4行詩の展覧会


 月刊ポエムでは毎月テーマ素材を決めて、4行詩の競作を行っています。どなたでもご参加いただけます。投稿のご案内はこちらです。

 掲載された詩の感想・コメント交換は、掲示板(
気ままな掲示板)で行っておりますので、ぜひお立ち寄りください。


          テーマ素材 「 光 」

   帰り道 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 山ちゃん
   キミの心の気持ちが ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ トモヨ
   ボクの網膜 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 上杉晴一郎
   ひとみ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 明神夜
   何日目かの朝 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ポンポコ

   冬の午前の陽光に ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 森静野
   君 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ あや★
   暗黙 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 粗茶屋
   私は私 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ケメ吉
   月ことだま ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ いち

   とまどい ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 杜若萌
   こころ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 極
   駅からの道 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ はな
   勘違い ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 周子
   頬 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 河野夏月

   オンリーショット・出会い ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 聡碧
   迷路 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ リュウ
   プレゼント ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ うさぎ
   冬の光 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ みらん
   光の中へ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ hiro

   朝 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 叙朱

  ┗━━━━━━━(掲載順番は作品の受付順です)━━━━━━┛

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帰り道
山ちゃん

三日月が冷たくわたしを見つめてる
素直になれってしかってくれる
やさしいヒカリは心を溶かし
すねた気持ちをつつみこむ

☆仕事帰りによく月を見ながら帰ります。最近の月はとてもきれいで 
なんかすべて見透かされてるような気がしました。

(No.1524 11月29日(月)15時30分)記入者:山ちゃん
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キミの心の気持ちが・・・
トモヨ

キミの心の気持ちが知りたくてしょうがない僕は
こんなのがあったらいいなぁって思っているんだ
キミの気持ちを光の色で表してくれたらって
キミの方へ僕の気持ちを光フィーバーで届けられたらって

*あとがき*
 相手の気持ちって何を考えてんのか分からなくて、どうしようもない
 なって思っていたら、フッとこんなコトをつぶやいたんですよ。
「テレパシーが欲しい」ってね。
 こんなコトがあっての、詩です・・・。

(No.1526 11月29日(月)21時11分)記入者:トモヨ
[
http://www.geocities.jp/freeverse20030601/ ]
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ボクの網膜
上杉晴一郎

障子から沁み出る春の光 白浜に
きらきら散らばる夏の光 紅葉の
山々をかすめる秋の光 遠い国から
飛んでくる冬の光 無難なボクの一生

「あとがき」
一生の間、無数の光を体験します。原爆の白い閃光を体験したひとは、
死ぬまでその光を忘れないでしょう。四季折々の光の変化だけのボクの
人生は無難なものです。

(No.1528 11月30日(火)12時52分)記入者:上杉晴一郎
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ひとみ
明神夜

君の瞳がいたずらっぽく光る
君の瞳から光がなくなれば
僕の瞳からも光は消えて
暗転

あとがき
恋する二人の世界は、同じ世界だと信じたいのです

(No.1529 11月30日(火)22時31分)記入者:明 神夜
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何日目かの朝
ポンポコ

震える手に暖かい椀を手渡しただけで
小さな目に涙が溢れ猫舌なのも忘れ食べている
具はワカメとネギだけの、みそ汁
消えていった光りの分まで暖まって欲しい

……
来年、阪神大震災から10年になります。
突然の揺れに狼狽しながらも早朝から、同僚や友人知人の
安否確認と救出に走り回った数日の後、炊き出しを始めた
時の思い出を書きました。

(No.1539 12月04日(土)08時14分)記入者:ポンポコ
[
http://homepage3.nifty.com/kakusidama/ ]
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冬の午前の陽光に
森静野

陽差しを受けた木々は 酸素を吐き出し歌っているようだ
クリーニング屋の玄関前には 陽を浴びて猫が丸まる
どいてくれ 洗濯ものを渡すんだよ
私も動物、細胞にて陽を受ける ぽかぽかと気持ちいい


●あとがき
本をまたペースをあげて読み出しました。
増えすぎたネット時間をもう少し押さえまして、
目にやさしい紙の世界にひたる時間を増やしたいものです。

(No.1545 12月06日(月)00時15分)記入者:森静野
[
http://www.glw.jp/index.html ]
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あや★

