「1月の独り言」



1月28日

 今日は元ワークショップメンバーで創元推理倶楽部にも所属するSさんが、同じく創元のOさんを連れて訪問。なんでも今書いている小説にソムリエが出てくるので、ワインのことについて幾つか質問があるとのこと。うーん、これでこそワインアドバイザー冥利に尽きるよのう。でも下手すりゃ全国で出版される本で嘘をついてしまってはいかんから責任重大であります。ワインと料理、テイスティングやカクテルレシピなどの話をひとしきりした後、「それじゃあ実際に飲んでみましょう」とばかり浅草の「萬鳥(Vin Chou)」へ。本当なら自宅で料理を出すところだけど、何しろ前日雪だったもんで……決してお客さんが男性だから手を抜いている訳では……。
 ここは以前WINESCHOLAの飲み会で利用したお店。基本的に焼き鳥の店なのだけど、ワインに対してもこだわりをみせ、メニューにのせていない高級銘柄も多数揃えています。フロンサックのメルローを飲み、カモやらウズラやらハトやらホロホロ鳥やらちょっと珍しい鳥肉を味わう。塩加減が丁度良いです。デザートの地鶏卵プリンもコクがあって凄く旨かったなあ。Oさん、作品の仕上がり期待してます。私もワインミステリ書きたいなあ。


1月27日

 朝起きて窓を開けたら雪国だった。
 
本来なら今日は創元推理倶楽部の分科会なのだけど、ちょっと外へ出ただけでも風は強いわ雪は冷たいわで、まず気持ち的に挫折する。靴もみなぐしょぐしょのままの状態だし。Wさんと原稿の打ち合わせがあったので外へ出ざるを得なかったけど、打ち合わせ終了後そのまま帰宅。
 しょうがないので自宅でパソコンの調整にはげむ。何とかOS8.0の入れ直し、ソフトの入れ直し、通信状態の回復まで持ってくる。なかなか作業が進まないなあ。


1月24-25日

 長野へ出張。松本なので前日から「東急イン」へ宿泊。
 とにかく行きの列車「スーパーあずさ」の中から既に寒い。なにしろ車両の一番前、すぐ真ん前が扉で人が出入りする度に冷たい風が入ってくるし、空調が利きすぎているのか異様に足元が冷たい。松本に近付くに連れますます寒くなっていく。足に持参したジャンパーを巻き付けても殆ど効き目がなく、たまりかねて別の席に移動する。くそー長野を甘く見ていたぜ。カイロかなんか持ってくれば良かった。駅に到着すると、さいわい雪は止んでいたので、そのまままっすぐ「東急イン」へ。取り合えずお湯に使ってそのまま寝る。何とか風邪ひきだけは免れる。
 翌日からは長野で外を回るお仕事。朝食のバイキングで食べたゴマプリンが意外と美味しかった。夕方になって雪も降り始め、靴はびちょびちょ。この間買ったばかりの靴なのに……こんなことならちょっと色オチしているけどがっちりタイプの靴を履いてくれば良かった。
 6時半発のスーパーあずさに何とか間にあった。今度は車両の真ん中あたりの席だったので、寒さは免れたけど、新宿到着間際に人身事故で列車ストップ。八王子まではそれなりに順調だったのに、そこからなんと一時間遅れ。なんで人身事故で一時間も遅れるんだ〜。しょうがないのでその間ワインを注文して飲んでました。「サン・シニアン98年」187mlボトル。どっかで聞いたことのある名前だなあ。意外と濃くて美味しかったです。


