「3月の独り言」


3月30日

 自宅にてイタリアワインパーティ。花見の時期でもあり集まりは悪そう、と思っていたら土壇場で参加表明が相次ぎ結局10人ほど集まりました。
 小麦粉と卵で自家製パスタに再び挑戦。結局時間がかかってしまい、皆が到着するまでに仕込めたのはこのパスタだけ。伸ばした生地に蒸したカボチャとチーズ、パセリ、ハムを入れたシンプルなラビオリなのですが、粉を練って寝かすまで一時間、具を作るのに一時間、パスタマシンで生地を伸ばして広げていくのに一時間……皿一杯分のパスタを作るのに三時間もかかってしまった。かかり過ぎだな。
 他にこちらで用意したのはカプレーゼ(トマトとモッツァレラとスウィートバジル) 、イタリアで訊ねる筈だったシチリアのプラネタ社のオリーブオイル(楽天市場で2,000円で購入)、生ハムのクラテッロ、そしてイタリア土産のイノシシのハムなど。参加して頂いた方からも、サラダ各種、フォカッチャ、プロシュート、薔薇のジャム、ミートパイ、シフォンケーキ等々の差し入れが……。
 乾杯はスプマンテの「フェラーリ・リゼルヴァ92年」。10年物にしては意外とフレッシュでかつコクのある味。白は「ピオ・チェーザレ・シャルドネ97年」。手頃な価格ながらそれなりにナッツの風味が出ていて香ばしい。
 後に濃厚なタイプのイタリアの赤が控えているので、次に開けた赤はドイツのもの。 「トラウムツァイト99年」。アコロンという聞きなれない品種が使われていて、プラムとハーブの植物系の香りのする軽快な赤。これにはこのところ毎回作っている魚介のミルフィーユを出しました。焼いたパイ生地に炒めたエビとホタテ、茹でたアスパラをはさみ、ブイヨンと白ワインを加えたクリームソースをかけるというシンプルな料理なのですが、見栄えが良いのでそれなりに好評であります。赤ワインに会わせるためにトマトソースを若干加えてアメリカンソース風に仕上げてみました。
 次の赤はデカンテーションしたスーパートスカーナの「カステッロ・ディ・アマ・ラパリタ96年」。メルロー主体の厚みのある味わい。ムスクよりもスパイス系の、どちらかというと植物的な香りが主体なところがイタリアらしいかも。これにはテレビの「チューボーですよ」で紹介されていたイタリア風ミートボールを出す。中にモッツァレラチーズと松の実を仕込んだ小形のハンバーグを焼き、1000ccのホールトマトで煮込むというもの。ついでにズッキーニやニンジン、大型のキノコなども入れてみました。ソースに二時間ほど漬けておくとより味がしみこむ、というのでしばらく置いておいたのだけれど、事前に練習した時のように、焼き立てにソースをからませて出したほうが美味しかったかも……。
 最後にFさん持参のワイン、ヴェネトの赤「アマローネ・デェラ・ヴァルポリチェラ94年」。あえてデカンテーションせずに飲んでみました。こちらで用意した「ラバリタ」もそれなりのパワーのある銘柄なんだけれど、それよりもさらに甘味があり豊潤。これはかなわないですなあ。

3月29日

 大学のサークル仲間の花見に飛び入り参加。
 参加するのはえらく久方ぶりではありましたが、あんまし天気も良くなく風も強かったので、えらく寒い。しかももう大丈夫だろうと思ってコートを着て来なかったので余計にしんどかった。
 「山桃桜」「翠露」「菊姫」「木戸泉」といった割とボディのある日本酒が並び、それなりに満足度高し。
 その後中目黒のWさん宅にて飲み会。鴨鍋など頂いてしまいました。結局終電ぎりぎりまでいたのですが、 昼から日本酒とワインを飲みっぱなしで、何の話をしていたかほとんど覚えていないなあ。


3月24日

 不穏な世界情勢の中でアカデミー賞授賞式。
 同じく酒の席で「宮崎駿はアカデミー賞を取れるか?」と聞かれた時には、「取れない。ディズニーが妨害する」と答えたのですが、予想は見事に外れて、「千と千尋……」が長編アニメーション部門で受賞。「羅生門」以来の快挙と言えましょう。異世界の異形のキャラクター達が縦横無尽の活躍をするという展開は、50年前のディズニー映画「ふしぎの国のアリス」でも既に試みられているもので、それほど違和感はないだろうとは思うのですが、他の候補作に比べてディズニー配給にして上映館も動員数も一ケタ低いレベルにとどまったこともあり、それほどうまくは行かないだろうと思っていたんだけれど。……まだまだ読みが甘いなあ。

3月20日

 アメリカ・イラク戦争始まる。
 酒の席で「戦争は始まるか?」と聞かれた時は、「戦争は起こる」とそれなりに自信をもって答えていたのですが、フランスが折れて国連決議まで持っていかれる、と考えていたのでその意味では予想は当たったとは言えないのかも。
 テレビのインタビューで、どこかの国の人が「これでイラクもアメリカや日本のような住みやすい国になる」と答えていたのが印象的。年間一万人以上が銃で殺されるアメリカや、年間三万人が自殺している日本がそんなに住みやすい国なのかな。


