河内学事始め

 −開講の挨拶に代えて−   


河内学<KAWACHI−GAKU>ってなんやねん?

[新たなグレ−タ−大阪像を求めて]

■今、「大阪学」がちょっとしたブ−ムです。

 関西国際空港の開港を契機に、大阪・関西が注目されていることを示すものの一つなのでしょう。

 でも、その中身をよくよく見てみると、大阪=<なにわ>、つまり大阪の都心部、行政区域でいえば大阪市域にどうも比重がかかっているように思えるんです。

 そもそも今日の大阪は、都心部を中心に広がる、摂津、河内、和泉と呼ばれる後背地を含めた広域な都市圏、まさしくグレ−タ−大阪です。 その意味から、大阪を語るには、<なにわ>とともに、いわゆる<摂・河・泉>を視野にいれるべきではないか、また、それらを加えてこそ、これからの大阪を展望するに当たって、より豊かな都市の個性や独自の魅力を発揮しうる可能性を見いだせるのではないか。

 こうした思いが、ここに「河内学」を提唱するきっかけであり、主要なねらいでもあります。

[悪しき河内像の払拭]

■その中にあって、河内は強烈な個性を有する地域だといえましょう。

しかし、河内には、粗暴で猥雑なイメ−ジがあることも否めません。小説や映画、ドラマなどで、悪しき河内のイメ−ジが全国に発信され、残念ながら、それがあたかも実像であるかのように定着してしまっています。

 中には、河内こそが、大阪の都市イメ−ジの足を引っ張っている元凶だと指摘する識者もいるほどです。いま、河内に住まいを得、河内をこよなく愛する者にとって、誠にゆゆしき事態である。

 そこで、「河内学」提唱の今一つのきっかけは、その悪しき河内のイメ−ジを払拭し、本来の「河内像」を探ってみたいとの思いからです。

[南河内からの考察と提案]

■ 幸いにして、南河内は、河内の中でも、豊かな自然と歴史のロマンに恵まれ、加えてことのほか人情味あふれる地域です。その南河内の風土・風情をベ−スにしながら、河内のありのままの姿を、河内の良さを紹介できればと思っています。

 もちろん「河内学」という言葉は造語です。ある時、ふと頭に浮かんだのです。

 でも、それ以来どうも気になる言葉になってしまい、そのモヤモヤを晴らしたいというのが、このたびの開講の趣旨でもあります。 まさしく「はじめに言葉ありき」です。

 とはいえ、今日の「00学ブ−ム」に象徴される「地域考」ともいえる新たな潮流の中で、生まれるべくして生まれた概念なのかもしれません。

 これからどう展開するのか、どう展開しようとしているのか、自分でも全くわかりません。地域からのささやかな試みが、いつしか、どこかで、世界に発信する都市大阪に、新しい魅力を付加することにつながれば、望外の喜びです。

[インタ−ネット時代における「平成・河内の徒然草」]

■なお、講義の進め方について、少しばかりお断りしておかなければなりません。

 すでにお気づきのことでしょうが、「00学」などとアカデミックな装いを凝らしてはいるものの、なにも体系だったものがあるわけでもなく、前もってきちっと整理しているのでもなく、まさしくつれづれなるままに進めていくことをご了解ください。

 これぞ「平成・河内の徒然草」とでも名づけましょうか。

 そうそう。もし、もしもですよ、ここにアクセスしていただいた方からのご意見や感想などをご紹介しながら、インタ−ネット時代ならではの双方向による対話型ですすめることができればなどとも考えていますので、できればメ−ルの方もよろしくお願いします。

 では、お待たせしました。

 「河内学」の始まり、始まり−−!!

(注) きりえは、富田林きりえサ−クル提供/富田林市広報より転載。
    左から、 「寺内町あてまげの道」「旧杉山家住宅」「錦織公園河内の里」。

管理者:南河内太郎

     【1997/3/16〜 更新1997/121


 第一講:「河内」を知るおすすめBOOK

エッセイ・小説

                第二講:南河内 今昔物語

           南河内のプロフィ−ル

南河内関連ホ−ムペ−ジ

       河内から始まる、<古市>の系譜

                第三講:これが「河内」だ!(工事中) 

 

                第四講:南河内の明日を見つめて(工事中)

 

参考資料:大阪府文化振興アクションプログラム(案)を読んで

 

       参考資料:大阪府文化条例(仮称)骨子(案)に関わる意見・提案

 

南河内からのファミリ−通信ホ−ムペ−ジへ


♪このペ−ジのBGMは、パッフェルベル作曲の「カノン」です♪
「ひまわり音楽館」から転載させていただきました。