「9月の独り言」



9月30日

 週末に会社の同僚とデザイン会社の人といきなり飲み会。
 西麻布の究極の焼肉こと「虎の穴」で、「つらみ」とか「しびれ」とかはじめて聞くような肉(「つらみ」は頬肉、「しびれ」はリンパ腺、なんだそうで……知らんかった……)を頂いた後、銀座に繰り出し、「JOKER」というお店へ。
 ここは基本的には狭いカウンターバーなんですが、その場で手品を見せてくれる、というのがウリです。これが驚いたことに、かなり本格的なもの。火のついたタバコを消したり、風船を飲み込んだりという芸から始まって、大葉が宙に浮くわ、百円玉がビール瓶の中に出たり入ったりするわ、サインしたトランプのカードが冷蔵庫のレモンから出てくるわ……。もちろんトリックはあるだろうし、ある程度想像はつくものの、手際が見事なのでとにかく感心してしまうことしかり。手品なんてテレビでしか観たことないから、やはり目の前でやられると迫力ありますねえ。
 基本的には手品のバリエーションは限られていて、ここに何度か通っている人に言わせると二度目の客は警戒されてレモンとかにも触らせてはくれないらしいけど、こりゃ次には誰か連れて驚かせてやろうと思っちゃうわけで、その点見事なマーケティング戦略と言えましょう。この間の映画の題名のカクテルを飲ませてくれるところに通じるものが。


9月24日

 銀座アートギャラリーでこの日まで開催されている「京極夏彦ギャラリー」を見に行く。「魍魎」「狂骨」などといった作品のタイトルとなった妖怪達だけでなく、三十種以上の妖怪達のイラストが展示されていました。コンテ鉛筆のような物で描かれた線画に、上からマスキングしていくつか色を重ねたシンプルな物ですが、それだけに京極世界と違和感なく調和していました。一枚につき30部、約6万円くらいでリトグラフが買えるのですが、一番人気はバックのグラデーションが美しい「狂骨」だったようで、既に完売していました。
 百枚で完成、ということらしいですが、その暁には画集を発表されるのかな。
 ちなみに文庫化された「狂骨の夢」、400枚近く加筆修正とのことですが、ノベルズ持ってるんだよなあ、どうしようかな。しかしそういう作業をしているから、なかなか新刊が出ないんでしょうね。

9月23日

 池袋やまや西店でワインフェア。あの「オーゾンヌ」や「ペトリュス」がさらに安くなって登場。「ペトリュス」なんかこの間悩みに悩んで買ったばかりなのに、その時より3万も安くなってる……。性懲りもなく、また買いに行く。よりによって、ワインを6本持ち帰る途中で雨が降り出すし……。
 一端家に戻って、今度は渋谷で映画鑑賞。元ワークショップのメンバー四人が集まりました。「サウスパーク・無修正映画版」であります。その後劇場すぐそばのイタリアン「POCO POCO」へ。IさんとFさんが「必殺」話で盛り上がるも、さすがに分からず。その後映画のタイトルの名前の付いたカクテルを出してくれるという「八月の鯨」へ。ここは面白かったです。サイレント時代から最近作までずらりとタイトルが……私が注文したのは「時計仕掛けのオレンジ」「アイズワイドシャット」。キューブリックで通し。前者はリキュールベースにカシスと文字どおりオレンジジュースを混ぜたタイプで、後者はワインベースのショートタイプ。他にも「麗しのサブリナ」「甘い生活」(ホントに甘いらしい)「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」「砂の惑星」(ほのかに砂の色)「ブレードランナー」などなど。メニューに載っていなくてもタイトルを言えばそれに合わせて作ってくれるらしい。
 新宿スカラ座で夜の9時15分から始まる「X-MEN」の先行オールナイトへ。Fさんを除く三人が参加。オールナイトといっても一回目なら余裕で電車で帰れるのでした。


