「11月の独り言」


11月26日(月)〜27日(火)

 月曜日は次の日が企業交流研修の発表会の前日だったので、発表グループで集まって最後の予行練習をしようということになったのでした。
 それならうちで前祝いだ、とばかりに、同じグループのメンバー4人を自宅に呼ぶことに。 グループは全部で6名なのですが、一人どうしても出張が入ってしまったので。
 この日のために、肉を大量に買い込み、まずは前日からワインに漬け込んでおいた牛タンシチューを調理。基本的に煮込みものは時間をかけなくてはならないのだが、まあ圧力鍋を使えば十分肉も柔らかくなる。赤ワインを一本分まるまる使い、それ以外に水は足さないので、基本的に私の作るワイン煮やシチューは評判が良い。材料を大きめに切って煮込むだけなので、よく考えると別 に料理が得意、というレベルではないのだけれど。
 以前からリクエストのあった鶏の丸焼きにも挑戦。表面をローストしたものと、スープで煮込んでクリームソースで頂くものと二種類用意。中にはハムとマッシュルームとホウレンソウを詰めておく。実は去年のクリスマスにもやったものなのであります。

 さて、自分のシュミでオープニングタイトルアニメまで入れたプレゼンシートを作り、他のメンバーに料理までふるまって、当日は自分のMacノートパソコンまで持参し、満を持したはずのプレゼンなのですが……翌日さっそくプロジェクターをつなげてみるとなんと「映像が出てこない」なんでだ前日わざわざ会社のプロジェクターで接続を確認しその機械をわざわざ借り出して持参してきたというのに!  結局どこをどういじっても映像は現れず、プロジェクターを取り換えてなんとか映写 に成功。この段階でかなり予定開始時刻を過ぎていて、焦る。タイミングは外すし、わたわたしている姿ははたから見たら多分にみっともないものだったかも。人前であがるタイプではないのだが、予定通 り事が運ばないと結構焦って失敗するほうなのだなとあらためて反省。こーゆー時には不慮の展開があってもあくまでにこやかに、それを逆手に使って笑わせるくらいの余裕がないといけませんな。というわけでプレゼンそのものは「ヤヤウケ」といったレベルかな。寄席じゃないって?


11月24日(土)

 朝早めに出掛けて、上野の芸大美術館まで「デザインの風」展を見に行く。
 美術館自体はあまり広いものではなく、この展覧会も地下と地上三階の離れたフロアで行われていたのだけれど、意外と面 白かったです。壁一杯に福田繁雄氏永井一正氏日比野克彦氏古川タク氏ら、私でも名前の知っている人達の新作ポスターがずらっと並べられていて、それを眺めているだけでも結構圧巻だったりします。「映像」のフロアでは、「くもとチューリップ」といったスチール写 真でか見たことのない古い映像作品の上映も。できればカットせずに全編見せてくれるともっと良かったのだけれど。その後、まだ時間があると思って「聖徳太子」展のチケットを買ったけれど、思ったより混んでいて、20分待ちと言われて断念。チケットは持って帰ったけれど、12/16の最終日までに見に行く時間があるかしら。
 その後、14時開演の 知人の出演する舞台「ブラックM」を観に品川の六行会ホールへ。映画をネタにした現代劇。「M」とは「Movie」のことでもあり、物語の鍵となる「ブラック・マリア」の頭文字でもある。売れないけれど映画が大好きなコメディアンの主人公と、その彼に恩を売って操ろうとする金貸しが、持つものに栄誉を約束する「ブラック・マリア」なるものを巡って一騒動起こすという話。知人はなんと「トーマス・エジソン」の役で登場。もう死んでいて魂だけなんだけど主人公にはその姿が見える、という設定。後で本人に聞いてみたところ、「シックス・センス」の亡霊達の様に、自分が死んでいることを今一つ自覚していないような役回り、なのだそうで、なるほどそれなら結構ナットクできるかも。楽しい舞台だったけど、なんでラストで簡単にいがみあっていたメインの二人が和解するのか、ちょっと理解できなかったなあ。
  久しぶりにお会いした森下先生、そしてTさんとその友人二人と別れて、月曜日のパーティの買いだしのために新宿へ。


