4行詩の展覧会


 月刊ポエムでは毎月テーマ素材を決めて、4行詩の競作を行っています。どなたでもご参加いただけます。投稿のご案内はこちらです。

 掲載された詩の感想・コメント交換は、掲示板(
気ままな掲示板)で行っておりますので、ぜひお立ち寄りください。



        テーマ素材 「 涼・Cool 」

          〜〜 同人作品集 〜〜

 (詩) 忍 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 上杉晴一郎
 (詩) 無題 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 七海
 (詩) クールダウン ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ しじみ
 (詩) 縁側 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 空(SORA)
 (詩) ゆるし ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ KURARA
 (詩) 蛍 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ うさぎ
 (詩) ビアガーデン ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 周子
 (詩) 水道橋にて ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 夜行人間
 (詩) 涙雨 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 高橋あすみ
 (詩) リンと ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 河野夏月
 (詩) 涼雨 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 杏条
 (詩) 灼熱の戦地で ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ LIB
 (詩) 無題 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 室姫 凛
 (詩) 涼 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 叙朱

          〜〜 投稿作品集 〜〜

         ( )は連続投稿月数です。    
           
 (詩) 水の記憶 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ コウ(初)
 (詩) 海の姿 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ satoru(初)
 (詩) あなたの隣 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ まふ(3)
 (詩) 夏風 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 丹華(初)
 (詩) 響涼心 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 杏(再)
 (詩) 花みなご ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 庵爾(初)
 (詩) 遠い日 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ こま(初)
 (詩) バタフライキス ‥‥‥‥ イカサメ・バナト(初)
 (詩) 風の行方 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 穂実樹 寧花(初)
 (詩) 冷たい夏 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ K(再)
 (詩) 水槽の向こうに ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 海風(初)
 (詩) 涼 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 極(4)
 (詩) みどり色の風 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ぴあの(2)
 (詩) 無題 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 瀬田 玲(3)
 (詩) きらり ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ きゃきゃ(初)
 (詩) むらさきしじみ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ まき(初)

┗━━━━━━━(掲載順番は原稿の受付順です)━━━━━━┛

 
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 (詩)忍
                       上杉晴一郎
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 園芸店の店先で 
 風鈴付きの忍を つい落としてしまった
 仕方なしに買って帰って 窓辺に下げたら
 風鈴が チリン と鳴った

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  ●忍とは、シダ類ウラボシ科の落葉多年草で、水苔で包んで軒
   下などにぶら下げます。万葉集などにはよく出てきますが、
   最近、園芸店でも余り売っていません。

 HP->
http://homepage1.nifty.com/uesugisei/
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 (詩)無題
                          七海
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 うまくやっていたはずだった
 サヨナラはいつも突然ね
 言葉もなくした冷たい風が
 二人の間をすり抜けていく 

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  ●最近ただでさえ暑いのに、色々ばたばたした事がありまして
   クタクタです・・・・
   もう人なんて信じないなんて思いながら信じたくてしかたな
   い私がいる。人の心は複雑です。
   あなたと来れたらいいのに、昔の私たちのままで。

 HP->
http://home10.highway.ne.jp/non/
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 (詩)クールダウン
                         しじみ
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 若さゆえのエネルギー 誰が鎮められよう
 ゴールが見出せない苛立ち 誰が鎮められよう
 バイクにまたがり 爆音に叫びを託し
 スピードの先に風がある

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  ●夏はやっぱり素麺でしょう。この時期になると富山から素麺
   を取り寄せます。富山の素麺は縦に揃っているのではなくて、
   一玉づつ丸まっています。ゆでる直前に割って入れるのです
   が、それを知らないで丸ごとゆでたら、引っ張っても引っ
   張っても切れ目がなくて、大変な思いをしました。