1月23日

 この日はWINESCHOLAの新年会。なんとかぎりぎり仕事を終わらせて麻布十番のお店「ひだまり」へ。
 ワインは一人一本持ち込みということで、しょうがないので会社の物置にあった捨ててもいいレベルのリオハワインを持っていく。85年物のグラン・レゼルバなんだけど、保管状態はとてもとても……という有り様なので、少々不安だったのですが、意外と劣化もなく甘味もそこそこあって好評でした。ああ良かった。
 今回はあまり値の張らない物を用意すること、とあったのですが、それでもそれなりに皆さん逸品をもってきていらっしゃる。イタリアのネビオロとシャルドネで作られた白。ネビオロで白というのが既に驚きだけど、味の方もまるでガヤのガイア&レイを思わせるコクがあってボリュームのある力強いもの。南アフリカのピノタージュ、なんとオークションで落としたものとか。チリのソーヴィニヨン・ブラン・レイト・ハーヴェスト、すなわちチリでは珍しい遅摘み甘口白ワインも、香ばしくて果実感の強いもの。うーん、さすがに一人一本ともなるとかなり酔いも回って記憶が定かではないなあ。もっとちゃんとメモして置けば良かった。


1月21日

 WINESCHOLA恒例のテイスティング、今回は池袋の「ラボンダンス」にてスペインワインの試飲会。
 詳細はこちら。なかなかスペインのワインもいいものだなあと思いました。より上級タイプはボルドーぽい濃厚さでしかもあまり苦味を感じさせないのですね。
 日曜日は殆どの店が閉まっていると思っていたのに、WINESCHOLAは日曜主催でも結構いろんなオシャレなお店で試飲会をやってくれるので参考になります。毎回2万円近い参加費というのはなかなかしんどいけど……。


1月19-20日

 兵庫県滝野まで出張。
 わりとのんびりした出張になったのはありがたいけど、土曜日までというのはあんましありがたくない。おまけに土曜の朝から現地で雪が降り出し、早々に帰京。天気が良ければ大阪あたりでゆっくり、と思っていたけど甘かったな。


1月14日

 秋葉原に覗きにいったけど、まだ新しいマックは店には並んでないなあ。パワーブックは今月末、ディスクトップは来月末から販売。おかげで現行機種がぐんと安くなっている。パワーブックなんかこの間フルセットで30万近くで買ったのに、今や本体21万円。しくしく……。
 しょうがないので本体のOSだけでもバージョンアップしようと、自宅のディスクトップに最新のOS9.1をインストール
 しかしこれがいけなかった。あっと言う間にフリーズ。文字化けして固まる。
 いろいろチェックしたら、どうやら8100をG3へ改良したときに入れたMAX-POWER G3 PDSとOS9.1がぶつかってしまうらしい。しょうがないので機能拡張からMAX-POWERをはずしたら、今度は本体のスピードが8100レベルの80MHzへ逆戻り。一方OS9.1はより重たくなっているから、とにかく動作が遅い遅い。試行錯誤の上、結局OS8.0まで戻し、メールはパワーブックでやることにする。うーむむ、なんのこっちゃ。おかけでソフトは入れ直し、ホームページも二週間近く更新できなかったのでした……。
 
 さて、14日は自宅で新年会。詳細はこちら。とりあえずはフグ刺し、フグチリを用意し、手製の竹の子寿司、春菊ののり巻き、帆立貝のキウイソースあえなどを用意。本当は日本酒の十四代が欲しかったのですが、手に入らず、同じような濃厚な味がするという「九平次」を用意。Tさんの持ってきてくれたまるでワインのようなブルーのボトルの発泡性純米原酒は、香りが日本酒、口当たりは甘口シャンパーニュといった趣でなかなかのものでした。


1月11日

 火曜に突然メールソフトが立ち上がらなくなってしまった。なぜかアプリケーションを開こうとしても開かず、「予期しない理由で終了しました」というメッセージが出てしまう。
 「予期しない理由」って、とぼけたこと言ってるんじゃねえよこの野郎! とでも言いたいところでありますが、どうにも致し方ない。再起動してもディスクトップの作りなおししてもノートン・ユーティリティをかけても回復しない。
 まあこういう時のためのパワーブックだ、とばかりこの間購入したばかりの二台目Mac、PowerbookG3を電話のコードに繋いでなんとかメールをチェックすることができました。もっとも、PowerbookG3に繋ぐ前にPowerMacG3で立ち上げるとき読み込んでしまっていた分は読めないのでした。やれやれ。

