「6月の独り言」



6月25日

 出掛けるついでに選挙にも参加。一応現M政権には再検討を要すという主旨で投票。
 夜は久しぶりに銀座にお出かけ。フリーながらインターナショナルな活動をしているT氏が一緒に仕事をしているフランス人のGさんは、ブルゴーニュ出身でワインにもこだわりを持っている方。凄いワインを飲ませてくれるというので、ワインが好きという以外に何の関係もない私も光栄なことにご相伴にあずかることに。いかに凄かったかはこちらを参照。T氏はGさんと一緒にフランスに行ってワインの本場を味わう予定だそうな。うう、うらやましい。


6月24日

 WINESCHOLAの受験受講講座も七回目を迎え、ひさびさのテイスティングテスト。白3種と赤3種のうち、なんと白一種、赤一種を正解。白はロワールのミュスカデ、赤はグルナッシュ100%のシャトーヌフ・デュ・パプ。品種と地域を完全に正解できたのは久しぶりではないかしら。ふっふっふっ、気がつかないうちに上達したかな? いやいや、油断するな。
 白の他の2品は、ブルゴーニュのアリゴテイタリアのガヴィ。アリゴテは甘い香りで色も濃いめでしかも辛口。ちょっと分からない。あまり飲まない品種だし、前に一回飲んだ時にはキャベツの様な青臭い香りがして苦手だと思ったけど、今回のは甘い香りだったし。ガヴィは引っかかりましたね。酸味が大人しめで後味に苦味が若干、というのは南の地方なのですが、色が割と薄かったのでソーヴィニョン・ブランかなあと……。赤の2品はイタリアのキャンティとバルバレスコ。バルバレスコの方が色が薄くオレンジがかっていたんだけど、どちらかというとキャンティとかの方が色が薄いという先入観があったもので、しっかりバルバレスコの方をキャンティだと答えてしまいました。キャンティの方は色が濃かったので、しっかり惑わされてしまい、先日飲んだチリのメルローに近いと深読みしてそう答えてしまいました。うーん。
 講義の後は某I氏の手料理をいただきに蒲田へ。話の種にとテイスティングに使ったブルゴーニュ・アリゴテを持ち帰り、さらに赤坂やまやでワインを二本買っていく。


6月17日

 C.M.C.(千代田ミステリーサークル)主催のビデオ上映会に、メンバーでもないのに誘われるまま参加。
 上映作品は江戸川乱歩原作のものが二本。映画「少年探偵団・第二話」テレビドラマ「天国と地獄の美女」
 前者はモノクロの60分映画で、岡田英二が明智小五郎を演じたもの。「ぼ、ぼ、ぼくらは少年探偵団〜」というあの歌にのせて実にのどかなオープニング。原子炉の設計図を盗んだ怪人二十面相を追って、少年探偵団は奥多摩へと向かう。その軽やかな足どりはまるでハイキングみたい。少年達はあっさりと捕まり、二十面相の一団は逃亡を試みるが、通報を受けた明智探偵と警視庁の面々が駆け付けてめでたしめでたし。うーん、なんていうか牧歌的だなあ。ちなみに全9話を観た主催者の方によれば、この第二話が一番良い、ということですが。
 後者は1982年正月にテレビ放映された、原作「パノラマ島奇談」、脚本ジェームズ三木、主演は天知茂(明智小五郎)と伊東四郎。82年といえば「ブレードランナー」が公開された頃だとおもうけど、その頃にこんだけぶっとんだドラマがテレビで放送されたとは少々おどろき。前後編150分というこの大作、のっけから半裸の女性が公園みたいなところで踊るシーンで始まるのだけど、パノラマ島の描写がなかなかチープです。ワニとかフラミンゴとかのいる川をボートで進んでいったりするんだけど、いかにも「バナナ・ワニ園そっくり」なんて言っていたら本当にそこで撮影していたという……こんなのどかなテーマパークなら別にそんなにしておぞましがることもないでしょうに、「ここにある芸術は虚飾です!」とか力強く言われてもねえ。最後にはとんでもないことに、ヒロインが自ら花火になって打ち上げられて爆死して終わるんだけど、「パノラマ島奇談」ってこんな話だったっけ? さすがに再放送はされなかったというのも何となく頷けるような気が。


