリカ特有の品種ジンファンデルを使用した「パガニ・ランチ」「リットン・スプリングス」「ガイザーヴィル」の三つの銘柄があります。このあたりはアシャー著「世界一優雅なワイン選び」という本に詳しいのですが、ジンファンデル愛好家では「リッジ」「レイヴェンズウッド」「ローゼンプラム」の三つを俗にビッグRと呼んでいるとのこと。それぞれ「リッジ」は古典的な格調、「レイヴェンズウッド」はロマンティシズム、「ローゼンブラム」は豪勢で華麗、とされているそうです。「リッジ」以外の二つは殆ど見かけたことがないですが……。  



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