 さて、大体私の場合、待って待って待った挙げ句に買ったら、その直後にもっといい物が出た、ということが良くあります。
 Macをはじめて購入した時も840AVを手に入れた直後にPowerMacシリーズが出たし、プリンタも買った直後にポストスクリプト対応版が出るし……。
 今回PowerBookでメールチェックの後なにげなくインターネットホームページを観てみたら、PowerbookG4発売の案内が……。
 画面は15.1インチとさらに広くなり、重量は2.8kgから2.4kgまで軽くなり、FirewireとDVDStudio標準装備……。
 なんだよう買ってから2ヶ月も経ってないぞ畜生! 軽くなるの待っていたのに……。
 もっとも2.4kgってのはあんまし軽くないかな。DVDドライブ付とはいえ。 


1月8日

 ビデオで前日録画したNHK大河ドラマ「北条時宗」を観る。
 大河ドラマはおしなべて音楽は好きなのですか、内容は当たりはずれがあります。
 特にはずれ、と感じるのは脚本が自分に合わない場合。私の場合田向正健氏脚本のもの。「武田信玄」「信長」「徳川慶喜」のライン。とにかく画面は暗いし主人公は喋らないし話は盛り上がらないしつまんない人物に焦点をあわせるし……「武田信玄」が当たったからなんだろうけど、「信長」のあまり意味ない平幹二郎役や「徳川慶喜」の佐藤慶役なんか(名前も覚えてないよ……)未だに余計なだけでなく物語を盛り下げてるとしか思えないし。
 最近では「太平記」後半「炎立つ」前半「毛利元就」あたりが良かったです。あまり照明の当たらない人物の話は興味深いし、脚本も軽妙だった。「元就」の脚本は内館牧子氏。あまり構えていないからかえって複雑な人物関係が理解しやすくなってました。
 今回の「時宗」も脚本は女性で、1961年生まれの井上由美子氏私と4才しか違わないのか。少なくとも第一回を観た限りでは、まだ主人公の時宗は出てこないものの、その父親の北条時頼の挫折を三浦氏討伐を背景に軽妙に描いていてなかなか良かったです。従来とはちょっとイメージの異なるテーマ曲は1963年生まれの栗山和樹氏によるもの。2才しか違わないのか。途中女性の泣き声が入っていると感じたのは、韓国のピリという民族楽器らしい。各国の伝統的な民族楽器を積極的に取り入れた、というのは好感が持てます。
 今回は蒙古襲来がクライマックス。「神風」信仰のもととなり第二次大戦へと悪影響をもたらしたという風に認識されているので何かとタブー視されてきたし、その点では不安材料もありますが、できれはその辺もうまくやって欲しいものです。多分、視聴率はあんまり期待できないだろうけど(基本的に鎌倉時代・室町時代は人気がない……)。
 NHKのドキュメンタリーを文庫化した「日本史探訪」によると、日本が元に侵略されずに済んだのは、二回の暴風雨のお陰と言うよりは、元の拡大を阻んだ他のアジア諸国の抗争による恩恵の方が大きい、という見方もあるようですね。三回目の遠征は中国南部の叛乱のため、四回目の遠征はベトナム北部の叛乱のため延期になったと言われています。もっとも暴風雨や日本軍の掃討で命を落としたのは旧南宋軍が殆どで、元の将官達が乗った大艦は殆ど無事に大陸へ帰投したそうですけど。
 それにしても、二回の蒙古襲来を形の上で向かえ討つことなった時宗、18才で執権職を継ぎ、34才で死去しているとは……。2才も若いやんか!