9月19日

 品川の新高輪プリンスにてワインアドバイザー二次試験。
 二次は三十分の口頭試問と四十分のテイスティング。こ、これに受かれば晴れてブドウのバッヂがこの手に……と考えると思わずキンチョーしてしまう。ちなみに会社での一次の合格率は5人に一人以下という状況で、結構一次が難関だったから二次はもしかしたら優しいかも、という期待の声が思わず飛び交うのでした。なにせ昨年の二次は、「パリのマドレーヌ広場にあるワインショップは?」とか、「アルザスのイルハスゼルンにあるミシュランの三ツ星レストランは?」とか下手すると「地球の歩き方」にも載っていないようなマニアックな問題が出たりしたから、決して気は抜けないのでした。しょうがないので「カクテル・リキュール事典」とか「個人旅行・フランス」とかを買い込んだものの、結局ろくに読まずに本試験に参加したのでありました。
 さて、なんとも落ち着かぬまま試験開始。解答用紙を見て焦る。数字記入用のマークが15個ならんでいるだけ。今回は書かせる問題は一個もなしか?
 黙々とスピーカーから問題が読み上げられる。今回は全問、5択。確率的には書かせる問題がない分正解率は高いかも……と思わずニヤリ。しかし、第一問「99年現在もっとも取引価格の高いボルドーは?」でしょっぱなから戸惑う。七大シャトーで今一番高いのは……やはりマルゴー? 入手困難というならオーゾンヌっぽいけど。一個聞いたことがないシャトーが混じっていて……これはもしかしたらポムロールあたりのぽっと出てきていきなり最高価格に躍り出た「ル・パン」みたいな奴じゃないだろうな……。「ベルンカステラー・ドクトールを作っているのは?」う……「トリアーの司教が病気にかかったのを直してくれたというのでドクトールと名付けられた」という話を読んだことがあったので「トリアー慈善連合協会」を選んでしまったのですが、後で調べてみると、ここが作ってるのは「ヴェーレナー・ゾンネンウーア」とかの方で、正解は「ドクター・ターニッシュ」。こんなの当然、教本にも載ってない! ドクターでドクターを選ばせるなんてヒッカケだと思ったのに〜! 教本に載ってないといえば「グラン・シエクルを作っているシャンパーニュメーカーは?」なんて問題もありました。これは「ローラン・ペリエ」。こっちは「シャンパーニュメーカー」に関する問題が出ると踏んで調べていたので答えが書けたけど。それにしてもまたまた出ました「試験に出るワイン」こと「シャトー・シャロン」。これに合うチーズを選べ、というのが問題でしたが、一次にも確か同じ様な出題がされたんだよな〜、「コンテ・チーズに合うワインを選べ」というパターンで。ほんと、お店で十年に三本しか出ないのにね。レストランで注文して正解だったぜ。
 三十分の口頭試問はとりあえずは無難な出来、これなら合格基準点が思いきり上がったりしなければあわよくば……と思ったものの、この段階で思いもかけない問題が発生……。

「う、トイレ行きたい……」

 なんということであろうか! 試験開始前はダイジョーブだったというのに! 実際私の膀胱は見たことはないがきっと小さめで、結構保たなくて焦ることがあるのであります。時々二時間程度の映画なんかで出だし三十分でいきなり「やばいかも!」と思い始め、残り三十分の場面がいよいよ盛り上がって「二転三転目が離せない状態」になったころにとうとう我慢できず、戻ってみたらドンデン返しが……なんてことも何度かあったりして。だから短い映画でも最近では極力「水断ち」してるのですが、今日は開始前に水を飲んじゃったのがどうやら敗因らしい。うう、あと四十分もたせなきゃ……。
 とはいうもののテイスティング試験の前にワインのグラスが四本並べられるまで待ってなくちゃならない。しかし予定の十分を過ぎてもグラスが全員に行き渡らない……。
「少々時間がずれましたので予定を十分延長、10時50分から11時半までとします」
 ああっ、そりゃないです……。

