4行詩の展覧会


 月刊ポエムでは毎月テーマ素材を決めて、4行詩の競作を行っています。どなたでもご参加いただけます。投稿のご案内はこちらです。

 掲載された詩の感想・コメント交換は、掲示板(
気ままな掲示板)で行っておりますので、ぜひお立ち寄りください。


        テーマ素材 「 海・Ocean 」

          〜〜 同人作品集 〜〜

 (詩) 夏の海 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 上杉晴一郎
 (詩) 渡り鳥 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 周子
 (詩) 無題 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 七海 
 (詩) 私たちの道 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ しじみ
 (詩) 初夏 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 河野夏月
 (詩) 海の中で ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ うさぎ
 (詩) 無題 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 室姫 凛
 (詩) 海へ行きたい ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 月那 
 (詩) 行き着くまで ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 杏条
 (詩) 素直になれなくて ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ LIB
 (詩) 深海葬 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ かのん
 (詩) 無題 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ KURARA
 (詩) 海2002 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 聡碧
 (詩) 波 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 空(SORA)
 (詩) 苦痛の舞踏 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 夜行人間
 (詩) 失意の海 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 叙朱

          〜〜 投稿作品集 〜〜

         ( )は連続投稿月数です。    
           
 (詩) 貝殻と波と……  ‥‥‥‥‥‥‥‥ a shell(初)
 (詩) あなたの海 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ぴあの(初)
 (詩) 海 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ まふ(2)
 (詩) First Love ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ゆうき(4)
 (詩) 綿津見 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 瀬田 玲(2)
 (詩) 秘密 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ぽぽな(2)
 (詩) きずな ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 止人(2)
 (詩) 絵葉書 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 春五(初)
 (詩) 海−多彩 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 極(3)
 (詩) 誓い ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 結城ひろと(再)
 (詩) 海のように ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ あやぽん(初)
 (詩) 海の先には… ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ はっちぃ(再)
 (詩) 誓うよ、いつでもここに帰って来よう ゆたか(4)
 (詩) 君の海 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ たまき(初)
 (詩) 沈む ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 欲壷為(初)
 (詩) 綱引き ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ブルームーン(初)
 (詩) 夏の日 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ツヨシ(2)

┗━━━━━━━(掲載順番は原稿の受付順です)━━━━━━┛

 
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 (詩)夏の海
                       上杉晴一郎
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 海辺に育った僕には夏の海は とてつもなく 広く 大きく
 左右に うすものの翼垂れた水平線は いつも少し霞んで
 近眼のような ぼーっとした目つきで 僕を誘惑した だが
 知恵の実を食べた今は違う 海は墜ちた月になってしまった

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  ●子供の頃、海から色々な影響を受けた。海は僕の幼なじみ的
   恋人のようなものだった。

 HP->
http://homepage1.nifty.com/uesugisei/
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 (詩)渡り鳥
                          周子
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 この海の向こうに あなたの住む町がある
 雲の間にぽっかりと浮かんで見える
 わたしが渡り鳥なら その季節には逢いにいけるけれど
 悲しいな 渡り鳥にはどうやってもなれません

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  ●(あとがきはありません)

 HP->
http://http://www.medianetjapan.com/2/drama_art/shuko/
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 (詩)無題
                          七海
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 砂浜で手をつないで寝転んだ
 見上げた空は眩しい海の色
 静かに目を開けて
 眩んだのは君色の日々

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  ●海が眩しくなる季節がやってきました。
   海岸線をドライブすると通り過ぎる幸せそうな恋人たち。
   素足になって歩いた砂浜にもうすぐ夏だと教えてもらった。
   あなたと来れたらいいのに、昔の私たちのままで。

 HP->
http://home10.highway.ne.jp/non/
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 (詩)私たちの道
                         しじみ
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 波は地上にこそいっぱいあった
 押し流されるように辿りついた海は静かで
 月明かりの照らす一本の道は
 どこまでもまっすぐ海原を貫いている

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  ●以前、夜に由比が浜を歩いていて、月明かりが波の上をまっ
   すぐ伸びているのを目にしました。今、こうして地球に生き
   ていることに感謝したくなる景色でした。

 HP->
http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/shijimi.htm
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 (詩)初夏
                        河野夏月
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 パシャっとしぶきを上げて
 笑い声とともに
 水の翼が飛び立っていく
 青い青い空をめがけて