1月7日

 調子が回復してきたので、新宿まで足を運ぶ。
 デジカメとパソコンを繋ぐUSBケーブルキットを買うのが目的。普通デジカメを買う時一緒に買うもんだろうなあ。とりあえずヨドバシカメラで目的の物をゲットしたが、その際新宿シネマカリテで映画「タイタス」をまだ上映しているのを発見。ありがたや! てっきり年末までで終わりだったと思っていたのだ。1/19までの上映らしい。さっそく鑑賞。
 感動のあまり、終了後すぐにサウンドトラックCDを購入
 12:30から三時間という長い作品なので、結局昼から顔を出すつもりだった渋谷で行われているSRの会に辿り着いたのは終了間際の四時半。前回は欠席してるし、その前も遅刻してたから、ほんとの話宴会にしか顔を出してない存在だなあ。
 渋谷の白木屋で飲み会。SRの会や創元推理分科会の私はとても大人しい。内容に殆どついていけないからであります。なにしろ皆さん読書量が並ではないので、○○の新刊の「△△の殺人」は××で……と言われてもこっちには実はさっぱりなのだ。でもこういう場で教えて貰った作品がとても良くて……ということが結構あるので、なるべくメモとかするようにしてます。「招かれざる客たちのビュッフェ」とか「クリスマスに少女は還る」とかの作品もこういう場で知ったのだし。最近ではなんでも「幻影城の殺人」という作品がトンデモ的に面白かったらしい。ハルキ・パークは出るわ、森村誠一は出るわ、薬師丸ひろ子は出るわで、トリックは殆ど国内ミステリの有名どころをそのまま流用しているとも……うーん、それって……。


1月5日

 今日から仕事。なんか休んだ気がしない。
 朝一番の年始式は乾杯でしめくくり。すきっ腹にビールはちょっときついかな。
 なんかみんなぐすぐすげほげほしている。さりげなく風邪が流行っているらしい。
 私も夕方が近付くにつれ段々調子が悪くなってきた。なんなんだこの風邪は……えらく進行がのろいぞ。
 早々に家に帰る。
 なんか新世紀しょっぱなからがたがたですな。


1月4日

 前日はカクテルを飲んで暖まったので風邪もやり過ごしただろうと思っていたのだが、なんか次第に調子が悪くなってくる。
 本来出掛けるつもりだったところを、用心して暖房のきいた部屋で大人しくしていたのだが。
 熱はないがどうにもしんどい。
 しょうがないので、一日中自己嫌悪しながら過ごす。


1月3日

 1/31から1/3まで親の実家へ。
 パワーブックを持ち帰って正月中もネット接続していくつもりが、どうもうまく行かず断念……。実家はケーブルテレビと接続しているので、自分のノートパソコンとはつなぎなおせないのであった。接続設定をメモしてくれば良かったんだけど。

 基本的に正月しか実家には帰らないけど、帰る度に調子が悪くなる。
 なにしろ自分の家具は全部持ち出しているので、自分の部屋といってもベッドがなく直にマットレスの上で寝るので寒い。前回はとにかく沢山蒲団をかぶってれはいいだろうと思っていたら、顔は外に出していたので明くる日目が痛くてしょうがなかった。
 今回はヒーターを入れておいて冷えすぎないようにしていたら、今度は明くる日喉が乾いてガラガラ。乾燥しすぎているのか、埃っぽくなっているのか、完全に喉風邪になってしまった。実家に帰ると調子を崩すのが一つのジンクスになっている。まあ30日に一日中空気の悪いビックサイトの中にいたからそうでなくても調子は悪かっただろうけど。

 3日に渋谷でワークショップのメンバーと集まり「バトル・ロワイヤル」鑑賞。
 「ビッグ・シェフ」で軽く夕食を取った後、カクテルバー「八月の鯨」へ。
 結局私はカクテルを5杯も頂き、酒が強いと言われてしまった。


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