11月18日(日)

 創作系同人誌即売会「コミティア」に参加するために東京ビッグサイトへ。
 普通、ビッグサイトに出掛けるには、新橋まで出てきてゆりかもめで30分近くかけて「国際展示場正門」まで行かなくてはならない。うちから一時間半はかかる。重い荷物持ってそれはしんどいし、朝早いのは苦手だ。地図を見るとまっすぐ南へ降りていけば案外近そう。ということで、寝坊したのをいいことにタクシーを使ってみる。なんと20分で着いてしまった。もっともあんまし売れなかったので、タクシー代と宅急便代で売り上げはパー。参加費入れたら赤字じゃん。聞けばバスを使えば門前仲町乗り換えでそこそこ安く行けそうだ。うーんそっちにすりゃ……。
 同じく即売会に出店していたYさんを誘い、前日見せ物小屋見物に行ったTさんKさんと合流して、渋谷シネクイント単館上映の映画「メメント」を観に行く。三十分前に劇場に着いてればいいだろうと思ってゆっくりパスタかなんか食べていたら、パルコパート3の8階から2階まで長蛇の列。座布団を借りて立ち見ならぬ しゃがみ込み見。
 睡眠不足でさすがに限界のYさんが帰った後、Kさんの提案で渋谷にできたばかりという「アルカトラズE.R.」へ。怪しい道玄坂の角にある怪しい「医療監獄レストラン」「ナースに特大注射を打たれて手錠をかけられて入院!」とか言われたら一体何事だろうかと思いましたが、要は医療刑務所仕立てのレストランバーであります。店員さんは看護婦か医者の格好、白衣か手術着。「飲み薬」ことドリンクメニューには、「精神調合安定剤」とか「日本脳炎」とかいう名前のカクテルが並んでいて、フードメニューも「緊急サラダ」とか「羊達の沈黙」とかそれっぽい名前がついています。部屋もそれぞれ「脳神経科」「レントゲン室」「霊安室」とか言う名前がついていたりして。
 ワタシの注文したカクテルは「精神調合安定剤」試験管とビーカーに入ったリキュールとジュースを混ぜるというキワモノ。 ちなみに通された部屋の名前は「ハンニバル」だったので、これはもう頼むしかないと「羊達の沈黙」をオーダー。これは要するにラムのローストなのですが。
 来店すると「入院」、会計する時は「退院」というのはまあいいとして、お手洗いに行く時は「検尿」というのはいやはや……トイレに行くたびに「はい検尿一名様!」と大声で連呼されるのであります。こういうチープなノリって好きだなあ。池袋には本家の監獄レストラン「アルカトラズ」があるのだとか。行くしかないか?


11月17日(土)

 この日は久しぶりの三鷹休日講座。昨年私が「ワインの歴史」をやったやつです。
 新宿へ出掛けて伊勢丹美術館で行われている「フランス王家三人の貴婦人の物語展」を観た後、ワインを買って三鷹へ。休日講座の今回のテーマは「ヨコハマ・ホテルの24時」「実践ごみコンサルタント」の2本立て。
 実際にホテルの宴会場に勤めているSさんのホテル業務の話では、気付かないような部分で色々と細かく指示がなされているものだなあと感心。婚礼では「お茶を濁す」を連想させるのでお茶は出さないとか、消耗品の石鹸・シャンプー・歯磨きセットは持ち帰り可だけど、タオルは持ち帰り不可、後から請求される場合もあるとか、神前式で使う野菜は厨房で調達してくるとか、うーん結構知っているようで知らなかったですねえ。
 三鷹市のごみ処理プランに直接関わっていらっしゃるIさんのごみの話もなかなか深刻。一日一人が出すゴミは約1キロ、一年間に一人当たりゴミ処理にかかる費用は15,000円から20,000円というのは確かにそれくらいかなあと思わないこともないけれど。元々ごみは毎日回収・分別 不必要で便利さでは先進的だった川崎市が、リサイクル問題によって一気に時代遅れになってしまったというのはなかなか象徴的な話ですね。
 ボジョレーヌーボー解禁ではありますが、反省会の持込みにはあえてヌーボーではなくルイ・ジャドのボジョレー「シャトー・デジャック」の白と赤を持参。
 次回の3月の三鷹休日講座では結局私が「ビールの歴史」をやることになりました。