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  ●7月は、やっぱり、七夕祭りだと思うんですがどうでしょう?
   お祭り、好きなんですよねぇ、私。お金を気にしないで、め
   いいっぱい食べて遊べた子どもの頃がなつかしい。
   何てことを言いつつ、今回はこの辺で。

                休日返上前日に 河野夏月

 HP->
http://www2c.airnet.ne.jp/kaduki/
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 (詩)海の中で
                         うさぎ
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 何もかもが波のように揺れてる
 華やかなネオンで 星の隠れた空も
 そうね、きっと 私 泣いてる
 悲しみの深い海の中で

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  ●麦わら帽子に青い海...
   そんなバカンスが今年は有ればいいなぁ..
   海..と聞いて夜の海を連想してしまった
   私は、少し疲れ気味かもしれませんね。
 
 HP->
http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/usagi.htm
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 (詩)無題
                        室姫 凛
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 あたしたちにはもう、どこにも行くところなんかなくて
 あなたの胸の中でぐったりしながら遠い潮騒を聞いていた
 もう失うものなんてないと思ったけれど、そうじゃない
 全てを捨てたわけじゃないから、全てから捨てられてもいないんだね

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  ●何かを手に入れるとき、別の何かを犠牲にしていることが多
   いです。
   全てを捨てることは難しいし、ふとした瞬間に全てから捨て
   られたわけでもないことに気づいたりもするような気がしま
   す。

 HP->
http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/rin.htm
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 (詩)海へ行きたい
                          月那
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 海へ行きたい・・・そう言ったのはわがままだった私
 なのにあなたは嫌な顔一つせず車を飛ばしてくれた
 着いたのは夜中・・・夏なのに肌寒かった気がする
 優しさって後になって気付く過去の人になって気付く

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  ●2人の子供の子育てをしつつ詩を書く・・・。なかなか
   つらいです。なんとなく懐かしい思い出を詩にしてみました。

 HP->
http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/tsukina.htm
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 (詩)行き着くまで
                          杏条
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 あまつぶ空から降りそそぐ
 どんどん速く どんどん早く
 わき目も振らずに急ぐ旅路は
 海に抱かれる結末へと ただ

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  ●天から大地へ生ききって、最後は海に同化する。
   雨粒の旅路と私たちの生き様は似ているように感じました。
   海から天へと昇り、また大地へと降る雨の巡りは輪廻転生を
   思わせます。
   そこに無常を見出すか、それとも無情を見出すか、それは私
   たち一粒一粒が決めることですね。

 HP->
http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/anjo.htm
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 (詩)素直になれなくて
                         LIB
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 海風が意外に冷たくて
「車に戻ろうか」と君を気遣う
 防波堤に寄り添って
 夕陽色の波を見つめていたいのに

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  ●(後書きはありません)

HP->
http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/lib.htm
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 (詩)深海葬
                         かのん
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 壮大な青のプリズム 絶えることのない揺らぎ
 幾重にも屈折して届けられる あたたかで柔らかな七色
 魚たちの群れ もう開かれることのない瞼へ影を落として
 魂はそれを虹に見立てて 空へと昇りたがる

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  ●同じ土に還れるのであれば。
   ふとそんなことを思ってみたりしました。

 HP->
http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/kanon.htm
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 (詩)無題
                         KURARA
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 人を愛したから 海を見に行った。
 人を憎んだから 海を見に行った。
 全てを失って 海に浮かんだら
 潮がそっと 私に全てを満たした。

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  ●(あとがきはありません)

 HP->
http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/kurara.htm
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 (詩)海2002
                          聡碧
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 変わってしまった自分に気づくほどの遙かな日々を経て
 またおなじ海にきた せつないほど思い出したいことも
 涙ぐむほど感じてみたいこともたくさんあったのに
 懐かしい波と風の慰めの中では全てが優しくなってしまった

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  ●ひょんなことから俳句をつくる羽目になった。高校の現国の
   授業以来つくったことないのに。できたのは4行詩と俳句と
   のハーフというかダブルというかちょっと不思議な代物だっ
   た。

HP->
http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/soheki.htm
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 (詩)波
                        空(SORA)
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 真っ青な海を見に行こう
 今日は雲ひとつないイイ天気
 車とばして丘越えて
 君の手を引っ張って

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  ●夏です!海です!
   水着を着るためにダイエットしなくちゃ!

