「11月の独り言」


11月22日(土)〜23日(日)

 土曜日は自宅にてワインの会。ブルゴーニュのボーヌでは11月の第三日曜日にお祭りがあるというので、それにあやかってブルゴーニュワインを中心に。詳細はこちら

 日曜日は浅草で、四月にも参加した「投扇興の集い」があったのですが、試験勉強のため競技は欠席。後で聞いたら総当たり戦&団体戦ということでかなり本格的な競技になっていたとのこと。来年参加できるようだったら少し練習しておくべきだろうか……。
 夜に「投扇興」を終えた川又先生夫妻、Aさんと合流して浅草の焼き肉屋「本とさや」へ。久々の焼き肉でした。なかなか一人では入らないからなあ……。というか、一人で入る時は大抵ユッケビビンバや冷麺で済ませてしまうので。その後「神谷バー」に寄り電気プランやワイン、葡萄酒で一服。店の人が「甘いのが葡萄酒、辛口がワイン」と強調していたのが印象的でした。

11月26日(水)

 品川の高輪プリンスで行われた「シニアワインアドバイザー資格試験」を受験。
 「シニア」はアドバイザー資格取得後三年後に受験資格が与えられ、かつ二年に一度しか試験が行われないという、より上級の資格試験。午前に講義があり、午後はその講義の内容も含めて出題範囲となる筆記試験と試飲試験が行われるというもの。ワインアドバイザーは資格取得者が多いので、やはりここはシニア資格を手に入れるしかない……とは思ったものの、今回は毎夜残業の連続で殆ど勉強の時間がなかったため、非常に不安。夜中の2〜3時にいくらノートをひっくり返しても、眠いばかりで面 白いように頭に入らない
 講義は三種類。それぞれ「栽培と醸造」「テイスティング」「ワインとアート」という内容。特に最後の講義は、デザイナーの麹谷宏氏によるもの。フランス滞在中の経験をもとにしたなかなか興味深い講義でしたが、果 たして試験にどう反映されるのかちょっと疑問……。
 午後二時過ぎからいよいよ筆記試験。問題用紙を開いてみると、なんと60問全部がマークシート。記述問題はなく、問題数も一時間にしては少ない。アドバイザー試験の時は結構時間がなくて焦ったけれど、今回は逆に「どこか裏にでも問題の続きがあるんじゃないか?」と何度も答案用紙をめくってしまったくらい。
 「ドイツの品種"Domina"は何と何の交配?」出ると予想してしっかり度忘れしたドイツのシノニム。今回ドイツ関連の問題が10問近くあり結構焦る。「2000年に新たにA.O.C.となったフランスの銘柄は?」「一番新しいDOCGの銘柄は?」ああっ、新しいソムリエ教本をケチって買わなかったのが悔やまれる! せめて今年受験した人から借りれば良かった! 「果 梗が残っていることが発酵・醸造に与える影響は?」これは直前の講義で解説されていたにも関わらず分からなくて、何かとても的外れな答えを選んでしまったような気がする……。
 直前の講義から結構出題されるとは聞いていたけれど、その比率は60問中15問と結構高いものでした。これは真面 目に聞いていなかった人は損するだろうなあ……。しかし最も笑ったのは「ワインとアート」に関する問題。「次の中でワインが登場しない映画は? ……『歴史は夜作られる』『シェーン』『タワーリングインフェルノ』『サンタ・ヴィットリオの秘密』etc...」正解は「シェーン」西部劇だからワインは出てこない……。しかし確かに講義ではその話が出てきたけれど、問題にしていいのかしら、これ?
 解答用紙回収後しばらく間を置いてデギュスタシオン(テイスティング)。直前の講義でもボルドーのグラン・ヴァンが出るくらいだから、それなりの物が登場するのではと緊張する。
 白一品種、赤二品種、リキュール一品種の計四種をテイスティング。三番目の赤は色合いから見てピノ・ノワールだろうと当りをつけたのでした。
 最初の白は色も香りも非常におとなしめ。アドバイザー試験でも出てはいるけれどあえて「ミュスカデ」を選択。二番目は濃い赤紫で非常に青っぽい香りだったので「カベルネ・フラン-ロワールのシノン」を選択。三番目は色合いといい香りといいピノ・ノワールだと思うのだけれど選択肢にブルゴーニュのピノがない。サンタムールのガメ種という選択も考えたけれど、まさかシニア試験でガメってこともないだろうし、どうもこのスッキリ感はガメとは違うような気がしたので、土壇場で書き直して「アルザスのピノ」にしました。 四番目は琥珀色の甘いリキュールで、これははっきり言って分からない。なんとなくグラン・マルニエかとも思ったけれど産地が選択肢にないので「イザラ-バスク地方産」を選ぶ。さて、結果 は……。
 テイスティングだけは解答用紙回収後に品種の正解が発表されるのでした。一品目は「ミュスカデ」……よし! 二品目は「カベルネ・フラン」……よし! 三品目は……「サンタムールのガメ」……
 ええ〜っ!
 ああっ、最初はガメを選んだじゃないか……合ってたじゃないか……ああっ、余計なことを考えなければ……あああああ!
 ちなみに四品目は「ドランビュイ」 知らんわそんなもの。飲んだこともないし。
 なまじ時間が余ったために書き直してしまったのが悔やまれます。もっともその後、新宿伊勢丹で同じメーカーの「サンタムール」と「ピノ」を試飲する機会があったので確認してみたんだけど、まあやっぱり似ています。同じ価格帯で比べれば確かにピノの方がよりすっきりしていて、ガメの方が少々野性味がある様だけれど……。
 さて合格発表は12月の中旬。落とした問題も多いけれど、さて吉と出るか凶と出るか……。