 HP->
http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/shijimi.htm
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 (詩)縁側
                        空(SORA)
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 井戸水で冷やしたスイカをガブり
 ばあちゃんがうちわでパタパタ
 じいちゃんは庭に水かけ
 すだれの隙間から風が流れる

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  ●我が家の夏と言ったらこんな感じでした。
   懐かしいなぁ。
   お盆は忘れずに墓参りをしよう。

 HP->
http://www01.dewa.or.jp/~emisky/
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 (詩)ゆるし
                         KURARA
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 私の中を吹き荒ぶこの寂しい風さえも
 優しい心の中の涼しさだって
 そう言ってくれる人に出会って
 初めて自分を許せる気がしたんだ

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  ●夏は嫌い。暑さが嫌い。
   強引に全てを曝け出させる、その熱が。
   こわい。

 HP->
http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/kurara.htm
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 (詩)蛍
                         うさぎ
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 涼しさを求めてベランダに出る
 タバコに火をつければ 私は蛍
 あの空の向こう 貴方が住むと聞く
 甘い水あらば 飛べようか

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  ●凄く幼かった頃、今は亡き祖母と近くの小さな川で蛍を見た
   美しさ今でも覚えています。
   幼かったけれど、はかなさに悲しさを感じたことが今も、忘
   れられません。
 
 HP->
http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/usagi.htm
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 (詩)ビアガーデン
                          周子
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 火照った体を癒すには
 グラスの壁に粒を見せる冷たいビ-ル
 飲み干してしまえ
 夏の暑さも日々の嫌らしさも

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  ●いつもこうやって涼しさを求めている人なんです。(笑い)

 HP->
http://http://www.medianetjapan.com/2/drama_art/shuko/
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 (詩)水道橋にて
                        夜行人間
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 ひたすら目で追っているのは
 黒板の文字でもなく テキストの例文でもなかった
 白いカーディガンと 長い黒髪のあの子
 夏期講習 空調も壊れていた17歳の夏

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  ●夏に「涼」と言う題材なのでかなり難儀しました(笑)
   当時は弱冷房なんてなかったから女の子には辛かったと思い
   ます。「空調も」ってしたけど、あの頃は夏だからと言って
   暴走しなかったなぁ(汗)

 HP->
http://www3.ocn.ne.jp/~aeries/090/index.html
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 (詩)涙雨
                       高橋あすみ
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 冷たい雨が降っていた
 うまく泣くことのできない私は外を眺めていた
 きっとこれは、私の涙雨かもしれない
 この雨はまだ降り続くらしい

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  ●ようやく夏休みになりました
   宿題もバッチリあります
   あんまり遊んでばかりいられませんが
   暑さに負けないようにしたいです
 
 HP->
http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/asumi.htm
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 (詩)リンと
                        河野夏月
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 アパートの狭い部屋の網戸越しから
 聞こえる暑さ
 来訪を知らせるベルにドアを開けたら
 風鈴が風に呼ばれた

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  ●暑いですね。私はあまり、冷房が好きじゃないんで 家じゃ、
   ほとんどつけません。でも最近、それじゃいられないくらい
   本気で暑いですよね。参った参った……。

 HP->
http://www2c.airnet.ne.jp/kaduki/
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 (詩)涼雨
                          杏条
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 突如降り出した雨に たまらず屋根下へ逃げ込んで
 夏の夕立ちってヤツは急だから困る、と溜め息をひとつ
 雷まじりのどしゃ降りに しかし安堵の溜め息もひとつ
 連日の熱帯夜も これなら今夜は大丈夫だろう、と

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  ●昼夜を問わず暑い日が続きますね。
   夕立ちがザーっと降って、パッと晴れてくれると
   夜が過ごしやすくて良いのですが・・・。
   そんな願望を込めた詩です。

 HP->
http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/anjo.htm
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 (詩)灼熱の戦地で
                         LIB
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 彼の鎧の間隙を過ぎてゆく風は
 僕が起こす冷気と同じ涼しさ
 限られた時間の中で共に追う
 覇権を握る夢を彼方に