 三十分前までは平気だったんだ、あと五十分くらいなんとかなるさ。しかしどうも集中できない。「二枚目のテイスティング用語シートを切り離して下さい」のアナウンスに反応して、四枚目のテイスティング解答用紙を切り離してしまう。おまけにちょっと破ける。うっ、これはもしかして、ここで失格か? 
 並べられたのは白二本、赤一本、オー・ド・ヴィー一本。白二本? よりによって苦手な白が二本とは! 私のブラインド・テイスティングの今までの実績からいうと、品種を当てられる確率は赤なら三本に一本ですが、白の方は十本に一本程度。……だって区別つかないんだもん! 白が苦手なのは分かっていたので、自宅で同じ価格帯の安めの「ミュスカデ」「シャルドネ」「ソーヴィニヨン・ブラン」を並べてブラインドテイスティングをやってみたけど、当たらない当たらない。
 試験前の仲間内の噂では、「今年はシャルドネとキャンティが怪しい」という噂がまことしやかにささやかれたけど、なんとどちらも銘柄の選択肢にすら載っていない。さあどうするどうする? 二次試験では口頭試問よりもテイスティングの方が比重が高いとか……ピンチでございます。
 一本目は淡い色調の白。「レモンイエロー」を選ぼうとして選択肢にないのに気付く。「黄色と黄金色、どっちがレモンイエローかしら」なんて馬鹿なことで悩んでいるとますます先に進まない。殆ど特徴のない香り。しょっぱなから一番苦手なパターンが……「ミュスカデ」「シャルドネ」「ソーヴィニヨン・ブラン」のどれかのような気がする! では解答にならない。パスして二本目へ進む。前の味を消すためにここで水を飲むのですが、あいにくあんまり水は飲みたくない状態……っていってもそういうわけにもいかないし……。二本目の方はやや樽香のようなこもった香りだが、滋味感はあるものの甘みはないので「ゲヴェルツトラミネール」ではあるまい……熟成させた少し高級なシャルドネでどうだ? 三本目は……濃いめの色調、果実香の中にわずかなムスク香、柔らかい口当たり……手頃な価格のメルローに違いない! のような気もする……ひょっとすると、色の濃いピノ・ノワールのような気も……カベルネ・フランの上質な奴って可能性も……いや、まさかいっそのことカベルネ・ソーヴィニヨンか? 赤が一本しかないと、なんだか見ているうちに色がどの程度濃いのかすら怪しくなってくる。四本目は甘い口当たりで香りのきつい濃いお酒……どうせ分からん。甘いから「アニスのアニゼット」で決めうちや! ああ、ちょっとやばいかも。膀胱がもう許してって言ってる……。ええい、授業中にトイレを我慢している小学生か私は!
「あと五分です」ああ、もう終わりにして……いやそれはまずい! まだ解答用紙が埋まっていないんです。当てはまるハズの項目を入れてもまだ足りないのであります。ええいもう適当や! とりあえず隙間を埋めるのだ。
 結局私の選んだ品種は「一本目ミュスカデ、二本目シャルドネ「ピュイイ・フュッセ」、三本目メルロー、四本目アニゼット」でしたが、一本目はなんかソーヴィニヨン・ブランの様な気もするし……ミュスカデならシュール・リーに由来する僅かなイースト香があるはずなんだけどそんなのなかったような気もするし。選択肢に「サンセール」があったらそっちを選んだんだけど……。あああ分からない! 試験が終わったらそのままトイレに入ってしまったので、一緒に受けた知り合いの意見を聞いたりもできなかったのでした。結構不安。
 世界ソムリエ選手権ならともかく、アドバイザー試験レベルなら、コメントが的を得ていれば品種は当たらなくてもある程度点はもらえるハズなんですが……実際には品種がこれだと思い込んじゃうと結局それに基づいてコメントを書いてしまうのでやっぱり難しいかなあ。さて、試験結果は10月2日以降……さて、吉と出るか凶と出るか。