11月30日(日)

 新宿三丁目のシアター・ブラッツにて斉藤出海氏出演の舞台「163人の目撃者」を観ました。原作は倉知淳さんのミステリ短編。「星降り山荘の殺人」しか読んだことがないのですが、手堅く好感の持てるミステリ作家という印象があります。
 163人もの観客が見守る中、舞台の途中で杯を飲み干した主演男優が死んでしまう。事前に瓶を確認した人間がいたので、毒を盛られたのは開演後の筈……しかし幕のない舞台では誰も観客に気付かれずに瓶に毒を入れることはできない……。さて容疑者となる俳優達、舞台監督、演出家の中で、一体犯人は……という内容。
 ミステリとしては非常にシンプルな構成なのですが、舞台の上での突然死に関係者がドタバタと慌てる様がコミカルで、結構楽しめました。知人の出海氏も、決められたセリフがないと何もできない頼りない俳優役を楽しく演じていたみたい。


11月15日(土)

 無茶な連続残業の嵐も取りあえずは落ち着いて(ホントか……?)、金曜の夜は性懲りもなく朝まで呑む。四時半頃タクシーで帰宅。当然体調悪し。腹具合もとても良くない。しかし土曜日はWINESCHOLAのワインの会があるのだ。寝込んでいる訳にはいかないのだった。
 新ビオフェルミンS錠を鞄に入れていざ銀座の「カーヴ・ド・タナカ」へ。詳細はこちら
 行ってよかったです。途中頻繁にトイレに立ったりしたら格好悪いなあと思っていたのですが、全くそんな気配もなく、ワインとフレンチでしっかり体調も回復。前回の9月の時も、連続飲み会の後のしんどい週末だったのにも関わらずかえって復活した位 だから、余程お店と料理のセレクションが良いのだろうな。


11月1日(土)〜 11月7日(金)

 ノルマの休日出勤。基本的に休日は仕事を忘れるというのが流儀なのですが(無理に忘れるというより、放って置くとホントに頭の中から抜け落ちてしまうところがとっても危険)、なんやかんやでしっかり9時から7時まで机にかじりついていたのでした。他にも同じフロアで来ている人が結構いたのですが、しっかりネクタイとスーツでやって来てパソコンの前で微動だにしない姿が異様に思われたらしい(他の人はみなとてもラフな格好だ)。「たまには息抜きをしないと……」と言われてしまいました。いや、分かっているんですがね。首の骨もちょっと固まってるみたいだし、身体には良くないわな。

 Iさん宅ですき焼きの会。松坂牛の魅力には逆らえない、とカリフォルニアワイン「ルネッサンス」を持参してIさん宅へ向かう。集まったのは全部で四人。久し振りに「人生ゲーム」に興じる。何と大金をせしめて一人勝ち。実際の人生ではこう簡単にはいきません。基本的にルーレットで全て決まるところはある意味実際の人生に似てなくもないけれど。それにしても久し振りのすき焼きでした。一人じゃなかなか鍋なんかやらないものなあ。

 休日にたらふく食べた反動、というわけでもないけれど、火曜から金曜まで残業の嵐。会議やら報告締めやらトラブルやらが続出し、昼間食事に出る暇もない。基本的に朝は食べないので(腹に何か物を入れた状態で満員電車なんぞに乗ろうものなら吐きかねないし……)、昼食を取りそこなうと夜までおあずけであります。しかもある時間を過ぎると食欲がなくなるので、いざとなるとあまり入らない。四日間を殆どコンビのおにぎりで済ませていたような気がするなあ。記憶を辿ると……昼抜き、夜おにぎり2個、昼おにぎり2個、夜そば、昼抜き、夜おにぎり2個……おいおい、これじゃビタミンもミネラルも足りないよでもその気になればこれでもなんとかなるものですね。何故か体重が一キロも減らない。不思議だ。ズボンも相変わらずきついまま。もっともこれは腹の筋肉がたるんでるせいでしょうけど。 


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