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  ●(あとがきはありません)

HP->
http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/lib.htm
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 (詩)無題
                        室姫 凛
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 あたしの からだに からみつく しがらみ
 あなたは あたしを じゆうに してくれる
 あなたは あたしを ただの ひとりのおんなに してくれる
 そこには いつでも ここちよいかぜが ふいている

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  ●心が楽になれる人と一緒にいるとき、体感温度はいつも心地
   よく涼しいような気がします。

 HP->
http://www2c.biglobe.ne.jp/~joshjosh/poem/rin.htm
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 (詩)涼
                         叙朱
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 ぽんぽんと打ち上げ花火
 川面を渡る生ぬるい風
 自転車を停めて
 日本の夏

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  ●花火大会が好きで、よく出かけました。夜空を彩る一瞬の華。
   消えるときの見事さ。最後の打ち上げ花火が散った後の静寂。
   蒸し暑い夜でも、ちょっとだけ涼しい思いを味わえたような
   気がします。

 HP->
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Kenji/3509/
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(ここから一般投稿作品です)
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 (詩)水の記憶
                      コウ(投稿/初)
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 鼓動は水の波紋
 夢が明るみだし
 薄暗い左手には
 手を繋いだ感触もなかった

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  ●(あとがきはありません)

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 (詩)海の姿
                     satoru(投稿/初)
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 夏の海はにぎやかで
 秋の海はさびしくて
 冬の海は孤独を楽しみ
 春の海は命あふれる

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  ●1年中海は命あふれています。
   でも私には海の表面の波の姿しか見えません。
   そしていつもころころ気持ちが変わります。

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 (詩)あなたの隣
                      まふ(投稿/3)
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 風鈴がなる季節
 あなたの隣でドキドキしながら
 少しだけ通り抜けた風が
 心地よくて、涼しかった

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  ●(あとがきはありません)

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 (詩)夏風
                      丹華(投稿/初)
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 すずやかに 風が
 あなたの髪を揺らす

 今のところ夏風の特権のようです

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  ●はじめまして。丹華と申します。
   短詩をよく書く(というか、長詩が書けない・泣)私には、
   四行詩というのはとても魅力的で、みつけてすぐにメール
   マガジンの登録をさせていただきました。
   さっそく投稿させてもらいましたが・・・いいのかなこんな
   ので(汗)。
   ちょっと不安です。

 HP->
http://www5d.biglobe.ne.jp/~hermit/
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 (詩)響涼心
                       杏(投稿/再)
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 絞め殺しの無花果(いちじく) 空よりはゆる
  それ 心地良き風をつみ我に飾る
 光なき コンクリ 常に冷ややかであり
  我 常に 涼やかなり

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  ●(あとがきはありません)
    
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 (詩)花みなご
                      庵爾(投稿/初)
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 露命の乙女目を閉じ願う
  涼やかなる足を川にひたらせ
 あぁ、花の散り逝く姿をもう一度
  冷たき枝のみ答え知る

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  ●ここに出てくる彼女は強くて芯の強い素敵な女性です。
   存在自体が風のようで涼やかで・・・だけど中身は炎のよう
   に格闘しているただの人間。
   冷たい枝と彼女の細くて血色の悪い腕をあわせ、来年にさく
   花が見れないことを予感させてみました。
    
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 (詩)遠い日
                      こま(投稿/初)
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 海辺へ続く細い道
 思い出に変わった道だけど
 そこ行く風よ 伝えてよ
 ふたりは今も 元気でいると

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  ●海辺から山のふもとに引っ越す寸前に夫は倒れました。
   車椅子の夫を介護する生活が始まった夏の日、かすかな潮風
   を感じて二度と歩けない浜辺の道を懐かしく思い出しました。
    