初投稿。

恥ずかしさで目をそらしたら自分の影を見つけた
ほっぺたが熱くなり息をはいた
見えないように遠くから見つめる
光に遮られてとてもまぶしく写った

(No.1549 12月07日(火)19時40分)記入者:あや★
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暗黙
粗茶屋

眩しすぎて
見えなかったよ
私がどれほど
あなたに依存していたのか

(No.1552 12月08日(水)18時09分)記入者:粗茶屋
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私は私
ケメ吉

空があまりにも高いから
7センチのヒールにはきかえ
ゴールド きらきら 光らせ
カッカッ 地球を闊歩する

(No.1557 12月09日(木)07時11分)記入者:ケメ吉
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月ことだま
いち

深い藍の空から 肩に ふわり 風の手紙
ふり向き仰いだその先に
やさしく やさしく微笑む 月の光
ありがとう と 僕は返した 


(No.1565 12月13日(月)01時17分)記入者:いち
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とまどい
杜若萌

きみの まっすぐなひとみが
あまりにも まぶしすぎて
ぼくは ほんのちょっとだけ
めまいがした

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純真な子どもの瞳は、とても輝いて見えます。
時に、どろどろとした私のすべてを見抜くように。
強い光を、秘めています。

(No.1567 12月13日(月)21時46分)記入者:杜若萌
[
http://kmoe.k1.xrea.com/ ]
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こころ


いとしいひとを
いたわりつづけないから
ひかりをうしなうことになる
わかってたことじゃない

*あとがき:光に蔭はつきもの。明るい方ばかり見つめていたら、目も
心も疲れ、見えるものも見えなくなる・・

(No.1575 12月18日(土)15時29分)記入者:極
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駅からの道
はな

朝と同じ道なのに あたたかいのはどうしてだろう
きっと 真っ黒な中の町のひかりが
きみへの愛をよびさますから
さあ 家へかえろう

(No.1578 12月19日(日)10時54分)記入者:はな
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勘違い
周子

光のドレスを身にまとい
わたしは全てを跳ね返す
あの人の言葉も心も
独りよがりの悲しさも

後書き
周子、ドラクエ好きなんです。(笑い)

(No.1580 12月19日(日)17時13分)記入者:周子
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河野夏月

お日さまの肌ざわり
頬に優しく触れて
目を閉じたら
突然の抱擁

(No.1587 12月22日(水)21時55分)記入者:河野夏月
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オンリーショット・出会い
聡碧

突然予告もなしに振り向いた君が
すこしはにかむように笑ったのは・・・
舞い降りたばかりの透き通るほどの軽やかさで
ガラスのようにキラキラと僕の胸で砕けた

あとがき:一度しかない出会いの中には、あまりにも強い印象を残すも
のがあります。くらくらと眩しいほどきらめいて衝撃的だった春まだ浅
い記憶の中のオンリーショットです。

(No.1590 12月23日(木)20時14分)記入者:聡碧
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迷路
リュウ

冷たい暗闇が潜む街の裏路地
車の淡い光を頼りにずっと歩き続けていた
もう足がおもうように動いてくれない
本当にあの光を信じていいのだろうか

〜あとがき〜
信じている事に裏切られるか、裏切られないかはその人の気持ち次第。
信じる事と気持ちさえあれば、きっと裏切られる事はないと思っていま
す。

(No.1591 12月24日(金)14時35分)記入者:リュウ
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プレゼント
うさぎ

街には 色とりどり 光が溢れていて
沢山の祝福を 贈っているよう
私は1人傍観者になって 探しているの
まだ見ない マイ・サンタクロース

(メール投稿 12月24日(金)23時38分)記入者:うさぎ
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冬の光
みらん

晴れ渡る海辺、砂浜に残る雪に
やわらかな陽射しがくちづける
無口なあなたの長い影がのびる午後
私は最後に好きだといった

(No.1596 12月25日(土)21時39分)記入者:みらん
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光の中へ
hiro