 HP-> http://www01.dewa.or.jp/~emisky/
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 (詩)苦痛の舞踏
                        夜行人間
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 染まれ! 染まれ! 染まれ!
 この世のすべてが血で染まれ!
 踝まで血の海の中 僕は叫ぶ
 この瞬間だけ 心の渇きが癒えるのだから

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  ●……えぇ、血の海です(笑)
   絶対に他の人が選ばないものを選んでみました。

 HP->
http://www3.ocn.ne.jp/~aeries/090/index.html
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 (詩)失意の海
                         叙朱
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 水平線を見ていると泣けてくる
 たゆらかにおおらかに
 動かない海がそこにあるから
 ただそれだけで泣けてくる

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  ●幼い頃から海とは隣り合わせでした。だから、海というとど
   こか懐かしい昔に通じるものがあります。今は海から離れた
   ところで暮らしていますが、休みとなるとなぜか房総半島や
   三浦半島に出かけたくなるのは、ある種の郷愁かもしれませ
   ん。

 HP->
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Kenji/3509/
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(ここから一般投稿作品です)
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 (詩)貝殻と波と・・・
                     a shell(投稿/初)
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 白砂のガラスのような それでいて柔らかい光を敷詰めた浜辺に
 オブジェのような小さな芸術品が ひっそりと佇む。
 その芸術品のうみの親は 寄せては引き 去ってはまた訪れ
 銀紗のステージを 音楽と美術で 永遠に彩っていた・・・

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  ●南国の島の、白砂とエメラルドグリーンの浜を思い描いての
   4行詩です。太陽の光と,海の青さ,そこにひっそりと残され
   た海の芸術品の貝殻が題材です。  

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 (詩)あなたの海
                     ぴあの(投稿/初)
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 丘の上で動けない私に 両手を差し伸べてくれた
 いくつもの大波が来ても
 手を放さないでくれたであろう
 あなたの海に 飛び込めなかった

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  ●別れたのは 夜の海
   暗く悲しい 夜の海
   その想い出は 深い海の底に沈んだまま
   今も これからも・・・・・
    
 HP->
http://www6.plala.or.jp/angelic/smile.htm
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 (詩)海
                      まふ(投稿/2)
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 空の青と雲が移る青くて透通る海の下には黄色い砂が見える
 時が変わるにつれて色も変わってゆく
 今はただそれを綺麗だと思う事しか出来ない
 この海がこれから何時までも何時までも・・・続く事を願いたい

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  ●(あとがきはありません)

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 (詩)First Love
                     ゆうき(投稿/4)
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 初恋はあまずっぱいって歌ってた
 砂浜ではしゃぐ嘘つきアイドル
 あまずっぱいよりしおからかった
 海か涙をなめたみたいに

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  ●(あとがきはありません)

 HP->
http://plaza24.mbn.or.jp/~nintyo/
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 (詩)綿津見
                    瀬田 玲 (投稿/2)
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 果てしなく懐広く
 強く そして美しいと
 言われ続けるあなたは
 常に涙で其の身を濡らす

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  ●海は泣いていても、身体が塩水だから誰も気づかない。
   人の心も同じ。誰からも見えないから誰も気づかない。
   人は誰しも、心の中に涙の海を持っているのでしょうけれど。
   誰かから「強いね」と言われた人。
   きっと、辛いと思う。のです。

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 (詩)秘密
                     ぽぽな(投稿/2)
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 手と手が触れてトプンと波立つ秘密に気がついた
 あなたの声に水面を揺らし
 そのまなざしに紅に染まる
 わたしの中には海がある
  
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  ●(あとがきはありません)

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 (詩)きずな
                      止人(投稿/2)
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 早朝 砂浜 たったふたりで 追いかけっこ
 水面を右へ左へ 私だけを追いかける 包み込むような陽の光
 昼間は手の届かない あの人だけど 
 朝だけは 私たちつなぐひと筋の道を教えてくれる あなた

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  ●全く関係のないような太陽と海。けれど朝だけはいつも届か
   ない太陽と私をつなぐ唯一の存在になってくれる。

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 (詩)絵葉書
                      春五(投稿/初)
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 永遠を信じたかった あの夏の海岸
 ただ打ち寄せる夕闇に
 砂はどこまで記憶をとどめてくれるだろうか
 きみの残したその足跡も それを消した波屑も…
  
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  ●これは私の記憶に残っている、一枚の絵葉書を読んだ詩です。