 反省会を途中で抜け出して、池袋の土曜のホラー小説講座のメンバーによる「新宿花園神社・酉の市ツアー」へ合流。大酉祭の前夜祭に繰り出して、熊手を買い、露店をひやかし、見世物小屋見物 をしようという企画。今どき見せ物小屋とかあるのかと思ったら、もはや現在残ってるのはこの一個だけなんだそうな。ワンちゃんのささやかな芸の後(脚もとふらついてたけどちゃんと餌やってるのかな?)、双頭の赤ちゃん(偽物ではない)、白蛇様、蛇を食らう芸(単に子蛇があわれ、という話も)、火を吹く芸、となかなかどうして見ごたえ十分でやんした。その後すぐ近くにある「セント・エルモス・バー」で、シヤトー・コスデストゥルネルのセカンドならぬ サードワイン「メートル・デストゥルネル」98年を8名で空けて見せ物小屋の芸に乾杯したのでありました。うん、久々に充実した土曜日でやんした。


11月10日(土)

 この日は久しぶりに六本木の「ひだまり」という店で、赤坂ワインスカラのワインバーティ。ワインアドバイザー試験が終わってもう一年経ち、次の年の合格者のお祝いに前の年の参加者が乱入しよう、というもの。
 さすがにこだわりのあるメンバーだけに、持ち寄るワインも多種多様。私が持ち込んだのはカリフォルニアの「ターリー・ジンファンデル」99年だけど、他にチリでしか売っていないカベルネ「CABO DE HORNOS」97年や、オーストリアのアイスワイン、そしてシャトー・マルゴー98年(まだ若い!)など、淙々たるラインナップ。詳細はいずれワインのコーナーにアップする予定。
 早めに休んだのだけど、えらく息苦しくて翌朝早くに目覚める。夢の中で、待ちぼうけをくらって後から追いかけようと走るのだが、何故か息が苦しく足も思うように進まない、まるで肺が小さくなってしまったようで、焦ってもがいているうちに目が覚めた。風邪の時も妙な夢を見たけれど、どうも早めに寝ると逆に変な夢を見て目が覚めるというバターンが多いような……おかげで起きてからもなんか体が疲れている。困ったものです。


11月4日(日)

 この週は、10/29(月)から11/2(金)までたまたま毎晩飲み会が続いたのでした。あまりこういうことはないのですが、ある程度残業続きの状態がおさまったのと、その前の週風邪をひいていていくつか予定を先送りにしたのが原因かも。もっともきわめて平和的な飲み会ばかりであまり体調を崩すこともなくむしろ息抜きになったかも。
 息抜きにはなったけど、その分当然ながら原稿は進まない。小説書き仲間とささやかながら「クマ本」……テディ・ベアをはじめとするクマのぬ いぐるみにまつわる本を作ろうという話になり、先月折り紙大会など催したのですが、その約束の締め切りが近付いているけど全然仕上っていない、というわけでトーン貼りの応援を頼むことに。
 やはりワインを飲もう、というお誘いとは違って、なかなか集まらない。それでもTさん、Iさん、Kさんが応援に来てくれたおかげで、5ページばかりのささやかな漫画原稿は夕方には仕上ったのでした。 早速ご苦労さん会。下はKさんの差し入れのテディ・ベアのケーキ。

 ケーキの上に乗っているクマのチョコは、何故か3体とも頭を真ん中にして寝ているのでした。右はシャンパンの栓の留め金で作った椅子に座る小さなクマ人形。
 まずはこれで年内のノルマのうち一つは無事終了。他にも3つほど年内に仕上げなくちゃならないものがあるのですが、それはまたその時ということで。


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