6月14日

 去年ワインアドバイザーに合格したTさんをお迎えして、帝国ホテルの前にある「あら田」というお店でお食事。今年力試しに受けてみようと思っている私としては、お話を聞いておく方が良いかと思って。
 「過去問は全部やった」「セカンドワインも全部覚えた」「とにかく丸暗記」「参考書に出てないことも出題されるから雑誌とかも用チェック」「外国の有名なレストランやチーズも勉強した」等々、驚くべき勉強量にたじたじ。フランスの格付けAOCとイタリアのDOCGくらい覚えておけばあとはテキトーで、と考えていた私としては少々気まずいものが。散々偉そうなことを言ってしょうもない成績で一次を落ちたらどうしようかしらと考えてしまった。結構私って、本番へのラストスパートが不得手なんだよなあ。
 注文したワインは白がロバート・モンタヴィのシャルドネ、赤がボルドーのシャトー・ベルナドッテでしたが、店の人も思わず話に参加、「これ分かりますか?」と一杯のグラスワインの赤が差し出されました。いきなりのブラインドテスト。私は鋭い酸味を感じさせる香りからシラーと答えたけど、Tさんはメルローかピノ・ノワールではと回答。正解はチリのメルロー。うーん、私が飲んできたメルローとは全然印象が違う。これでは本番の二次も結構ムリっぽいな〜。ちなみにグラスワインの料金は、しっかりと出されたレシートの中に入ってました。なんてすすめ上手な店なんでしょう。


6月10日

 Eさん宅でワイン・パーティー。詳細はこちら。雨が降っている中、5本のワインとデカンターとテイスティンググラスを下げて坂道を10分登るのはしんどかったです。


6月9日

 舌の右側に何か白いできものが……。私は以前に舌の左側を患って1/3ばかり削っているので、右側までやられると少々困ったことになってしまう。さっそくかかりつけの医師の予約をとりつけ、会社を半休して病院へ。
 また組織検査……そして入院か? びくびくしながら診察を受ける。
 「傷がついて水膨れになったんですね。だいじょうぶですよ。わざわざこれのためにいらしたんですか」
 そんなこと言ったって自分で見たって区別つかないもの。まあやれやれということで軟膏を処方してもらい一件落着。もっともどうしても右半分に負担がかかってることは事実。養生しなくっちゃ。とはいうものの舌って休ませることできないしなあ。

6月4日

 原宿の「クック・ド・レ」で、空想小説ワークショップの元メンバーOさんの送別会。えらくいきなりだったんですが、なんでも会社を辞めて実家のある岡山へ戻られるとのことで、10人ほどが集まってお昼に会食をすることに。
 イタリア料理のお店なのでイタリアワインが良いだろうということで、「ラクリマ・クリスティ」をと勝手に注文したりしたのですが、あいにくと切らしていて、結局オーストラリアの「SALTRAM」というカベルネとスペインのリオハの「VINAS DE GAIN」を注文。あれこれ偉そうなことを言っていたので、逆にこの店で行われるワイン月例会の案内をもらってしまいました。65年の「ラ・ターシュ」を飲む会が45000円。うーん、どうしようかなと悩んでしまいました。結局都合がつかず残念ながら参加は見越しましたが。
 O氏が引越準備の際出てきたCDや本を処分したいということで、どさくさにまぎれて牧野修さんの文庫「MOUSE」をゲット。絶版になっていたと聞いていたので。他にも希望者が二人いて、じゃんけんで決めようと言っていたのにそのまま持ち帰ってしまったのでした。


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