「5月の独り言」


5月31日

 時代小説などを書きながら剱道などもやっているKさんの案内で、両国江戸東京博物館ホール「桜月流美剱道一門公演 第七回<美剱の会(みつるぎのあわせ)>」を観に行く。
 当然Kさんも出演するはずだったのですが、ご自宅の都合で急遽お休み。お芝居の中でヒロインにメッタ切りにされるというオイシイ役だったのに残念!
 公演は全部で10のパートから成り、新撰組などを題材にした様々な立ち回りの中に、「比翼の月」という芝居も織り込んだなかなか見ごたえのある舞台でした。非常にシンプルな物語ですが、あれだけの立ち回りを盛り込みながら40分そこそこでドラマを見せてしまう点ではなかなか練られた脚本だと思うぞ。出演者の一人によるオリジナルの脚本というのも少々驚き。前回の「酒呑童子」も結構「魅せる」舞台でしたが、今回はある意味場面 が次々と入れ替わる非常に贅沢な構成でした。そんじょそこらのドラマや映画よりよほど巧いと思うんだけどなあ。
 公演終了後顔見知り六名で喫茶店で一服。「てぃんかーべる」とかの公演でお見かけしているKさんも参加。私なんぞはこの日は夕方出掛ける間際まで眠くてしょうがなくて、生きていてもしょうがない……いや起きていてもしょうがないと昼まで寝ていたりしたのですが、Tさんなどは昨日から仕事が終わらず徹夜状態で一時間しか寝ていなかったそうで……なかなか大変そうなのでありました。飲みに行く余裕もなくそのまま解散。最近パワーが続かないなあ。鍛え方が足りないのかしら。


5月29日

 およそ一年ぶりにWINESCHOLAの英語講座を聴講。依然としてわが英語力に進歩なし。何にもやってないんだから当たり前か。同じくWINESCHOLAの講師石井先生はアメリカ留学で英語力を身に付けたというから、やっぱり現地で過ごさないとダメなのかしらん。
 赤ワインの新しいスタイルが今回のテーマ。試飲アイテムは以下の通り。
 1)Domaine de Coussergues Carignan Vielles Vignes 2000(仏ラングドックのカリニャン)〜レッドチェリーの風味でオーク香がないのがカリニャンの特徴だとか。
 2)Vacqueras 1998, Le Clos de Caveau, Southern Rhone(仏南ローヌのヴァケラス)〜価格も手頃なグルナッシュ。ローヌは98年から2001年までいいビンテージが続いているそうです。
 3)Chianti Classico Castello di Selvole 2000, Tuscany(イタリアのキャンティ)〜キャンティとは思えない重厚さ。ある人いわく「なんちゃってスーパータスカン!」
 4)Craggy Range "Gimlett Gravels" Merlot 2001, Hawke's Bay New Zealand(ニュージーランドのメルロー)〜ニュージーランドではピノ・ノワールに次いでメルローも成功した品種となります。
 5)Reininger "Super Tuscan" 2000, Walla Walla Valley, Washington(米ワシントンの「スーパータスカン」)〜アメリカ産なのに「スーバータスカン」と名付けるとは大胆な……。
 6)Two Hands "Angels Share" Shiraz 2001, McLaren Vale, Australia(オーストラリアのシラーズ)〜チェリー風味の甘さを感じるいかにも「シラーズ」。
 ちなみに価格的には一番安いのが(1)の980円、高いのが(5)の6,000円……と結構幅広いのですが、私にはどれも3,000〜5,000円くらいに感じましたね。一番人気は(2)のヴァケラス、次いで(3)のキャンティでしたが、私自身はやはりメルロー好きなのか(4)がイチ押しでした。
 帰りにまだ「やまや」が開いていたので、カール先生ご推薦のCharbonniereのシャトーヌフ・デュ・パプ2000年、2本で5,000円を購入、一本を立ち寄ったお店で開けて飲んだのでした。このビンテージでこの値段は「outstanding!」だというのでカール先生は6本購入したとか。


5月24日

 久し振りに銀座ルノワール会議室で行われた創元推理倶楽部分科会に参加。前回も前々回も参加していなかったのですが、何でもSRの会千街さんと鷹城さん(共に創元推理評論賞受賞者で、千街さんは前に同人誌の後書きを書いてもらったことがあり、鷹城さんは大学の倶楽部で一緒でありました。)が来たというので、今回も来ているかなあと思って参加した次第。結局お二人とも来ていなかったのでした。いや、SRの会の方に出席すればいいだけの話なんだが、こっちもずっとご無沙汰で……。
 前々回はK氏のデビューを祝う会だったのですが、今回の分科会の際、「空想小説ワークショップ」の先輩浅暮三文氏「石の中の蜘蛛」第五十六回日本推理作家協会賞を受賞したことを知りました。分科会で一緒だったF氏にもどうやらいい話があるらしい。一緒に漫画描いたり小説書いたりしていた人がどんどん偉くなってくよ〜。仕事でも趣味でもプライベートでも取り残されていくような気分を満喫しています。死にたくなる……というより眠たくなるというか。だめじゃん。


5月18日

 カレッタ汐留「ドン・ピエール」にてWINESCHOLAのプレステージランチ詳細はこちら
 結局あんまり見て回れなかったのですが、オープンスペースにあった「ニキ・ド・サンファルのモンスターガーデン」はなんだかんだ言っても目立ってました。ニキ・ド・サンファルはフランスの女流彫刻家で、2002年の5月に亡くなったばかりらしいのですが、そのアートはでかくて派手派手。原色ばかりを使うその色彩 感覚はかなり今っぽいのですが、吹きっさらしで大丈夫かしら、と思ってしまいました。


5月3日

 毎年恒例の「SFセミナー」に参加。正午に始まり、翌日の朝までノンストップの合宿企画。空想小説ワークショップのメンバーをはじめとしておなじみのメンバーが顔を揃える。一応Yさんの手伝いに早めに行ったのですが、スタッフの一員である「サイコドクター」ことK氏とも会って、開口一番の話題は例の白装束集団「白装束に対抗して、全身黒ずくめの格好で電子レンジを持っていって嫌がらせしたらどうかしら」などと言っているうちに早くも開始時刻に。
 今回はなかなかタイムスケジュールが公開されなかったこともあって、いつもと比べてネタがないのかしらと心配したのですが、結局昼の部も笑いっぱなしで、そのまま夜の部に突入といういつものパターンで盛り上がったのでした。とはいうもののこのところ残業続きで疲れていたためか、結構げらげら笑っているにも関わらず講演途中でうとうとしてしまう有様。とても完徹できる状態ではなく、午前三時半から八時半まで勝手に場所を借りて横になっていたりして。我ながら情けないが眠いものはどうしようもない。SFセミナーの参加内容の詳細はこちら
 家へ帰って洗濯とかした後、仮眠を取って創作に取りかかる予定が、結局うたたねをして書いたのはこのレポートどまり。やっぱり疲れ目がひどいのかな。会社でも自宅でもモニターに向かいっぱなしの毎日。子供のころは一日テレビは二時間まで、と厳しく制限されていたことを思えば、こりゃ目に良いはずもない。そう言えば最近しょっちゅう夕方過ぎると涙目になってしまう。目薬買った方がいいのかな。


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