3月16日

 この日はWINESCHOLA主催のプレステージランチ。東京駅前の新丸の内ビル5Fの「ラビラント」にて、ピノ・ノワールの試飲会
 栽培が難しいとされるピノ・ノワール使用のワインについて、本家本元のブルゴーニュワインと、近年話題のカリフォルニア、オレゴン、そしてニュージーランドの新世界ワインとを比べようという志向であります。
 オードブル4種(「イノシシ肉ホウレンソウ添え」「蟹味噌のフラン」「アンコウの肝のフリット」「鴨肉のテリーヌ」)にメインの肉料理4種(「鴨肉」「牛肉」「アンドリエット(ブルゴーニュ名物のソーセージ風内臓詰め物)」「骨付きラム」)をシェアしながら、ブラインドテイスティングでどれが美味しいか確認しようというもの。
  ←お肉の盛り合わせ。蜂蜜の少し入ったソースがgood。
 まず食前酒としてオレゴンの白ワイン「Sokol Blosser Evolution 9」。エヴォルーションといっても、要は9つの品種のブレンド。シャルドネ、ヴィオニエ、ピノ・グリ、ピノ・ブラン、リースリング、シルヴァーナーなどが入っているそうですが、甘い香りと後味からリースリングのキャラクターが結構全面 に出てきています。この「9」の次は2品種落として「7」が出るらしい。
 まずは98〜99年物4種から。
 ・Ata Rangi 1998 (New Zealand)
 ・Felton Road 1999 (New Zealand)
 ・Calera "Selleck Vineyard" 1999 (California)
 ・Comte de Vogue Chamballe Musigny Premier Cru 1999 (Bourgogne)

 予想通り、ニュージーランドの2品は色が濃く香りも濃厚で果実味が強いです。比較するとフェルトンの方が若干くすんでいて濃厚な印象。カレラは思いのほか色も明るく抵抗感も少なくてやや閉じている印象で、ヴォギエはこれもやや閉じているがボディがありミネラル感が強いです。色の濃い2品種がニュージーランドというのは当たったけれど、他は微妙にズレていたなあ。ヴォギエの方をカレラだと思ってしまった。実際、カレラは今のブルゴーニュワインよりもよりブルゴーニュ的なのだとか。
 次に96年物2種を試飲。
 ・Jean Boillot Volnay Premier Cru "Les Chevrets" 1996 (Bourgogne)
 ・Beaux Freres Pinot Noir 1996 (Oregon)

 オレゴンのボー・フレールはあのロバート・パーカーの妹がやっているワイナリー。身内ということでパーカーポイントはなし。かなり香りが甘く雑味がないワイン。対するジャン・ボワイエは伝統的な作り手。よりクセがあり、動物的で酸っぱい香りも感じられました。二者択一ということで、これはさすがに皆さん当たりましたね。
 昨年秋にオープンした新丸の内ビルですが、今もどの店も満員御礼。まだまだ客足は衰えないようで、廊下にもずらっと列が……。


3月15日

 およそ一年ぶりの三鷹休日講座であります。そういや一年前にやった「ビールの歴史」、ホームページのアップがアメリカ編の手前で中断したままだ……。
 今回は「満州」がテーマ。まず前半は、Oさんが「満州は昭和のバブルか」というテーマで講演。自宅の倉庫に眠っていた「南満州鉄道」の株券、一枚2,500圓(今のおよそ500倍の価値)の株券50枚が紙切れになってしまったという切実な話しから始まって、日清戦争・日露戦争を経て手中にした満州鉄道の利権を守ろうとしたところから日華事変、太平洋戦争へとなだれ込む様を非常に分かりやすく説明してもらいました。歴史上の三大バブルといえば、1637年オランダのチューリップバブル、1720年イギリス南海泡沫事件、そして1929年のアメリカ大恐慌……。しかし満州に関しては、ペーパーカンパニーが故の価格崩壊とは性格が異なる、というのがOさんの結論でした。 日本産業株式会社(今の日産ですね)が引っ越していた話や、「蘇州夜曲」(私はマンガで知ったのだな)や「青い山脈」の裏話など、なかなか興味深かったです。
 後半はWさんによる「満州旅行案内」。満州国建国直前の、昭和6〜7年頃に満州を旅行するとしたら……を想定に、架空ツアーを企画したというもの。さすが書店を生業とするWさん、昭和五年発行の「大支那案内」や昭和七年発行の「支那及び満州国旅行案内」などといった貴重な文献を元に面 白可笑しく解説していただきました。当時3等なら193〜136圓、今なら39〜27万円で20日間近い旅行が組めたそうです。めちゃくちゃ高いということもなかったようですが、一方で税関では下手すると金品を巻き上げられたり、長春以降はロシアの管轄なので日本語も英語も通 じなかったりと結構大変だったようです。
 さて、いつもならそのまま反省会と称してOさん宅へ行くところなのだが、夜は別途広尾にてWINESCHOLAのイタリアワインツアー参加者によるワイン交換会だったので、ワインを1本(ジンファンデルで有名なローゼンブルムが作った犬柄ワインこと「シャトー・ラ・ポーズ・コート・デュ・ボーン」)差し入れしてお別 れ。交換会の方は、このためにわざわざ名古屋や仙台から駆けつける方もいたので、レポート製作者としては参加しないわけにもいくまい。今回のツアー記録を「アルバム」「レポート」「ホームページ」の三通 りでまとめたので……。
 場所は広尾の「アクア・パッツァ」の二階。ツアーで訪問したところのワインがしっかりと店内に用意されていました。詳細はこちら
  今回、ツアーでの最後の訪問先、エミリア・ロマーニャの「ストッパ」のカベルネタイプが手に入るということで、さっそく注文をお願いしたのでした。
 
  ↑今回開けたイタリアワイン7種。


3月7日

 この日も病院で検査。CTスキャンを受ける。撮影前に造影剤を注射されるのですが、次第に身体が熱くなってくるのはまあ当たり前として、撮影終了後くしゃみが止まらない。
 花粉症ですかと言われたけれど、朝からどうもなかったし……。
 どうやら造影剤アレルギーらしい。
 昨年注射した時はどうもなかったんだけどなーっ!


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