9月15日

 いよいよシドニーオリンピックの始まりです。
 ちょこっと開会式だけテレビで見ましたが、日本選手団がすごい派手なグラデーションのマントを羽織っていたのはびっくりしましたね。うーんイメチェンですか。目立とう精神は歓迎ですが、その割にはみんな既に疲れたような顔をしているので今一つ歓声も湧かなかったような……。その前を歩いていたイタリア選手団がズボンだけカラフルでカメラが近寄るとみんなして前に出てきてピースなんかしているのに比べるとまだまだですな。それよりも拍手喝采を浴びたのは韓国と北朝鮮の合同行進で、うーんどこまで本音なのかよく分からないんですが、あれを演出できたというなら北朝鮮の金って人は案外やり手なんではないかいと思ってしまいました。
 もともと日本がメダルがとれるかどうかなんてどうでもいいんでして、基本的にスポーツに興味ないし、やれ何につけても日本が日本がと、別に必死こいて金メダル持ってきてもなんにも報いないくせして騒ぐのは良く分からないし、事前に水泳かなんかでもめて「選考の基準が不明瞭で、しかも結果に誰も責任を持たない」あのシステムに少々うんざりしていることもあってあんまし「応援」する気にならないですね。いいよ別に日本が金メダルゼロでも。多分取るとしても、今までの経緯からして誰もが注目していない選手が獲得する可能性が高いんじゃない? 事前に騒がれてもプレッシャーになるだけだからね。
 マラソンはただひーひー辛そうに走っているのを見ていてもしんどいだけだし、だいたい走ったり泳いだりなんてどうせチーターやイルカにかなう訳もないんだから、やるだけ空しくない? サッカーとかの団体競技も基本的に「ボール争奪戦」に興味が湧かないので……小学生の頃、無理矢理サッカーやらされて、当然ボールを蹴るに至るまでの能力がないのでしょうがなく皆の後をついて走り回り、仏頂面をするわけにもいかず子供心ながら気をつかってにやにや笑いながら走っていたら(子供だって真剣だったらにこにこしながらプレイしたりはしないものだ)、親から楽しそうだったなんて言われて余計にむかついた……なんて記憶くらいしかないものだから。他の陸上競技とかもパス。大体マッチョな男の体なんか見たいはずもないし。
 というわけで、唯一見れるのが「女子体操」であります。それ以外に、何か見るに値するものがあって?
 いつやるのかなあ、「女子体操」。日本人が団体参加しないから、放送日もよくわからないんだよな。衛星放送ではやるみたいだけどうちでは見れないし。


9月12日

 市川のS氏宅にて、懐かしの「エヴァンゲリオン」について語ろうという企画があったので、会社が終わってから誘われるままいそいそと出掛けました。
 集まったのはフリーの編集者の方とか、SFセミナースタッフとか、基本的には「その道」の面々で、ワークショップつながりのサイコドクター夫妻や「SEVENTH HEAVEN」のOさんを覗くと初対面の人達ばかり。しかしそれでもそーゆー話題だとそれなりに話せたりするものだから凄いっすね。
 夜の7時半から11時半くらいの時間ということもあり、完全燃焼という訳にはいきませんでしたが(次の日仕事のない人は夜通し語り明かしたらしい)、皆さんそれなりに未だに心に残るものがあるということは印象的でした。
 私自身、「不安の時代」「殺意の時代」という二つの評論で、ある程度この作品を中心に色々と書いてきたので、あまりそこから付け加えることはないのだけれど、この会合をきっかけに、一応この二つの続編となる「叫びの時代」でもう少し書き足すことができるような気もしてきました。この作品に提示された、「一人は嫌だ、でも集団の中に身を投じることもできない」というジレンマは、今でも重要なテーマとなりうると思うので。最近の十代の犯罪とか、「バトル・ロワイヤル」とか、結構ネタになるものもありそうだし。


9月10日

 品川の六行会ホールにて舞台「TVジャスティス」を観に行く。
 ワークショップの元メンバー斉藤出海氏が殺人容疑で逮捕される精神病者を演じるということで、私も何冊か精神病関連の本をお貸ししたりしていたこともあり、楽しみにしていたものです。もっとも「本、役に立ちました?」と聞いたところ、それなりに症例を研究してその通り演じようとしたら、演出家からそれじゃ困ると言われたとのこと。うーん必ずしも精神病者がドラマチックに行動する訳ではないからなあ。
 実際、なかなか楽しい舞台でした。出海氏も今回はかなりの熱演で、うーんいままで割と明朗健全の役柄が多かったけど、私は今回の方がインパクトあったし本人の方向性としても合っているような気がしました。キャラクター的には、おかまっぽいヘアメイクのピーター役と、声の通りの良いロブ役の方が特にうまいと思いました。ストーリー的には、冒頭に暗示される事故に始まる「ジャックの失踪」があんまし伏線として生きていなかった点が今一つ釈然としませんでしたが(脚本に変更があったのかなあ……)。
 精神病医のサイコドクターことK氏も来ていたので、精神病の症例に対する見解も聞いておけばよかったな。
 舞台って映画とは違う独特の雰囲気がありますね。非現実的であるが故の場面転換や並行描写が可能なのも魅力ですね。