この先に何があるのだろう
走っても走っても続く暗いトンネル
いつかはきっと......そう思って
このトンネルの先の和かな光の中へ

(No.1597 12月25日(土)22時28分)記入者:hiro
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叙朱

闇を裁断する光の一筆書き
遠い水平線は空と海をきっぱりと分かち
新しい始まりを告げる
決意の朝とはそうしたものだ

●毎年、初日の出を待ちながら、今年こそはと思うんですが。
なかなか長続きしないのが元旦の計です。

(編集人投稿 記入者:叙朱)
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          四行詩選詩コメント
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      (月刊ポエム選詩スタッフの感想・コメント集です)

○帰り道(山ちゃん)
 なんか懐メロ・流行歌調な言葉回しではあるけど・・(K)

○キミの心の気持ちが(トモヨ)
「光フィーバーで届け・・」〜これに参りました!(K)

○ボクの網膜(上杉晴一郎)
 これぞ上杉流! 言葉の“転がし”が実に計算づく?(K)

○ひとみ(明神夜)
 恋する不安定な気持ちが 瞳の光を使って欲で出いると思います
 暗転 と言う言葉の使い方も すごく引きつけられます。
 暗転 の後に 最初の一行目があればもっと 私好み
 気を悪くしないでね私の好みだけで感想を書きました。(U)

○冬の午前の陽光に(森静野)
 読んでいる私もぽっかぽかしてきました。「私も動物、細胞にて陽を
 受ける」がいいです。四行詩としてはちょっと長すぎるところが気に
 なりますけど。(J)

○何日目かの朝(ポンポコ)
 祈るような気持ちが まっすぐに伝わってきます。
 その気持ちを 忘れない事が残された者の 努めかもしれませんね。(U)

○君(あや★)
 片思いって 恋愛の王道よねぇ・・・羨ましい 
 そんな気持ちになってみたいな もう一度
 一行目 自分の影を見つけた視線に恥ずかしい 
 初々しさを 感じます。(U)

○暗黙(粗茶屋)
 はっとします。「依存」という二文字がぐさり。(J)

○私は私(ケメ吉)
 何かに立ち向かっていく 意気込みを感じます。
 がんばれ!・・って感じです。(U)

○月ことだま(いち)
 自然の営みに ふと気が付き 心が癒されたりして
 有り難うと言いたくなる事ってありますよね
 感謝の気持ちを忘れない 謙虚さが 気持ちよかったです。(U)

○とまどい(杜若萌)
 子供の視線だと思うんですが、ありますね。こんな感じ。まるで大人
 の自分の計略を見透かされてしまうような。(J)

○こころ(極)
 極サンのポエムは好きで 何度か感想を書かせてもらったと思います。
 後悔と 戒めの気持ちが 素直に伝わってきますね。
 気を悪くしないで下さいね。私の好みですが ひらがなだけでない方
 がわかりやすかった気がします。(U)

○駅からの道(はな)
 最近のニュースで 家が安らぐ場所じゃないのでは と思える未成年
 の犯罪が多い気がします。 みんな はなサンのようであればいいの
 にと思いました。(U)

○勘違い(周子)
 そういうドレス(スーツ)があったら欲しいです。(J)

○頬(河野夏月)
 まるで映画のワンシーン。(J)
 あるある〜こんなシーン! 簡潔な描写がことに目に沁みます。(K)

○オンリーショット・出会い(聡碧)
 誰にでも?あった・・懐かしの想い出シーンですね。(K)

○迷路(リュウ)
 これも、人それぞれの脳裏に残影が(K)
 本当は信じたい 
 自分を励ます気持ちが伝わってくる気がします。(U)

○プレゼント(うさぎ)
 せつないなあ。でも、前向きに探しましょう。
 きっといるはずですから。(J)

○冬の光(みらん)
 誰にでもある青春の序章・・最後の一行が鮮烈!?(K)

○光の中へ(hiro)
 共感。どんなにきつくても、朝の来ない夜はないとも言います。(J)

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2005年1月10日更新

過去の展覧会

2004年> 走る   眠る    花火  果実  切符

2003年>  飛ぶ    笑う   包む   

2002年>    咲く 伸びる    戻る   

2001年>    待つ  迷う 痛み     

2000年>            

 

 

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