 HP->
http://www.scn-net.ne.jp/~sazareis
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 (詩)バタフライキス
                イカサメ・バナト(投稿/初)
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 俺に届けあなたのバタフライキス。
 羽は一枚しかないからくるくる回る。
 あなたに届け俺の多分届かない俺。
 俺の右手にはバタフライナイフ、左手は空を舞う。

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  ●夜中に寝ぼけてテレビをつけたら「バタフライキス」という
   映画をやっていました。主人公のタトゥーとピアスがとても
   美しかったです。

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 (詩)風の行方…
                  穂実樹 寧花(投稿/初)
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 寝台の上で感じる 季節の風…
 吸い込んだら どこかに行けそうで
 吐き出したら 求めていた場所が解りそうで
 風が…優しい風が…やっぱりいつも癒してくれる…

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  ●たまに、吹く気持ちのイイ風ってありますよね?
   それをイメージして書きました!

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 (詩)冷たい夏
                       K(投稿/再)
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 心の奥に未だ溶けず残る この悲しみが
 僕の夏を奪ってしまった
 暑い夏はもう二度と僕には訪れない
 冷たい風 冷たい君の声 冷たい夏の思い出

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  ●(あとがきはありません)

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 (詩)水槽の向こうに…
                      海風(投稿/初)
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 水の向こうに あなたが揺れる
 ガラスにそっと掌をつけ頬をつけ…心をつける
 そのひんやりに 心が溶ける
 溶けたわたしが あなたに揺れる 水槽のこちらで…

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  ●はじめまして。なんかドキドキです〜。
   水の向こうの彼は、とても抽象的で、どこまでも優しいです。

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 (詩)涼
                       極(投稿/4)
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 樹海を抜け 渓谷を下り登り また下り
 わたしらの体力の限界をきわめた瞬間
 わっと全身に吹き上がった 清冽な涼風−−
 あの壮絶な滝との再会は もはや夢幻
  
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  ●何度も“試合放棄”しそうな自分との闘いの末にたどりつい
   た秘境の滝の想い出です。あんな爽やかな そして凄まじい
   ばかりの涼しさが 今も鮮烈に想起されます。

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 (詩)みどり色の風
                     ぴあの(投稿/2)
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 みどりの匂いのする初夏の風を感じる時
 すーっと遠い昔が 体中に広がるの
 目を閉じて あの頃へ・・・会いに行こう!
 少女の私は どんな顔をしているかしら・・・

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  ●慌ただしい毎日の中、
   時々昔を懐かしむことがあります
   歳をとった・・・ということでしょうか〜♪

 HP->
http://www6.plala.or.jp/angelic/smile.htm
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 (詩)無題
                    瀬田 玲(投稿/3)
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 水溜まりが逃げて行く程
 暑く 熱い世界の中で
 この部屋だけが涼としている
 もう 君は二度と帰って来ない
  
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  ● [cool]には米語スラングで「人を殺す」という意味がある
   そうです。何らかの理由で彼は、恋人を殺したのでしょうか。
   それとも単に捨てられたのでしょうか。
   何にせよ、愛しい人の姿の無い部屋はどうにも物寂しかった
   ようです。ところで「クール」と「狂う」って、響きが似て
   いると思いませんか?

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 (詩)きらり
                    きゃきゃ(投稿/初)
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 空に輝く 朝の星
 キラキラキラと なぜ光る
 もうすぐ消えてしまうのに
 君だけを照らす 朝の星
  
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  ●(あとがきはありません)

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 (詩)むらさきしじみ
                      まき(投稿/初)
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 蝶の羽のような海をみた
 巻雲が浮かぶ空の下で
 空よりあおく
 海はすべての川が集まってできていた。
  
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  ●どこかの海の写真をみたときの感想でした。
   すごく綺麗で、今年の夏は絶対きれいな海をみにいこうと思
   いました。
   むらさきしじみというのはちょうちょの名前です。

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2002年8月4日更新

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   咲く 伸びる  

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