9月9日

 赤坂のワインスカラ二次試験対策講座に行く。
 行ってみたら、講座参加者の殆どが合格しているではないか。快挙快挙と喜んでいたのがちょっと恥ずかしくなる。まあ自分にとっては実際快挙だったと思うけど。
 秋田でお医者さんをしながら土曜に東京まで講座を受けてきたSさんは、自己採点95点講習会をテープ録音し、それを繰り返し聞いて完璧を期したという強者で、一次の事前対策講座で「フランチャコルタの18ヶ月瓶熟成が怪しい」(800ページの教本にすら載っておらず、講習会でのみ説明のあった箇所)と言ってくれたお陰で助かったメンバーも多いという程の方ですが、「Yさんと、たまに来る水曜日の参加者の宇都宮さんが刺激になった」などとおっしゃるし。そりゃあ買いかぶりってものですよSさん。二次試験がまだあるってのにプレッシャーになるではないですか。
 講座終了後、先生を囲んで六本木の「カサ・デル・ハポン」にて会食。もとは中国大使館だったとかで、ソファに座ってテーブルを囲みながらゆったりと楽しめるというなかなか独特の雰囲気でした。持ち込み可、ということでシャンパーニュの「ローランペリエ」と「シャトー・クリネ92年」のマグナムが出されました。二次に受かればもっと凄い物を飲ませてくれるということで……ううっ、受かりてえええ!


9月7日

 ワインアドバイザー一次試験の結果通知がやっと届く。
 果たして、吉と出るか凶と出るか。糊付けされたハガキを開く。

 どきどきどきどき……。

 結果は……。

 なんと「合格」、であります!

 やったあ、うれしいようようようよう!

 今回は結構難問だったことを思えば、快挙、と言わねばなるまい!(運が良かっただけか?)
 さっそく19日には二次試験があるんだけど、もう受かんなくてもいいや。(それじゃ意味がないって!)
 しかしこんなことなら一次の後もちゃんと勉強続けとけば良かったなあ。マンガばかり読んでたぜ……。


9月3日

 自宅で漫画のアシストを手伝ってくれた人達を呼んで飲み会。暑い中総勢7名の方が集まってくれました。
 ホントはちゃんと前菜からデザートまで気合いを入れて作ろうと思っていたのですが、志はともかく気力が今一つで、なんとか葡萄酒煮ブフ・ア・ラ・ブルギニヨン(と格好良く言っても所詮はワインを一瓶使ったシチューに過ぎないのですが……)とヨーグルトを使ったタンドリーチキンをつくったものの、結局前菜は来てくれた人に手伝ってもらったのでした。
 用意したワインは、「ゴルチエ・シャンパーニュ」「ポマール90年」「コンドリュー98年」「トカイ5プットニュス83年」そしてYさんのおみやげの「信州ブルーベリーワイン」。詳細はこちら。
 「ゴルチエ」のシャンパーニュは瓶が赤いボンテージをまとったような変わった代物で、素性は分からないのですが、味の方はスタンダードな辛口シャンパーニュ。ポマールは熟成したブルゴーニュ特有のムスク香があってグッド。コンドリューは白ワインとしてはちょっと変わった、いわくいいがたい味。信州のブルーベリーワインは、外観は普通の濃いめの赤ワインと近いのですが、甘みがあってジュースのように飲めるワインでした。


9月1-2日

 社内旅行で鬼怒川温泉へ。
 旅行といっても、金曜の勤務時間終了後に列車に乗って、10時過ぎに旅館について、宴会後翌朝の10時の列車で帰るわけだから、結構せわしないです。あんまし旅行という感じはしないけど、かといってあんましくつろぐ気にもなれないので、結局さっさと帰っちゃうのでした。
 やっぱし、あれですね。社内旅行というからには平日にやらないと。部内親睦のためというなら立派な勤務の範疇ですから、なんちゃって。
 それにしても極端に暑かった。9月になったってのに37度を超えたって? 地球温暖化現象でしょうか。しんどかったんで結局昼過ぎに家に戻ってからはうだうだと漫画読んで過ごしちゃった。


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