| 4行詩の展覧会 | 
    
        | 月刊ポエムでは毎月テーマ素材を決めて、4行詩の競作を行っています。どなたでもご参加いただけます。投稿のご案内はこちらです。
 
 投稿いただいた中から、編集人が選んだ推薦詩数編を展覧会として展示します。また、メールマガジン「月刊ポエム」にも掲載配信しています。
 
 掲載された詩の感想・コメント交換は、感想板(トップページからリンクあり)で行っております。どうぞお立ち寄りください。
 
 
 
 テーマ素材 「 礼儀 」
 
 はじめまして ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ nano
 カタルシス ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 山鳩
 あいさつ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 河野夏月
 学校という場所 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 神田ひかり
 夕暮れ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ kei
 
 星を降らせて ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 杜若萌
 さよならのマナー ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ うさぎ
 デート ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ポンポコ
 恋泥棒 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ねむねむ
 ため息 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 朧月夜
 
 ●作品表示の凡例 (作品は投稿順に並べてあります)
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 タイトル
 No.:投稿番号
 Name:ペンネーム
 Date:投稿日時
 URL:ホームページURL
 4行詩本文
 あとがき
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 はじめまして
 No. : 543
 Name : nano
 Date : 2007/09/27(Thu) 04:23
 
 ソネットがフフッとわろた
 「62のソネット」は 4433
 でもどこかにきっと四行詩
 漂着した短歌の迷子 道草は長くなりそう
 
 * あとがき
 谷川俊太郎の詩集を買って、長〜い間の誤解が壊れました。でも、四行
 詩という詩形はあるはずと思って探し回りましたがなかなかそんなサイ
 トがなくやっとたどりついた感じです。「はじめまして」は挨拶の初め、
 挨拶は礼儀の初め。どうぞよろしく。
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 カタルシス
 No. : 544
 Name : 山鳩
 Date : 2007/09/27(Thu) 19:57
 URL : http://plaza.rakuten.co.jp/yamabato/
 
 ずっと繋がれていたこころが
 いまパチンと音を立てて解き放たれた気がする
 沈黙の電話の向こうで首を横に振る
 それが君の最も親しい人への最後の礼儀
 
 *********************
 言葉をこえた沈黙が大きな意味をなすこともある
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 あいさつ
 No. : 546
 Name : 河野夏月
 Date : 2007/10/02(Tue) 19:35
 
 あなたに「おはよう」が届かない。
 雑踏の音にかき消される
 ドキドキと止まらない 重い心臓
 今日もまたうつむきがちにすれ違う
 
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 学校という場所
 No. : 547
 Name : 神田ひかり
 Date : 2007/10/03(Wed) 17:36
 
 起立、礼
 チャイムと共に繰り返す
 それはただの習慣で
 教卓とたくさんの机の距離が妙に落ち着かない日々
 
 あとがき
 今は、何の目的も無く学校にいき、授業中も居眠りしたり、携帯をい
 じったりする人も居ます。教師はそれを見て見ぬふり。勉強をするため
 に学校へ行って、教えてくださる先生に対して心から「お願いします」
 と言うことは、大切な礼儀だと思うのです。
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 夕暮れ
 No. : 549
 Name : kei
 Date : 2007/10/04(Thu) 17:19
 
 「たくさんのイネが、あたまを下げているよ」
 「農家のおじさんにお礼を言っているのかもしれないわね」
 そう言う母の横顔が、とても綺麗に見える
 夕暮れ
 
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 季節は、秋。実りの秋の、夕暮れに。
 並んで歩く親子の姿を想像しました。
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 星を降らせて
 No. : 568
 Name : 杜若萌
 Date : 2007/10/21(Sun) 16:06
 URL : http://kmoe.k1.xrea.com/
 
 最後まで生きていた雄の鈴虫が死んだ それを知り 私は泣いた
 前日 縁側で 庭の鈴虫とふたり 競いあい鳴いていた
 一時は同じ籠に住んだ仲間 嬉しそうに星の音を振りまいた
 その晩 庭の鈴虫は鳴いた 静かにひとり 旧友を弔うように
 
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 冷え込む北国の秋。鈴虫にとって厳しい季節です。他の虫たちもとっく
 に鳴くのをやめてしまいました。飼育かごが小さかったので、夏の終わ
 り、半分の鈴虫を庭に放しました。夜、飼育かごの鈴虫たちが鳴くと、
 家中に星が降りました。今までの感謝の気持ちを込め、また、虫や動物
 にも互いに思いあう礼儀のようなものがあるのだろうと思い、この詩を
 書きました。ちなみに、弔いのうたは、庭の鈴虫の最期のうたとなりま
 した。
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 さよならのマナー
 No. : 569
 Name : うさぎ
 Date : 2007/10/21(Sun) 23:53
 
 そんなの ずるいよ
 せめて 最後はきちんと 冷たく切り捨てて
 辛くても 悪者になる勇気を持って欲しい
 私が とても愛した人だから
 
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 デート
 No. : 570
 Name : ポンポコ
 Date : 2007/10/22(Mon) 20:32
 URL : http://cosmos.world.coocan.jp/
 
 お互いに待たせないのが礼儀と
 意地っ張りどうしが競争はじめ
 半年後には疲れてしまい
 白旗代わりにプロポーズ
 
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 待ち合わせ時間に遅れるのが嫌で
 今にして思えば、馬鹿な競争してました。
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 恋泥棒
 No. : 572
 Name : ねむねむ
 Date : 2007/10/25(Thu) 08:01
 
 突然に「好きです。愛してます」なんて
 礼儀もあったもんじゃない
 いきなり土足で部屋に入り込むよう
 でも、わたしの心もしっかり盗まれてしまったよう
 
 あとがき・突然の告白に動揺しつつもうれしくて、しっかり気持ちをつ
 かまれてしまった
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 ため息
 No. : 577
 Name : 朧月夜
 Date : 2007/10/26(Fri) 00:39
 
 もう少し若ければ もう少し違う立場なら
 きっとあなたに突進している
 礼儀なんて 守らずに
 もどかしさを抱えて 今日もあなたに向き合う
 
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 [記録室]
 投稿全作品数:34
 推薦詩:10
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2007年11月11日更新
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