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 (詩)海−多彩
                       極(投稿/3)
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「海は青いな 大きいな」 と唄わされた海は
 地図上の そして人生の“旅”する都度 大きく変貌した
 海の彩りは わが心の静/動そのままに輝き かげろい
 いまも瞼に その様々な想念を 多彩に映し出す 

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  ●人生のほとんどを 海に面した様々な街で 過ごして
   来ました。ほんの旅路で立ち寄ったところ含め その
   海の色が 思いがけずいかに多彩だったことか!!
   青そのものも多彩。緑 茶 紅−に近い海も 時に
   見ました。まさにそれは 変貌の人生そのもの−−。

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 (詩)誓い
                   結城ひろと(投稿/再)
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 始まりは真夏のスコールみたいにやってくる
 切り開こうとする運命の厳かな心音がすぐそこで僕らを待ってる
 決意と覚悟の化合物を運搬してゆく血液の流れよ
 向日葵のようにまっすぐな眼を 近く遠く 海に誓おう

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  ●母なる海、とは感慨深い言葉です。海を前にすると、その息
   子としての自覚が芽生えるのか、とても真摯な気持ちにさせ
   られます。海を眼前に立てる誓いは、少し特別なもののよう
   に感じるのは僕だけでしょうか?
   夏空が恋しくなってくる季節に。結城でした。

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 (詩)海のように
                    あやぽん(投稿/初)
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 波を包む 大きな海のように
 僕は君を守っていきたい
 君がどこにも行かないように
 僕が大きな海になり 君を守り続けるから

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  ●こんな風に言われてみたいです(*^∀^*)笑

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 (詩)海の先には‥
                    はっちぃ(投稿/再)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 もしも一歩踏み出せば
 無限に広がる未知の世界
 全てを捨てて飛び出す勇気
 自分を見つけに 今 旅立とう

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  ●安定した生活 仲良しの友だち。全く不満はありません。
   ただ海を見た時に、このまま一歩踏み出せば色々な世界に
   いけるのになあ、と思い、憧れる気持ちが強くなっています。
   全てを捨てて飛び出せたらどんなに素晴らしいだろう・・と。

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 (詩)誓うよ、いつでもここに帰って来よう。
                     ゆたか(投稿/4)
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 静かな 静かな 広い世界
 時々 動かずに沈んでみるんだ
 生まれたままの 宇宙のような海にいれば
 いつもの自分にリセットできる気がして

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  ●嵐の海も砂浜の波打ち際も好きだけれど、丸ごとの海って、
   やっぱ一番近いところじゃないと感じられませんよーな……。
   自分で何言っているのかわかりません(笑)。まあ、そうい
   うことで、このポエムの舞台を、海の中にしてみたゆたかで
   した。

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 (詩)君の海
                     たまき(投稿/初)
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 生まれてからずっと
 君は幸せだと感じることはなかったという
 だから僕は君の海になる
 あのときからずっと そう決めてたんだ

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  ●(あとがきはありません)

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 (詩)沈む
                     欲壷為(投稿/初)
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 どれほどの命が孵ったのか
 どれほどの命が帰ったのか
 太古の 私たちの世界に
 どれほどの悲しみが 沈んでいるのか

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  ●(あとがきはありません)

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 (詩)綱引き
                  ブルームーン(投稿/初)
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 海水を体中に浴びて、朝の地引漁が終わったよ。
 手のひらに三つも豆つくるほどの大漁さ。
 軽トラの荷台は竜宮城みたいに賑やかだけど、
 動き出していない街の通りは、朝もやの中。

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  ●まだ僕が少年の頃、日曜日ともなると朝早くから強引に地引
   漁へと駆り出されたものでした。
   漁師をしていた亡き父が夜明け前からソワソワとメンバーに
   電話をし、人手の足りなくなった時にだけ僕にお鉢が廻って
   くるのです。
   出かける時にはブツブツ恨み言を言っている僕も、家に戻っ
   て来る時には、すっかり爽快な気分になっている事が多かっ
   た気がします。

 HP->
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Desert/6545/blue0124_11.waku.html
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 (詩)夏の日
                     ツヨシ(投稿/2)
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 かなり向こうまで遠くが見える。
 よく晴れたこんな日に、君は何処ヘ行ってるの?
 いっしょに居た頃、探していた色をやっと捕まえた。
 本当の海の色、こんなにきれいなんだと知った。

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  ●(あとがきはありません)

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2002年7月7日更新

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